アート

2017年の『あな展』ベスト1は? / 『あなたが選ぶ展覧会2017』開催中

鑑賞者の投票によりベストな展覧会を選ぶウェブイベント『あなたが選ぶ展覧会2017』が開催中です。人気美術ブロガーの弐代目青い日記帳のTakさん、はろるどさんを中心とした「あなたが選ぶ展覧会2017」実行委員会が主催するもので、だれでも参加できます。最終的なベスト1位は2018年2月18日(日)10時30分から行われる、ウェブのライブイベントで発表されます。発表イベントはチャットを通じてイベントに参加できる形式になっており、リアルタイムで視聴参加できます。

年末になると多くの美術系の媒体が1年間の展覧会を振り返り、入場者数ランキングを発表していますが、このイベントはあくまで鑑賞者が個人的なベストを投票するもので、必ずしも入場者ランキング上位の展覧会が選ばれるわけではないのが興味深いです。実際、2015年の1位には、日本ではじめてグエルチーノを紹介し、展覧会の構成について多くの美術ファンから高い評価を得ていた「グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家」が選ばれ、話題となりました。とは言え2016年は社会現象といえる状況まで引き起こし、大いに話題になった「若冲展」がベスト1位に選ばれました。

2016年贈賞式の様子。右からベスト1位の「若冲展」を開催した東京都美術館の真室館長、Takさん、はろるどさん

2015年贈賞式の様子。ベスト1位の「グエルチーノ展」を開催した国立西洋美術館の馬淵館長とともに

贈賞する盾。これは2015年のもの

2017年も大行列を作った「ミュシャ展」や「国宝展」をはじめ、多くの入場者を集めた展覧会が話題となっており、これらの展覧会は「あなたが選ぶ〜」でも有力視されるでしょう。年末には複数の媒体から入場者数のランキングが発表されていますが、媒体によって入場者数の集計時期や対象となるジャンルが異なるため、あらためて「楽活」として、入場者数ランキングを再調査してみました。

その結果、1位はどの媒体とも同じ「ミュシャ展」(入場者数:661,906人)、以降2位は「国宝」展(入場者数:624,500人)、3位 「運慶」展(入場者数:600,439人)、4位 「草間彌生 わが永遠の魂」展(入場者数:520,320人)となりました。4位以下10位までのランキングは別項を参照ください。ここでは自然・科学系の展覧会は省き、美術展を対象としてあります。また、2016年から年をまたいだ展覧会も省き、2017年にはじまった展覧会のみを対象としてあります。

2017年入場者ランキング1位となった「ミュシャ展」

2017年後期の話題となった「運慶展」

「あなたが選ぶ〜」ではこうした入場者ランキングに左右されることなく、自分の目で選んだベスト1を投票したいものです。ランキング10位に入っていない展覧会の中で、筆者の個人的なベストとして、
『これぞ暁斎! 世界が認めたその画力』(Bunkamura ザ・ミュージアム)
『ピカソとシャガール 愛と平和の讃歌』(ポーラ美術館)
『海北友松展』(京都国立博物館)
『ニューヨークが生んだ伝説 写真展 ソール・ライター展』(Bunkamuraザ・ミュージアム)
『蜷川実花 うつくしい日々』(原美術館)
『生誕140年 吉田博展』(東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館)
『THE ドラえもん展 TOKYO 2017』(森アーツセンターギャラリー)
『レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル』(森美術館)
などを上げておきたいと思います。

エントリー締切は1月28日(日)で、2017年に観た展覧会で良かったと思う展覧会を3つあげてエントリーします。その結果としてベスト50が2月1日(木)に発表されます。さらにこのベスト50に選ばれた展覧会の中から、再度、2月11日(日)までにベストな展覧会を1つ選んで投票し、その中から2017年のベスト展覧会が2月18日(日)に決定します。「楽活」では最終的なベスト1の発表の模様、ベスト1位の主催者への贈賞式の様子もお伝えしていきます。

●2017年展覧会入場者数BEST10([楽活]調べ)

1位 国立新美術館開館10周年 チェコ文化年事業 ミュシャ展
2017年3月8日〜6月5日/国立新美術館
入場者数:661,906人

2位 京都国立博物館 開館120周年記念 特別展覧会「国宝」
2017年10月3日〜11月26日/京都国立博物館
入場者数:624,500人

3位 興福寺中金堂再建記念特別展 運慶
2017年9月26日〜11月26日/東京国立博物館
入場者数:600,439人

4位 草間彌生 わが永遠の魂 展
2017年2月22日〜5月22日/国立新美術館
入場者数:520,320人

5位 怖い絵 展
2017年10月7日〜12月17日/上野の森美術館
入場者数:414,006人

6位 ブリューゲル『バベルの塔』展
2017年7月18日〜10月15日/東京都美術館
入場者数:379,527人

7位 アルチンボルド展
2017年6月20日〜9月24日/国立西洋美術館
入場者数:365,562人

8位 ボストン美術館の至宝 展
2017年7月20日〜10月9日/東京都美術館
入場者数:313,131人

9位 N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅
2017年2月4日〜6月11日/森美術館
入場者数:300,043人

10位 国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展 挑戦
2017年9月27日〜6月4日/国立新美術館
入場者数:約300,000人

千葉 英寿

千葉 英寿

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アート、デザイン、エンタテイメントとテクノロジーに関連したクリエイティビティについて横断的に取材、執筆活動を行っているフリーランス・ジャーナリスト。メディアやアプリの企画を手がけ、ファシリテーションなども行う。また、さまざまな美術館に足を運び、今後の美術館のあるべき姿を考える美術館研究家としても活動。週4日の美術館、ギャラリー通いは当たり前。デジタルハリウッド大学大学院客員教授(2011〜2016)。元書店員(西武百貨店、リブロ)。仙台出身。

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