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幸せがほとばしる!アール・デコの美術館でルネ・ラリックのガラスを堪能!

こんにちは、「イチオシの美術館はどこですか?」と聞かれると、必ず「東京都庭園美術館です!」と答える美術ブロガーの明菜です。東京都庭園美術館といえば、20世紀に流行したアール・デコ様式の内装を現在に伝える重要文化財で、足を踏み入れれば夢が膨らむのでお気に入りなんです。

展示風景

今回は、同館で開催されている展覧会『北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美』の見どころを3つ紹介していきます。世界屈指のガラスコレクションを有する長野県諏訪市の北澤美術館のラリック作品を、自然光の差し込むアール・デコの内装とともに鑑賞できる貴重な機会なので、ぜひ足を運んでいただければと思います。

見どころ①自然光の下で見るラリックのガラス

展示風景

東京都庭園美術館は、もともと邸宅だったので自然光を採り込むことができます。ガラス作品は自然光の下で最高の見栄えとなるため、本展では最高の環境で鑑賞することができるのです!

レースのカーテン越しに柔らかい光を浴び、キラキラする宝石のようなガラスをぜひご堪能ください。筆舌に尽くしがたい眼福が待っています。

見どころ②ラリックの多彩な表現

大型常夜灯《インコ》1920年 北澤美術館

ルネ・ラリック(1860~1945年)のガラス作品は、「こうです」と一言では表せない多彩さがあります。さまざまな技法が使われており、ガラスによる表現の幅広さを実感しました。

例えば、透明なガラスへの装飾はそのままだと見えにくいので、サチネ(フロスト加工)を施します。サチネとはガラスの表面が曇ったようにする加工のことで、フッ化水素と硫酸の混合液に浸して施されます。透明のまま残したい部分には瀝青を塗って表面を保護し、混合液に浸します。

左:置物《座るねこ》1932年 北澤美術館、右:シガレットケース《ねこ》1932年 北澤美術館

ラリックの作品をよく見ると、透明なガラスに絵を描くようにサチネが使われています。化学薬品による加工でこんなに繊細な描写ができるのか!と驚いてしまいました。

見どころ③アール・デコで統一された内装

展示風景

現在は美術館として使われていますが、東京都庭園美術館の本館はもともと朝香宮家の邸宅でした。アール・デコ様式の装飾美に魅せられた朝香宮ご夫婦は、自邸の建設にあたってアール・デコを取り入れ、フランス人芸術家のアンリ・ラパンに主要な部屋の内装設計を依頼しました。

20世紀前半のアール・デコ様式を色濃く伝える建物は発祥の地であるフランスでも珍しく、同館は世界的にも貴重な建築です。本展では、アール・デコを代表するラリックの作品を、同時代の内装を伝える東京都庭園美術館で鑑賞する、特別な体験ができるでしょう。

まとめ

カーマスコット《スピード》オパルセント 1929年 北澤美術館

『北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美』の見どころを紹介してきました。

本展では、ともにアール・デコ様式である建築とガラス作品を同時に堪能することができ、全く新しい鑑賞体験ができました。刻々と移ろう優しい自然光の下で、ラリックの装飾を味わってみてはいかがでしょうか。

展覧会情報

テーブル・センターピース《三羽の孔雀》(部分)1920年 北澤美術館

北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック
アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美
会期:2020年2月1日(土)– 4月7日(火)
会場:東京都庭園美術館(本館+新館ギャラリー1)
休館日:第2・第4水曜日(2/12、2/26、3/11、3/25)
開館時間:10:00–18:00(入館は17:30まで)
ただし、3/27、3/28、4/3、4/4は、夜間開館のため20:00まで
(入館は19:30まで)
展覧会HP:https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/200201-0407_lalique.html

明菜

明菜

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を伝えるため、勢いと慣性に任せた自由ブログ「アートの定理」を運営中。展覧会の感想、作品の考察、ミュージアム私小説など、1人井戸端会議を綴る普通のブロガーです。[楽活]では美術館へのハードルを下げ、テンションの上がる記事を書いています。アートのある楽しい生活へのお手伝いを、させてください。

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