アート

【DJAIKO62の京都藝術迷宮通信(仮)】03:暑い京都で涼しく脳トレ!〜『江戸のなぞなぞ 判じ絵』細見美術館

7月はひと月まるまる祇園祭、京都も賑わいが増します。「暑い中、他にどこいこ?」となった時のイチオシが細見美術館で開催中の特別展「蛇足庵コレクション 江戸のなぞなぞ- 判じ絵-」(2018年8月19日まで)です。

さて、判じ絵とはなんでしょう? 公式サイトには「絵に置き換えられた言葉を当てる遊び」とありますが、百聞は一見に如かず、まずは一問!これはなんでしょう?

「鳥のはんじもの」(部分) 一宝斎(歌川)国盛(特別展チラシより)

かわいいですね。一見すると鈴の妖怪のようにも見えますが、答えは鈴に描かれた目、「鈴・目→すずめ」なんです。頭を慣らすためにもう一問!次はちょっと難しいですよ。

「勝手道具はんじもの 下」(部分) 歌川重宣 嘉永4年(1851)(特別展チラシより)

象に男の子? ヒントは、男の子は金太郎なのですが、肩から上しか描かれていないので「象・金(太郎)→ぞうきん」が答えです。
なんとなくイメージがつかめたでしょうか? 本展では細かいのも合わせると1,500問ほどに挑戦できるそうです!はりきって行きましょう!

開館20周年の細見美術館へ

細見美術館と言えば若冲&琳派で有名ですよね。東京で言うと上野のようなイメージで、近所には京都市美術館や京都国立近代美術館もあり、美術館巡りを楽しめるアート感度の高いエリアです。今年は細見美術館開館20年と言う節目でもあります。

この日は京都河原町からバスで。「岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前」からなら歩いて3分もかかりません。

開館20周年を迎えた細見美術館

今回見に行ったのが「蛇足庵コレクション 江戸のなぞなぞ -判じ絵-」です。チラシを見て興味津々でした!

明確な答えのあるアート

見る側の解釈に委ねられることも多い美術鑑賞ですが、今回ばかりはきちんと「答え」があります。細見美術館では1時間ほどの滞在で見ることが多いのですが、今回は倍!2時間強は予定してのお出かけがおすすめです。

今回の展示会は「判じ絵」研究の第一人者である岩崎均史さんの監修で、膨大なコレクションから選りすぐりの判じ絵を楽しむことができます。
役者絵、力士、落語家といった人名や地名、名所、道具類など、パーツパーツを組み合わせるようにして、答えがひねり出せた時の嬉しさったらありません。1,500問と聞くと気が遠くなりそうですが、答え合わせも用意してあるのでご安心を。

「はんじもの はなしかの部(明治以降 1868~)絵師・版元不明」/明治20年代の落語家さんの名前が判じ絵になっています。

「はんじもの はなしかの部(明治以降 1868~)絵師・版元 不明」答えは絵のすぐ側に掲示してあります。解説があってやっと「なるほど!」と思えるものも多いですね。

紙芝居「よい子のクイズ」(昭和戦後 1945~)絵師・版元不明/木の絵に点々で「ぎ」なんてなかなか強引です(笑)

時代を超えた娯楽

江戸時代に庶民の娯楽として人気だったという「判じ絵」ですが、思わずにっこりとしてしまうような面白おかしい絵を見る楽しみはもちろん、浮世絵師からの挑戦状ともいえる「これ、わかるかな!?」という問いかけは、今の時代も十分に楽しく普遍的なものであると感じました。

判じ絵はなんと「サザエさん」や「クレヨンしんちゃん」といった現代の作品にも登場します。本展覧会でもそうした展示があるのでぜひチェックしてみてください。また、答えが「不明」のものもあり、誰も解けていないなぞに挑戦するという楽しみ方もありますよ。

こんな暑中見舞い、残暑見舞いも面白いかも!?

「いろは判じ絵 江戸のエスプリ・なぞなぞ絵解き」(青幻舎)。じっくりゆっくり楽しめそう。図録代わりに買っていく人が多いそう。

ちょっと寄り道、ひと休み

細見美術館に来ると帰りに必ず立ち寄る場所があります。美術館から信号を渡ってすぐ、チーズとチーズケーキのお店「Harmonie アルモニー」さんです。2016年12月に南禅寺参道沿いから岡崎へ移転、人気のお店です。

大人になってから食べられるようになったブルーチーズ、今は大好物です。ブルーチーズのケーキなんて、なかなかお目にかかれませんよね。

優しい雰囲気、居心地の良い店内。ケーキセットはもちろん、チーズをいただくこともできますよ。

この日は判じ絵を解きまくってクタクタだったので(笑)、ケーキセットでしっかりひと休みしました。

ゴルゴンゾーラのチーズケーキは2種類。写真は通常のものですが、他にブルーチーズの量を2倍&お砂糖1/2の「フォルテ」があります。フォルテはテイクアウトにしてお酒と一緒に楽しむという方も多いそう。私もテイクアウトしました!

どちらも濃厚だけど食感はしっとりやわらかで口の中で溶けていきます、幸せです。他にも大きな冷蔵庫には定番のチーズがベストのコンディションで揃っています。ご近所の方は「週末用に。」「ホームパーティーがあるから。」と、チーズの量り売りを目当てに来られる方も多いそうですよ。

判じ絵を夏休みの自由研究に!?

私なら、判じ絵の歴史や背景、細見美術館を訪ねた感想も交えながらオリジナルの判じ絵を描いてみたいなぁと考えたりして、こんなものを描いてみました。わかるでしょうか?
「面白かった!もう一回来たいわ!」という気持ちを込め、また今回のコラムを締めくくる一言です。

「サイ&奈良」で、ほな「さいなら」です(笑) 次回もお楽しみに~。

[展覧会情報]
蛇足庵コレクション 江戸のなぞなぞ ―判じ絵―
会期:平成30年6月9日(土)~8月19日(日)
会場:細見美術館 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
開館時間:10:00-18:00(最終入館は17:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合、翌火曜日)
入館料、アクセス、その他インフォメーションは公式サイトをご確認ください。
公式サイト:http://www.emuseum.or.jp/

[店舗情報]
チーズとチーズケーキの店 Harmonie アルモニー

営業時間:11:30-18:00(カフェ利用のラストオーダーは17:30まで)
定休日:木曜日
電話:075-761-4770
公式サイト:http://harmonie-de-vin.com/

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ラジオDJ、ナレーター。京都育ち、中学時代をアメリカ・ニュージャージー州で過ごす。現在は地元のFM京都αステーションで「Kyoto Air Lounge(月曜火曜16-18時)をレギュラー担当。東京と京都を週1で行き来しながらナレーターや映画・美術展ライター、MCとしても活動中。
インスタグラム https://www.instagram.com/djaiko62/

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