「意外に」凄い。見どころ満載の仏教美術展 / 特別展 仁和寺と御室派のみほとけ(東京国立博物館) | [楽活]rakukatsu - 日々楽シイ生活ヲ

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「意外に」凄い。見どころ満載の仏教美術展 / 特別展 仁和寺と御室派のみほとけ(東京国立博物館)

2018年は昨年に続いて期待の展覧会が待ち構える、まさに「当たり年」。美術ブロガーの中村剛士さんが指摘しているように、日本初公開の西洋画の傑作が拝める楽しみな年になりそうですね。

そんな中、昨年の「運慶」のような期待もなく、事前にそれほど注目していなかったものの、「意外に」凄い展覧会だ…と唸らされたのが、東京国立博物館で開催中の特別展『仁和寺と御室派のみほとけたち-天平と真言密教の名宝-』です。会期は2018年3月11日(日)まで。

仁和寺(にんなじ)をはじめ、全国各地に約790社ある「真言宗御室派(おむろは)」の寺院から、仏教美術の核となる「仏像」を中心に、「書跡」「仏教絵画」「経典」と、幅広いジャンルにわたって日本屈指の美術品・文化財が集められた本展は、展示フロアのどちらを向いてもお宝だらけ!なんと、出展されている全174点中、国宝が24点、重要文化財が75点を占めるという物凄い展覧会なのです。

そんな本展について、開催前の内覧会を取材してわかった、「展覧会の3つのみどころ」をお伝えしたいと思います。

見どころ1:豪華絢爛な仏像を見逃すな!

今回の展覧会の最大のみどころは、何と言っても全国各地の御室派の寺社から選りすぐられた平安〜鎌倉期にかけて作られた仏像たちです。阿弥陀如来、不動明王、十一面観音、千手観音、風神雷神などバラエティに富んだ約70体の仏像が展示されているのですが、どれも見応え抜群の貴重な仏像ばかりでした。

展覧会用に計算し尽くされたライティングや配置の妙もあり、実際にそれぞれのお寺に安置されていた時よりも印象的に見えるかもしれませんね。

《国宝 千手観音菩薩坐像》(奈良時代・8世紀 大阪・葛井寺蔵)※2月14日(水)~3月11日(日)展示

中でも出展が待ち遠しいのが、2月14日から展示が始まる、大阪・葛井寺に伝わる「国宝・千手観音菩薩坐像」です。1041本の腕を持ち、その全ての手のひらに「眼」も描かれた奈良時代の古仏ですが、1200年経過した現在でも変わらぬ威容を誇っています。

《国宝 阿弥陀如来坐像および両脇侍立像》(平安時代・仁和4年 京都・仁和寺蔵)

また、御室派の総本山・仁和寺の金堂に安置されている「国宝・阿弥陀如来坐像及び両脇侍立像」も素晴らしい金色の輝きを放っています。真言密教では珍しく、大日如来ではなく阿弥陀如来像をご本尊と仰ぐ仁和寺ですが、開祖・宇多天皇は、この阿弥陀如来像に亡き父・光孝天皇の面影を忍ばせて、熱心に供養したのだそうです。

見どころ2:空海直筆の貴重な冊子本《国宝 三十帖冊子》

次に注目したいのが、空海が唐の都・長安から持ち帰ったと言われる貴重な資料《国宝 三十帖冊子》です。その名の通り、全部で30冊に及ぶ冊子本は、804年〜806年にかけて、留学僧として唐の青龍寺・恵果和尚から学んだ時に、空海とその仲間たちが必至でその教えや経典を写し取ったものです。

《国宝 三十帖冊子》(空海ほか筆 平安時代・9世紀 三十帖 京都・仁和寺蔵)※通期展示、帖替あり、1月16日(火)~28日(日)限定で全帖公開

その後、日本の仏教文化に多大な影響を与えたと思われる本資料が、会期中に何回かの展示替えを経て全て公開されます。仁和寺の社外で、全冊子公開されるのはこれが史上初なのだとか。それだけ、貴重な機会なんですよね。空海が一心不乱に書き残した直筆の資料、見逃さないようにしたいですね!

見どころ3:インスタ映え必至!仁和寺観音堂の再現展示が凄い!

そして、絶対見逃したくないのが、本展のハイライトとも言える、実際に安置されている33体の秘仏をはじめ、須弥壇や堂内の壁画など仁和寺観音堂の内部を再現した展示です。普段は一般公開されていない仁和寺の観音堂ですが、2018年1月現在、お堂は改修工事中。これに合わせて、江戸時代に制作された堂内の秘仏も九州国立博物館の修理工房へ修復に出されていました。

ちょうど仏像の修復作業が終わったこともあって、このタイミングで本展において、観音堂の内部を再現した上で、仏像をお披露目しよう、ということで展示が決まったそうです。

しかも、この再現された観音堂、単に須弥壇に並ぶ仏像を復元構成しただけでなく、須弥壇の裏側の壁画も含めて精巧に再現しているんです。高精細画像から出力した壁画で精巧に再現され、非常に見応えのある再現展示となっています。是非、裏側まで回り込んで見てくださいね。

また、この観音堂の再現展示は、自由に撮影し放題となっているのも嬉しい限り。立体パネルか何かで特別設置された記念撮影コーナーとかではなく、ここまで大規模に展示された文化財が撮影OKとなる展示会は非常に珍しく、主催者の展覧会にかける思いが伝わってきますよね。是非、カメラを忘れず持参して、SNSへの投稿や、記念用に写真を撮りまくりましょう!

いかがでしたでしょうか?仏教美術ファン、アートファンだけでなく、普段全く美術の展覧会に行ったことがない人でも絶対に圧倒される内容であることは間違いありません!是非この機会をお見逃しなく、東京国立博物館へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

かるび

かるび

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メーカー、IT企業で勤務後、41歳にして1年間のサバティカル休暇へ突入。現在は、ブロガー&Webライターとしてアートや映画について主催ブログ「あいむあらいぶ」(http://blog.imalive7799.com/)にて日々見聞きした出来事を書き綴っています。

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