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注目の国宝「葛井寺・千手観音菩薩坐像」の展示も!仁和寺展の後期展示がスタート

東京国立博物館で開催中の「特別展 仁和寺と御室派のみほとけ」では、2月14日から後期展示が始まっています(会期~3月13日まで)

本展は、総本山仁和寺と、真言宗御室派の寺社約790社が参加する、2018年度屈指の仏教美術系展覧会です。実に20点以上の「国宝」が出展されるなど、目の肥えたアートファンからも高く評価されています。そんな中、いよいよ2月14日から追加された2つの国宝展示が、後期展示のハイライトとして注目を集めています。

葛井寺「国宝・千手観音菩薩坐像」

1つ目は、大阪・葛井寺(ふじいでら)に伝わる「国宝・千手観音菩薩坐像」です。本展で出展された仏像群の中でも最古クラスとなる8世紀に制作された仏像は、その名の通り1041本もの腕を持ち、その堂々とした威容は見る者を圧倒します。普段、お寺のお堂の中ではなかなか裏側まで回り込んで見ることはできませんが、本展では360度様々な角度からじっくりとチェックできるのも嬉しいところです。

後ろに回り込むと、1041本の腕がぎっしり詰まっているのがわかる

2つ目の注目展示となるのが、平安時代後期、仏師円勢・長円親子によって制作された、仁和寺に伝わる秘仏「国宝・薬師如来坐像」です。歴代御室門跡の位牌を祀る霊明殿の本尊として、通常時は非公開とされている、門外不出の秘仏です。仁和寺に長く務めるベテランの僧侶ですら、そのご尊顔を仰いだことはほとんどないとのこと。秘仏と言われるだけあって、コンパクトな須弥壇にすっぽり収まる高さ約20センチ程度の小さな木像なのですが、十二神将が彫られた台座や截金文様が細かく施された仏像本体など、非常に高い技術で細密に彫られています。まさに「秘仏」にふさわしいクオリティでした。会場入り口を入ってすぐのところにコーナーが作られているので、見落とさないように気をつけてくださいね。こちらもぐるっと360度回り込んでチェックできるように展示されています。単眼鏡や双眼鏡を持参して、じっくりチェックしてみるのもいいかもしれません。

仁和寺「国宝・薬師如来坐像」

こちらも、360度いろいろな角度から鑑賞可能

その他、後期展示から仏画・絵巻・書など、多数の作品が展示替えされています。すでに前期日程で足を運んだ方も、是非この機会に再度展覧会に足を運んでみてはいかがでしょうか。会期は、3月11日まで。終了1~2週間前から、非常に混雑が予想されます。是非お早めにどうぞ!

展覧会情報:
「特別展「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」」
会期:2018年1月16日(火)~3月11日(日)
会場:東京国立博物館 平成館
住所:〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
開館時間:09:30~17:30(入場は閉館の30分前まで)
(毎週金・土曜日は、午後9時まで)
休館日:毎週月曜日※ただし2月12日(月・休)は開館、2月13日(火)は休館
観覧料:一般 1600円 / 大学生 1200円 / 高校生 900円 ※中学生以下無料
問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
東京国立博物館HP http://www.tnm.jp/
展覧会HP http://ninnaji2018.com

かるび

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メーカー、IT企業で勤務後、41歳にして1年間のサバティカル休暇へ突入。現在は、ブロガー&Webライターとしてアートや映画について主催ブログ「あいむあらいぶ」(http://blog.imalive7799.com/)にて日々見聞きした出来事を書き綴っています。

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