アート

【ファン必見】2021年秋、きのこの展覧会「発見! きのこランド」が刺さる!【宮崎県総合博物館/入場無料】

きのこ好きは博物館・植物園などで行われる、比較的科学的な観点から行われるきのこの展覧会を「きのこ展」とよく呼んでいます。2021年は10月16日(土) – 11月28日(日)、宮崎県総合博物館で「発見! きのこランド」と題するきのこ展が行われます。

思えば私は、これまで、京都、東京、茨城、兵庫、大阪、鳥取、群馬、千葉など各地のきのこ展を見てきました(これら以外でも行われていますが、あくまで私が行けた所だけを挙げました)。

きのこ展によって規模はさまざまで、きのこの見せ方もさまざまです。標本展示が中心だったり、生きのこ(きのこ展用語で、採れたての生のきのこ標本)が中心だったり、きのこのワークショップや観察会、講演会があったりと、それぞれのきのこ展で工夫がされています。そういうところを見たくて、私はきのこ展に足を運ぶのだと思います。

今回の宮崎のきのこ展「発見! きのこランド」の見どころを私なりにいくつかご紹介します。

宮崎の珍菌「キリノミタケ」

まず、宮崎のきのこといったらこれ!というべききのこがあります。

宮崎県とアメリカのテキサス州以外ではほとんど見られない、世界規模で超レアな幻のきのこ「キリノミタケ」です。このきのこの展示が予定されています。

時期的にもぴったりなので、生きのこも会場で見られるかもしれません。これは非常に楽しみです。(生きのこの展示状況は総合博物館のウェブサイトに掲載されます)

美菌ウスキキヌガサタケ

また、「きのこの女王」とも呼ばれる、黄色いレースのようなものをまとった「ウスキキヌガサタケ」はテレビ番組にも取り上げられるほど話題性があってかつ美しく、宮崎でも発生が見られます。私の住む京都ではレースが白い「キヌガサタケ」が生えますが、黄色のウスキキヌガサタケは生えません。きのこには地域差が大きく出ると思います。

光るきのこ「シイノトモシビタケ」

「シイノトモシビタケ」「エナシラッシタケ」など宮崎県内には11種の光るきのこが生えます。それにまつわる展示が興味深いところです、

本展で注目なのは蓄光粘土を使って、みんなでたくさんの小さなエナシラッシタケの模型を作って、自然界で生えている状態に似せて展示する、というものです。非常に小さなきのこなので、作るのが大変だったと思います。本物のきのこではないけれど、光るきのこがどういう感じで生えるものかが味わえるこの展示、ぜひ皆様に体験していただきたいです。 

ベニテングタケ

また、北海道から寄せられた、宮崎県に生えない「ベニテングタケ」も冷凍で展示されるとのことです。赤い傘に白いいぼのついた、イラストなどでお馴染みのきのこですが、西日本には生えないきのこなので、西日本のきのこ好きにとっては憧れの的です。宮崎の方にとってもこの展示は貴重な機会になるのではないでしょうか。

見どころいっぱいの展示ですが、私が個人的に注目しているのは、きのこの民俗学的な展示です。

宮崎県ではどのようにきのこが使われてきたか、聞き取り調査などから明らかにするものです。これは総合博物館ならではだと思います。猟の時に持つきのこや、お守りのきのこまであるそうです。どんなきのこなのかとても気になります。

そして、きのこアートでは、きのこを精密に描いたボタニカルアート、本物のきのこを押し花(押しきのこ)にしてコラージュした作品が予定されています。さまざまなきのこグッズの展示もあります。

会期中、きのこについての講演会・光るきのこの観察会・宮崎きのこマーケットなどのイベントも予定されていて、充実したきのこ展になりそうです。

実は私は10/24(日)、京都から宮崎きのこマーケットに出店者として参加します。あまりに展示が面白そうですので、どうにかしてぜひ行きたいと思っていたところ、きのこマーケットの募集を知りました(現在募集は締め切られています)。

私は自著の「きのこ本」や自作の「きのこ雑貨」を持っていって販売します。きのこ仲間のきのこクリエーターたちの作品も販売します。他の出店には、シイタケ入りのジェラートやしいたけバーガー(パテがシイタケ)、えのきステーキ、えのきカツ、えのきパスタ(パスタの麺の部分が細長いえのきに変わっている)といった珍しくも美味しそうなさまざまなきのこの加工食品や、生シイタケ、干しシイタケ、ホダ木なども販売されるそうです。それに光るきのこの模型や手作りの雑貨などもあるそうです。宮崎の方々とのきのこを介した交流が楽しみです。

「発見! きのこランド」は今年注目のきのこ展の一つです。しかも入場無料ですので、マニアックなきのこ好きだけでなく、幅広い層がきのこの不思議に触れることができるでしょう。

展示を通じて、きのこのことをより深く知ることが出来るのが、きのこ展の醍醐味と言えます。このきのこ展「発見! きのこランド」もそうなることでしょう。お近くの方はぜひ足をお運びください。

(新型コロナの状況によって展示内容が変更される可能性があります。サイトで最新の情報をご確認ください)

https://www.miyazaki-archive.jp/museum/index.html

展覧会基本情報

「発見! きのこランド 宮崎の自然をはぐくむきのこの世界」
会場 宮崎県総合博物館
開催期間 10月16日(土) – 11月28日(日)
観覧時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
観覧料 入場無料
休館日 毎週火曜日(11月23日(火)を除く)、11月4日(木)、11月24日(水)
博物館公式HP:https://www.miyazaki-archive.jp/museum/

堀 博美

堀 博美

投稿者の記事一覧

神戸出身、京都在住のフリーライター。専門はきのこ。きのこライターとしての主な仕事に、書籍「きのこる キノコLOVE 111」(山と渓谷社)「ときめくきのこ図鑑」(山と渓谷社)「ベニテングタケの話」(山と渓谷社)「珍菌」(光文社)「毒きのこに生まれてきたあたしのこと。」(天夢人)などがある。WEBや雑誌、新聞などにも執筆経験あり。

一方で、長年現代アートに携わり、現在も制作活動を続けている。
きのことアートはライフワーク。その他、珍しいお菓子、京都街歩き、同人誌イベント、音楽鑑賞(米良美一さん推し)などに興味がある。

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