アート

【デュフィ知ってる?】マルチな才能が分かる『ラウル・デュフィ展 絵画とテキスタイル・デザイン』


《ニースの窓辺》 1928年 油彩/キャンバス 島根県立美術館蔵

ラウル・デュフィという画家をご存知ですか?20世紀のパリを代表する画家で、その明るい色彩は現代でも多くの人々を惹きつけています。

パナソニック汐留美術館で、2019年12月15日まで『ラウル・デュフィ展 絵画とテキスタイル・デザイン』が開催されています。本展を楽しむため、ポイントを簡潔にまとめました!

空間の『雰囲気』まで描いたデュフィの絵画


《公式レセプション》1942年 油彩/キャンバス 大谷コレクション

ラウル・デュフィは20世紀のパリを代表する画家。アンリ・マティスなど野獣派の画家に影響を受けたこともあり、華やかな色彩が特徴です。

しかし彼の芸術は野獣派の枠に収まらず、独自の表現を作っていきます。中でも注目したいのが、「その場の雰囲気や音楽を色彩で表現する」という職人技!

展示風景

デュフィが頻繁に描いたコンサートホールには、演奏される音楽が伝わってくるほどの臨場感があります。オーケストラの迫力ある音が、デュフィの手によって色彩による網膜への圧力となり、あなたの心を振動させるはず。

まるで自分が絵の中にいるかのように感じられるデュフィの絵画。色彩を介して五感が刺激される感覚を楽しんでみてくださいね。

テキスタイル・デザイナーとしてのデュフィの才能


展示風景

ラウル・デュフィは画家としてだけでなく、テキスタイル・デザイナーとしても活躍してきました。同時代にファッション・デザイナーとして活躍したポール・ポワレに見出され、デュフィはテキスタイルのデザインを始めました。ちなみに、ポワレはコルセットを取り去った画期的な女性ファッションを提案し、一世を風靡した人物です。

テキスタイル・デザインの世界に入るきっかけとなったのが、デュフィが制作した木版画でした。詩人アポリネールの依頼で制作した木版画による挿絵が、ポワレの心を掴み「テキスタイル・デザインでも活躍できる!」と確信させたのでしょう。

絹織物の会社ビアンキーニ=フェリエ社との専属契約を結んでからも、数々のヒットを生んできました。中でも画期的なのが、スポーツをする人々やダンスホールの風景をテキスタイルに用いたことです。


展示風景

「まさかコレをファッションに!?」と、当時の人々も驚いたのではないでしょうか。テニスをする人々の様子までテキスタイル・デザインに落とし込んでおり、普通だったら考えられないアイディアを形にしていきました。

本展では、デュフィがデザインしたテキスタイルを用いたドレスなども20点展示されています!夢のブティックに招待された気分も味わうことができます。

パナソニックの技術が用いられたプロジェクション


会場風景

本展で欠かせない見どころの一つが、『床』です!パナソニック社のプロジェクション技術を用い、会場の床にはデュフィがデザインした花が投影されています。

花が現れたり消えたりと、ダイナミックなプロジェクションです。ダンスホールで花びらに誘われるが如く、歩みを進めることができました!

これもパナソニック汐留美術館だからこそできる工夫ですよね。西洋美術と最新テクノロジーのコラボも必見です!

【まとめ】デュフィの豊かな才能を五感で楽しもう!

ラウル・デュフィ展を楽しむポイントを紹介してきました。

①『雰囲気』まで伝わる豊かな色彩
②テキスタイル・デザイナーとしても一流
③床のプロジェクションも見どころ

絵画やドレスなどがメリハリをつけて展示されており、最後まで飽きない展覧会でした!これまでデュフィを知らなかった人も楽しめることは間違いないので、足を運んでいただけたらと思います。

展覧会情報

『ラウル・デュフィ展 絵画とテキスタイル・デザイン』
会期:2019年10月5日(土)~12月15日(日)
開館時間:午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで)
※11月1日(金)、12月6日(金)は夜間開館 午後8時まで(ご入館は午後7時30分)
休館日:水曜日
会場:パナソニック汐留美術館
公式ホームページ:https://panasonic.co.jp/ls/museum/exhibition/19/191005/ex.html

明菜

明菜

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「芸術鑑賞はエンタメ!」
を伝えるため、勢いと慣性に任せた自由ブログ「アートの定理」を運営中。展覧会の感想、作品の考察、ミュージアム私小説など、1人井戸端会議を綴る普通のブロガーです。[楽活]では美術館へのハードルを下げ、テンションの上がる記事を書いています。アートのある楽しい生活へのお手伝いを、させてください。

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