東京国立近代美術館フィルムセンターが、2018年4月から国内6つ目となる映画専門の国立美術館「国立映画アーカイブ」とへと格上げされることが決まりました。「映画を残す、映画を活かす。」をミッションとして、より一層の日本映画文化の普及と振興を図っていくとされています。

引用:http://www.nfaj.go.jp/NFAJ_pressrelease.pdf
現在の東京国立近代美術館フィルムセンターは、昭和27(1952)年に国立近代美術館の映画部門として開設され、日本で唯一の国立映画機関として、これまでも内外の映画フィルム及び映画関係資料の収集・保存・復元と調査・研究を行ってきました。今回、このタイミングで国立美術館として改組されることになった背景としては、日本の映画文化に対する内外での認知度の高まりを受けて、より一層国内外への情報発信や日本映画の魅力をアピールするために、独立した国立の専門機関にして体制を強化する必要があったとのこと。
独立後は、新たに山田洋次監督や河瀬直美監督など、著名な業界関係者をアドバイザーとして選任し、広く外部から助言を得る体制を構築する予定となっています。

引用:http://www.nfaj.go.jp/NFAJ_pressrelease.pdf
その事業内容は、ナショナルセンターとして以下の3つの柱を設けるとしています。
1.映画を保存・公開する拠点:保存・復元・上映・展示
2.映画の文化・芸術振興拠点:教育・普及
3.映画による国際交流拠点:FIAF機関との国際連携・協力
また、これまでと変わらず、幅広く多くの人たちに向けて、監督別や国別、ジャンル別など様々なテーマによる上映会や、名作鑑賞会・親子向け上映会など、教育プログラムの
拡充も図られます。このところ、中国やインドといった新興国での映画産業にやや押され気味の日本映画。今回の「国立映画アーカイブ」設立が日本映画のさらなる発展への起爆剤になると良いですね。
独立行政法人国立美術館 国立映画アーカイブ概要
名称:国立映画アーカイブ
英語名称:National Film Archive of Japan(略称 NFAJ)
設置年月日:2018年4月1日
館長(予定者):岡島尚志(おかじま ひさし)
URL:http://www.nfaj.go.jp/
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