アート

筆魂展は開館以来最高の展覧会?!肉筆浮世絵の名作が北斎生誕の地に大集合!

一つの美術館に通い続けていると、どの美術館でも数年に1回の「大当たり」といえる展覧会に巡り会えることがあります。現在開催中の、「筆魂 線の引力・色の魔力 ー又兵衛から北斎・国芳までー」(4月4日まで開催中)は、個人的に同館開館以来の1、2を争うお気に入りの企画展となりました。

内容は、葛飾北斎をはじめとする、江戸時代の有名な浮世絵師が手掛けた「肉筆浮世絵」つまり、木版画や版本ではなく、浮世絵師自らが絹や紙に絵筆で描いた絵画作品を特集した展覧会です。

もともと、浮世絵の発祥は絵師が自らの手で描き上げる「肉筆浮世絵」から始まっているのですが、江戸時代中期からは、版元のプロデュースの下、絵師、彫師、摺師が協力して手掛ける木版画によって数多くの作品が安価に市中に出回ったことによって、町民文化として定着してきた経緯があります。

しかし、浮世絵が木版画として庶民に楽しまれるようになってからも、浮世絵師たちは「一品モノ」の高級品として、肉筆による絵画作品を数多く残しているのです。

当然、木版画とは違って、肉筆浮世絵はこの世の中に1点しか存在しない作品なので、現在まで伝えられた全ての作品が、いわばレア作品。通常の浮世絵展とは違い、見る側の気持ちもぐぐっと引き締まります。

そんな中、今回開催された筆魂展は、浮世絵研究で有名な内藤正人氏の監修下、すべて肉筆浮世絵による前後期合わせて約120点もの作品が楽しめる展覧会となりました。

そこで、ここからは、本展のみどころや魅力をいくつかのポイントに絞ってお伝えしていきます。

肉筆浮世絵の歴史が俯瞰できる展示構成

展示風景(3F、第1展示室)

展示室をざーっと見てみると、概ね、制作年月の時系列に沿って章立てが切られています。肉筆浮世絵の誕生から発展へとつながる歴史をしっかりと学べる展示ですね。まさに王道的な展示構成。

まず、展示の前半では、浮世絵の起源として、洛中洛外図屏風を描いた岩佐又兵衛がピックアップされ、又兵衛の優雅な線描や、人々が戸外で優雅に戯れる当世風俗を描写した群像表現が楽しめます。

岩佐又兵衛「弄玉仙図(旧 金谷屏風)」摘水軒記念文化振興財団 千葉市美術館寄託(前期展示)

江戸時代に活躍した「奇想系」画家の一人としても、ここ最近非常に人気となっている又兵衛の貴重な作品群を、いきなり冒頭からこれだけ観られたのはラッキーでした。

展示は、遊郭などの室内での群像表現を描いた屏風絵、そこから美人像だけが切り出されて掛け軸などに仕立て上げられた「寛文美人図」を経て、菱川師宣や懐月堂安度ら、美人画を専門として描いた初期の浮世絵師の作品群へとつながっていきます。

菱川師平「髪結い図」個人蔵(前期展示)
梅祐軒勝信「立ち美人図」個人蔵(前期展示)

こうして見てみると、浮世絵黎明期から18世紀前半までの作品は、女性の着物の柄が派手ですよね。花や草木などの大柄な文様が色とりどりであしらわれ、非常ににぎやかです。何度も執拗に倹約令が出され、格子模様や縞模様が主流となった天保の改革前後(1840-50年頃)の地味な着物とは大違い。

また、初期~中期の浮世絵作品は、女性の髪型も面白いです。髪を下ろした女性も多いですし、結っていても、後頭部にニューッと髱(たぼ)が長く延びた髪型が主流で、18世紀後半以降の島田髷・丸髷系の髪型とは全く違っています。

やっぱり髪型や服装といった女性のファッションは、今も昔も流行があっという間に変わっていってしまうものだな、と実感できました。今回は、江戸時代初期から末期まで、各時代の美人画が出揃っていますので、女性の髪型やファッションの変化を楽しむのも面白そうですね。

絵師のこだわりや工夫が光る作品多し!

彫師や摺師の手を介さない肉筆浮世絵では、絵師の技量が木版画以上に画面へとストレートに反映されてきます。狩野派や土佐派で体系的な教育を受けてきた御用絵師たちと比べると、市中で活動をしていた浮世絵師の実力はピンキリだったと思われます。

当然、彫師や摺師の助けを得られない肉筆浮世絵では、残酷なまでにスキルが反映されてくるわけで、他の肉筆浮世絵展などでは、しばしば「どこの素人が描いたの?」と突っ込みたくなるような作品も展示されていたりします。

そんな玉石混交な肉筆浮世絵ですが、本展では間違いなく【一級品のみ】が厳選されていました。よーく観察すると、絵師たちの肉筆ならではのワザやこだわりが楽しめます。

いくつか見てみましょう。

葛飾北斎「合鏡美人図」個人蔵(前期展示)

まずは、こちらの北斎の美人画。すらりと伸びた花魁の8等身の立ち姿が艶やかです。着物のすそから垣間見える素足が艶めかしい雰囲気を醸し出していますよね。ギザギザとした波型の襦袢(下着)の衣紋線は、まさに北斎ならでは。

さて、ここで足元をじっくりと見てみましょう。(いや、足フェチっていうわけじゃないんですけどね)

葛飾北斎「合鏡美人図」(部分拡大)

よく見ると、花魁の着物の下から、花魁の右足のシルエットがうっすら見えていますよね。夏の暑い時期に着るような、透け感のある薄手の着物(絽か紗)を着ているのでしょうが、この半透明な足先の描写こそが、花魁の立ち姿を美しく見せている大きなポイントです。

また、今度は上半身をチェックしてみましょう。

葛飾北斎「合鏡美人図」(部分拡大)

これまた、あまり見たことがない珍しいポーズで描かれています。普通に正面を向いた3/4半身像などではなく、手にした鏡の中に映った花魁の顔を描きこむという、非常に趣向を凝らした構図が印象的です。しかも、よく見ると鏡は2枚持ち。萩柄のゴージャスな螺鈿細工が施された大小2枚の高価な手鏡を駆使して、後頭部の髷のかたちを一心不乱にチェックしています。

まさにこれから客を取る直前の念入りな身だしなみチェック。これはいわゆる控室で出番待ちをする遊女のオフショットなのですね。決して遊郭に遊びに来た旦那が見られるような場面ではありません。

しかし、そんな裏側をガッツリ描いて肉筆浮世絵に仕立て上げてしまうのが北斎のいやらしい心憎いところ。慌ただしく化粧直しをする花魁の「知られざる楽屋裏」を技巧的に描いた本作、ちょっと見てはいけないシーンを覗き込んでいるような背徳感も加わって、絶品でした。

つづいては、こちらの江戸の呉服屋の店前を詳細に描いた作品。描かれているのは、江戸時代、尾張町(現・銀座五丁目~六丁目付近)で呉服屋の大店として栄えた「ゑびすや」のにぎわう様子です。(※その後、「ゑびすや」は松坂屋となり、2021年現在「GINZA SIX」として賑わい続けています)

鳥居清長「恵美須屋見世先図」江戸東京博物館(前期展示)

本作は、どういう経緯で描かれたのかは不明ですが、お店の内部まで非常に克明に描かれています。相当に細かい。一体描いた絵師は誰なのかな……と思ってキャプションを見てみたら、鳥居清長でした。納得。

鳥居清長はスラリとした八頭身の美人画を最初に描いたことで有名ですが、清長の描く美人画は、どれも背景の描写が意外に細かいんですよね。たとえば、隅田川沿いの料亭や屋形船に佇む美人画を見ると、どれも必ずはるか遠い対岸の街並みの様子を執拗に描き込んでいたりとか。

そんなところ細かく描かなくても誰も見ていないよね?っていうところまで、ちゃんと手を抜かずに描きこむのが清長の流儀。彼の一世代前のスター絵師だった鈴木春信が、背景にはほとんど注意を払わず、適度に流して描いていたのとは大違いです。

ちょっと拡大してみてみましょう。

鳥居清長「恵美須屋見世先図」(部分拡大)/看板に「呉服物相改大安売仕候」とデカデカと書かれていますね。(超訳:「激安セール中!」)高級呉服屋というより、ディスカウントショップのような雰囲気も漂っています。

特に面白かったのは、お店の中の様子です。キセルを咥えながら商談に臨む男、お茶を客に出そうとしている下男、ちょうど軒先で反物を物色している旦那、そして、今買ったばかりの商品を抱えて店を出ていく女性に、うやうやしく頭を下げる丁稚風の男など、江戸時代の大店での商いの様子が臨場感たっぷりに描かれています。

道行く人々も、武士、僧侶、行商人など、あらゆる階層の人々の往来がさり気なく描かれていて、今も昔も銀座(当時は尾張町)は一等地の繁華街だったのだな、ということを強く印象付けられました。

鳥居清長「恵美須屋見世先図」(部分拡大)

屋根の上の、屋根付きの豪勢な看板も面白いですよね。表看板だけでは飽き足らず、屋根の上でも執拗に「呉服物安売」「現金無掛値」とアピール。面白いです。今、「現金決済のみ」と言われたら、「なんだ、カード使えないのか…」とガッカリしちゃいますが、掛商売が基本だった江戸時代では、今と真逆で「現金決済」こそが魅力的に映っていた、というのは面白いなと思いました。

この手の作品は、大店の広告宣伝用途だったり、何かの記念で描かれることが多かったようですが、いずれにしても狩野派などの御用絵師ではこうした仕事はできません。まさに、庶民の生活に寄り添った浮世絵師ならではの作品だと思います。見て楽しいだけでなく、当時の江戸庶民の商習慣や生活風俗がわかる一級品の資料でもあると感じました。

もう1作品、絵師のこだわりが感じられた作品をご紹介。それが、幕末に活躍した美人画の名手・溪斎英泉の作品です。月夜に照らされた女性の白い顔はどことなく物憂げで、体のラインをS字に曲げた女性らしいポーズは、退廃的で妖しさを湛えた美人画を得意とした英泉の本領発揮といったところでしょうか。

ここで、あれっ?!と思ったことが一つあります。それが、美人の足元でした。(また足元ですが…断じて足フェチなわけではありません)

溪斎英泉「月下美人図」古美術きうん Art Kiun(前期展示)

まず最初は女性の白い顔に目が行き、そのあと、視線を下に落としていくと左手でたくし上げた着物の裾からチラリと見えた赤い襦袢に目が行きますよね?!

そのまま視線を下に落としていくと、美人の履いた下駄から延びる、月影に目がいきませんか?!

そう、違和感の正体は、この「月影」なんです。

溪斎英泉「月下美人図」(部分拡大)
しっかりと描かれた影。満月に照らされて、月影が延びています。

これは、浮世絵では非常にレアな事例かもしれません。本展での他作品を見渡しても、北斎こそ西洋絵画由来の陰影表現を多用しているようですが、その他の絵師は基本的に物体の影をしっかり描きこんでいません。

しかし、ここでワンポイント「影」が足元に描き足されるだけで、ぐぐっと叙情性が増していますよね。

きっと、画面のはるか右下まで、月影は延びていることでしょう。そういう意味で、この月影には、鑑賞者に画面外への絵画空間の広がりをも感じさせてくれる効果もありそうです。英泉の、時代を先取りした陰影表現に脱帽でした。

浮世絵は江戸だけじゃない!上方浮世絵の有力作家も登場

浮世絵といえば、江戸文化の象徴みたいに捉えられていますが、実は京都や大坂といった「上方」でも個性的な浮世絵師が活躍しています。彼らの活動領域は、基本的にはそれぞれのエリアに限られていたこともあって、これまで特に関東では上方の浮世絵師の作品を見られることは滅多にありませんでした。(※そういう意味では、本展では祇園井特と歌川豊国の珍しい合作が後期展示で登場します)

しかし、本展ではその珍しい上方系の浮世絵師の肉筆作品をたっぷりと展示。一部のマニアにしか知られていないような、知られざる上方の実力派絵師の作品をたっぷり楽しめます。

そこで、まず見ていただきたいのがこちらの西川祐信「美人生花の図」です。

西川祐信「美人生花の図」個人蔵(前期展示)

よく見ると、白い梅、赤い椿が活けられ、紅白の対比が美しい花瓶を見つめる遊女の服装が、これまた紅白柄なんです。白い打ち掛け、赤い小袖ですよね。さらに、打ち掛けの梅は、上方らしく光琳模様で描かれています。(※尾形光琳は、元禄時代に京都で活躍したスター絵師でした)細部まで計算しつくされた構図とモチーフの演出が実に心憎いですね。ちなみに、本作は新発見作品です!

もう1点、上方らしい個性派絵師を取り上げるなら、京都で肉筆浮世絵を専門として活躍した祇園井特(ぎおんせいとく)でしょうか。

祇園井特「美人図」摘水軒記念文化振興財団 千葉市美術館寄託(前期展示)

うーん。一言でいうと、濃ゆい作家性ですよね?!

美しい…というよりは、顔の各パーツがリアルに誇張されすぎて、ともすると見る人にグロテスクな印象も抱かせる、まさに美醜のバランスのギリギリのポイントで写実を追求しているような感じにも見えます。特に、ギョロリと黒目が大きく描かれた「眼」や、緑がかった笹色紅がたっぷり塗られた「くちびる」の迫力が凄い。

まさに本展No.1の妖しさでした。関東とはまた違う、独自のセンスを持った上方の個性派軍団、まだまだ掘り下げると面白い絵師がたくさんいそうです!

真打はやっぱり北斎!肉筆で天才絵師の真の実力を目撃!!

展示風景(4F、第2展示室)

本展では、3Fと4Fの2フロアをフルに使って展示が行われていますが、やっぱり真打ちは北斎でした!3Fを観終わると「いや~、観たなぁ~」とそれだけでもかなり満足感に浸れますが、展示はまだ続きます!

建物中央のらせん階段かエレベーターで4Fの第2展示室へと足を踏み入れると、そこには北斎の珠玉の肉筆画群が!

それでは、いくつか見てみましょう。まず、こちらの龍の作品。同館の常設展示室で複製作品が展示されている北斎絶筆の傑作「冨士越龍図」に雰囲気がよく似ています。こちらは、富士山も満月も描かれず、闇夜の中を昇天しようとする龍のダイナミックな姿にフォーカスしています。

葛飾北斎「登龍図」個人蔵(前期展示)

いや、それにしてもすごい迫力です。試しに、龍の胴体部分をクローズアップしてみましょう。

葛飾北斎「登龍図」(部分拡大)

どうですかこの描き込み。墨一色の濃淡と筆使いだけで、ここまでリアルで真に迫った表現ができるなんて、すごすぎます。晩年になっても衰え知らずだった北斎の超越した画技が炸裂した逸品でした。

と、思ったら、北斎の肉筆画にはこんなウィットの利いた軽妙な作品も残っているのですね。こちらは、龍…ではなく、自然薯と唐芋(山芋の一種)です。

葛飾北斎「芋の図」個人蔵(前期展示)

自然薯は輪郭線を用いない没骨技法を駆使して立体的な陰影が細かく表現されています。一方、唐芋には胡粉が塗り重ねられていました。芸が非常に細かい!また、左下に書き添えられた狂歌「てる月に謡わす舞わす狂歌よみ芋の煮るるも知らぬたのしさ」も、味があって面白いですよね。

最後に、こちらの三幅対の山水画を見ておきましょう。狩野派や円山・四条派ならともかく、浮世絵師がこうした本格的な漢画的な山水画題に肉筆で取り組んだ作例は珍しいかもしれません。

葛飾北斎「杣人春秋山水図」福井県立美術館(前期展示)

しかしこうして見てみると、山肌を描く皴法や、ビビッドな色彩で丁寧に濃淡をつけて彩色された色彩感覚は、まさに北斎オリジナルとしか言いようのない個性が出ています。余白をたっぷり取って、スッキリとした画面からは清澄な空気感が漂います。

そういえば、タイトルにもつけられ、三幅対の真ん中に描かれた「杣人」(そまびと)とは木こりを意味するのですが、その飾らない横顔を眺めていると、まるで北斎自身が杣人に投影されているようにも見えました。

思わぬエピソードも楽しめる?!初登場のレア作品も!

北斎で大満足したあと、最後のダメ押しとして待っていたのが、本展で初出品となった大物の新発見作品群です。肉筆なのでもともとレアな上、初公開作品となると、やっぱりどうしてもテンションが上がってしまいます。

まずはこちらの歌川豊国の肉筆による、六曲一双の大作。こちらは、三代目中村歌右衛門が、様々な役柄に扮して踊りを披露する歌舞伎演目「其九絵彩四季桜」に取材した作品で、中村歌右衛門が演じ、舞台で踊った様々な人物を生き生きと描いています。

歌川豊国「三代目中村歌右衛門の九变化図屏風」個人蔵(前期展示)

写真だとわかりづらいかもしれないですが、非常に状態が良く、詳細に描きこまれた線や色彩がバッチリ鑑賞できました。1815年頃の作なので約200年前の屏風なのですが、全く古さを感じさせません。また、左右それぞれの屏風の両端に添えられた大田南畝によるかな混じりの書跡も非常に優雅。こちらも要注目です。

そして、最後に見ごたえがあったのが、これまた新発見の肉筆画で、北斎・勝川派・豊国の合筆「青楼美人繁昌図」です。いや、、、これは凄い。制作されたのは1804年~18年頃、文化年間中期と推定されていますが、当時最も勢いのあったスター絵師たちが流派の垣根を超えて集結しているのです。

葛飾北斎 勝川春英 歌川豊国 勝川春扇 勝川春周 勝川春好「青楼美人繁昌図」個人蔵(前期展示)

特に驚いたのが、画面左上の勝川春好、画面右下の葛飾北斎が同じ作品で合作を残しているということです。

「えっ、二人が合作?!」

…と思わずのけぞってしまいました。

なぜなら、浮世絵史のこれまでの定説では、北斎と春好は、非常に仲が悪かったとされているからなんです。北斎がまだ勝川派に在籍して「春朗」と名乗っていた若手時代に、兄弟子だった春好が、北斎(春朗)の描いた絵を、本人の前で破り捨てた、という事件以来、二人は犬猿の仲だったと……そう、理解していたんです。

ですが、本作では(仲が良いかどうかはともかく)しっかりと合作しているじゃないですか!

もちろん、この作品1点で、従来の定説が覆るわけではないのでしょうけど、少なくとも、最低限「仕事上では割り切ってコラボする程度の距離感ではあった」ということがわかりますよね。

本作については、素人である僕がこれほど騒いでいるくらいですから、プロの方はもっと驚き、色々と考察を重ねられていることでしょう。展示でも、特別に本作を手掛けた絵師たちの人間関係を紹介した解説パネルが掲示されています。これは必見。

ともかくも、本作を最後に見て、「ああ、これだけ研究しつくされている浮世絵でも、まだまだ新しい発見があるものなのだな」としみじみした気持ちになりました。今後のさらなる研究の進捗に期待ですね!

まとめ

いかがでしたでしょうか?会場に展示された全ての作品に見どころがある、いわば「捨て曲なしの神盤アルバム」のような好展示となった本展。江戸時代を代表する人気絵師たちの作品約120点の中には、初公開作品、レア作品も目白押し。

今年で開館5年目を迎えたすみだ北斎美術館が、いよいよ本気を出してきた「筆魂」展、浮世絵好きな人はもちろん、初心者の方にもオススメです。ぜひ、機会があれば足を運んでみて下さいね。

展覧会基本情報

展覧会名:「筆魂 線の引力・色の魔力 ー又兵衛から北斎・国芳までー」
会場:すみだ北斎美術館
会期:2021年2月9日(火)~4月4日(日)
   前期:2/9(火)~3/7(日) 後期:3/9(火)~4/4(日)
公式URL:https://hokusai-museum.jp/modules/Exhibition/exhibitions/view/1461

かるび

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メーカー、IT企業で勤務後、41歳にして1年間のサバティカル休暇へ突入。現在は、ブロガー&Webライターとしてアートや映画について主催ブログ「あいむあらいぶ」(http://blog.imalive7799.com/)にて日々見聞きした出来事を書き綴っています。

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