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子供への心の教育で第7波を防げ!「思いやり除菌」プロジェクトがいよいよ始動!

新型コロナウイルスの感染拡大がはじまってから、早くも約2年が経過。日本国内での感染者の発生数は一進一退。全国的にまん延防止重点措置が解除された3月下旬以降、再び感染者数は増加傾向になっているようです。新学期や新入社など、何かと人の動く時期に、早くも第7波の流行の兆しが出てきているのでは…とも言われていますね。

特に、ここ最近の感染拡大は職場や飲食店だけでなく、子どもたちの集まる「学校」が起点になっているのではないかとも感じます。実際、筆者の息子が通っていた都内の小学校では、2021年冬~2022年春にかけて多数の学級で集団感染が発生し、約半数のクラスが一時的に学級閉鎖へと追い込まれました。

何か抜本的な対策はないものなのか…と思っていたら、ちょうどタイムリーなことに、「エリエール」ブランドで有名な製紙業界の大手企業・大王製紙株式会社が、「思いやり除菌」プロジェクトという取り組みを発表しました。

日本全国の小学校を対象に、コロナ対策につながる「除菌」をテーマにした啓蒙活動を行うというのです。自分だけではなく、大切な誰かを思って除菌をする習慣を奨励することで、人と人とのふれあいのより多い社会を目指すという目標があるそうです。

これは、なかなか興味深い活動だな、と思いながらリリースを読み込んでいたら、3月26日に「思いやり除菌」プロジェクトのキックオフを兼ねて、セミナーを開催するとの案内が。早速、取材させていただくことにいたしました。

「思いやり除菌」プロジェクトとは

まずは、大王製紙株式会社から2022年3月15日にPR TIMESにて発表されたプレスリリースを見てみましょう。

衛生用紙製品No.1ブランド※1の「エリエール」を展開する大王製紙株式会社(本社:東京都千代田区)は、「思いやり除菌」プロジェクトを2022年3月から始動いたします。「思いやり除菌」とは、自分のためだけでなく、大切な誰かを思い、正しく除菌をする事によって、誰もが安心して触れ合うことができる学校・社会を目指す活動です。「思いやり除菌」が未来の当たり前の習慣となることで、社会を菌やウイルスから守ることにつながると考えます。まずは、未来を担う子どもたちのために、小学校での除菌教育をお手伝いする活動を開始します。

大王製紙プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000097311.html

では、「思いやり除菌」プロジェクトでは、どのような施策が予定されているのでしょうか?プレスリリースを読み込んでいくと、挙げられているのは、以下の3つの項目です。

●養護教員向けに学校での感染対策についてWEBセミナーを開催。
●全国の小学校に対して冊子配布や動画公開を通じて「思いやり除菌」の普及・啓蒙活動を推進(500校/150,000人分)
●「思いやり除菌」プロジェクトに参加する小学校向けに「エリエール 除菌できるアルコールタオル ウイルス除去用」本体 計6,000本、つめかえ用 計12,000個を無料配布

なるほど、これは小学生の子供を抱える親にとっては心強い計画かもしれません。

自分の息子を見ていてもわかりますが、「手を洗いなさい」「ウエットティシューでこまめに拭きなさい」「マスクをしなさい」と言っても、なかなか子供に徹底させるのは難しいんですよね。やはり家庭の取り組みだけでは限界があるな…と感じていたので、学校でも教育してくれるとなると非常に助かります。

そこで、もっと詳しい内容をこの日のセミナー「学校の感染対策 ~第6波の振返りとこれからを考える~」で拝聴できるのでは…と楽しみに、当日の会場「FUKURACIA八重洲」へと向かいました。

セミナーで明かされた、第6波の原因とは?!

さて、この日のセミナーは、オンラインとリアルを組み合わせたハイブリッド形式での開催。参加者は、全国各地からオンラインで接続しつつ、会場には限られたメディア関係者が集合。オンサイトでの取材を許されました。ちなみにオンライン視聴を希望した小学校は300校、350名以上にのぼり、半数以上の方が当日リアルタイム視聴で受講されたとのこと。関心の高さが窺い知れます。

開始15分前に到着すると、最前列付近は新聞社や医療専門誌の記者などですでに埋まっていました。休日開催なのに、スーツをビシッと着用した記者が多く真剣味が違います。僕も講義内容を聞き逃すまいと、気合を入れました。

14時になると、ほどなくしてセミナーがスタート。大王製紙株式会社 ホーム&パーソナルケア部門 マーケティング本部 山本秀樹本部長からの開会挨拶の後、『学校の感染対策~新型コロナ第6波の振り返りとこれから~』というタイトルのセミナーへと移りました。

この日登壇されたのは、「思いやり除菌」プロジェクトを監修している公立陶生病院 感染症内科の武藤義和先生です。岐阜大学医学部を卒業後、救命センターでの勤務を経て、感染症内科の最前線で研究や診療を重ねてきた若き英才です。

公立陶生病院 感染症内科 武藤義和先生

そんな武藤先生のセミナーでは、現在の世界での新型コロナウイルス感染症の流行分析から始まり、国内での第6波の詳細分析へ。

武藤先生によると、新型コロナウイルスの流行第6波では、大半が感染力の強いオミクロン株に置き換わっているとのこと。症状の軽症化が進む一方、2022年初頭からの爆発的な感染増は、主に家庭内感染で発生しているとの分析が示されました。

セミナーで武藤先生が示した資料によると、2022年1月中旬からは飲食店や院内感染などを抑えて、学校内での感染が感染ルートの主原因となっているとのこと。同時期に自宅における家庭内感染も急上昇しています。

つまり、学校での集団感染がベースとなって、自宅で家族内感染が進んだと考えられるわけですね。「学校があやしい…」と思っていた自分の勘はおおむね正しかったみたいです。

学校内感染を抑えるためのカギになる「手洗い」と「除菌」

では、これから第7波の流行も予測される中で学校内感染を抑えるには、どんな対策が考えられるのでしょうか。コロナを知り尽くした武藤先生が、一つ一つ丁寧に解説を進めていきます。

ソーシャルディスタンスの徹底、正しいマスクの着用、効率的な換気方法など解説が続いていきましたが、中でも印象深かったのが、接触感染についての解説でした。

特に、常時不特定多数の生徒が同じ空間で長時間過ごし、教室内の設備や備品を共有する学校では、接触感染によるリスクも非常に高いといえるでしょう。2020年に起きた、クルーズ船ダイヤモンドプリンセス号の内部を調査したデータでは、トイレ床やまくら、電話機、机、テレビリモコンなど、特に人の触る場所に高い確率でウイルスが残存していた、というデータも示されました。

また、小学生はすぐに目や鼻、口などを触ってしまうこともあります。

僕の息子も、何度注意してもなかなか無意識に顔や頭をかいてしまう癖が直りません。新型コロナウイルスは、皮膚の上でも最長8時間生存していたというデータもあります。モノだけでなく、自分自身の身体を触ることで感染リスクが高まるのだ、ということも教えていただきました。

では、子どもたちに感染防止への意識付けを浸透させ、子どもたちが自分たちで感染対策を行うには、どうすればいいのでしょうか?

その答えは、今回の「思いやり除菌」プロジェクトで全国の小学校向けに配布するための教育用小冊子にまとめられていました。

武藤先生の知見に基づき、小学生でも理解できるようにわかりやすさを追求して制作された冊子です。その内容をさらに掘り下げながら、武藤先生が解説されました。

このセミナーで、武藤先生が示された学校内での感染防止対策は、大きく分けて2つ。

・まず手洗いを徹底する(自分のために)
・みんなで使うものをキレイにする(仲間のために)

まずは、ウイルスから自分を守るための「手洗い」の徹底からですね。ウイルス感染ルートには、飛沫感染、空気感染、接触感染など様々な経路がありますが、子どもたちがまず自衛しやすいのは接触感染。手を洗うことで防ぐことができます。

武藤先生は、小冊子を使いながら、どのように手洗いを行うのか?(石鹸やアルコール消毒)、いつ洗えばいいのか?(トイレの後、掃除の後、学校の設備などに触った時など)手洗いのポイントをわかりやすく解説。小冊子の内容もユーモラスな挿絵入りなので、小学校低学年の生徒でも直感的に理解できそうです。

その上で、一歩進んだ対策として示されたのが、「思いやり除菌」プロジェクトのコンセプトの核となる「他人を思いやる除菌」を啓発するための、拭き掃除の徹底です。

自分だけでなく、教室で一緒に過ごす仲間のために除菌を徹底していくという教えは、子供たちの豊かな心を育てていく、という観点からも好ましいと感じます。

小冊子では、「1日1回!キレイ作戦!」と銘打って、ドアノブや黒板消し、スイッチやピアノ、手すり、机、椅子など、学校の設備や備品の中でも特に不特定多数が触る場所の除菌を奨励。ゲーム感覚で楽しく取り組めるよう、工夫がなされているな、と感じました。

さらに、僕も知らなかったのが、ウエットティシューは拭き方によって除菌の効果が大きく変わってくるのだということ。

ウエットティシューで机などを拭き取るときは、かき回したり往復させたりするのではなく、常に一方向に汚れをとっていく「一方向拭き」が最も効率よく除菌できるのです。これは知らなかった。早速今日から自分も取り入れました。

最後に、除菌製品や消毒製品をどのように選ぶとよいのか、というコツについても学ぶことができました。これは非常にシンプルで、アルコール・ノンアルコールを問わず、「菌やウイルスを除去できる表示」があるものを選ぶのが重要。

あたりまえですがつい疎かにしがちなのが、ウエットティシュ―は使い終わったらしっかりとフタを閉めるということ。フタが開けっぱなしだと、アルコール成分が乾いてしまい、使い物にならなくなるからです。確かに、僕もこれまで何度もフタを開けっ放しにしてしまい、数多くのアルコールティッシュをダメにしてきた自覚があります。

使用後はフタを閉めるように意識するのはもちろん、そもそも製品を選ぶ段階で、ちゃんとフタが締めやすい構造になっているのか、あるいは使い切れる容量なのかどうかをしっかり吟味して購入すると良い、というのもまた勉強になりました。

セミナーの後追い受講や「思いやり除菌」教材冊子のダウンロードも可能

実は、この日の武藤先生のセミナーは、約200名の先生方も同時に受講されていましたが、4月30日までは、専用フォームから聴講申請を行えば、誰でも録画したビデオをオンライン配信で聴講可能。

▼エントリーはこちらから(4月30日まで)
https://ws.nurse-star.jp/event/30298/T5UstU?g=entry

想定されている受講対象は小学校の先生ですが、中学、高校や保育園、塾等の教育機関の関係者や小学生の子供を持つ保護者の方々なども、聴いておいて損なしの非常に内容が詰まったセミナーでした。

また、「思いやり除菌」プロジェクトの教育用小冊子は、全国500校で約150,000冊分が用意されているとのことですが、それ以外にもPDF形式で今すぐに入手が可能となっています。

▼ダウンロードはこちらから
https://www.elleair.jp/_var/omoiyari-jokin/3action/images/3action/pdf_sasshi.pdf

学校に限らず、自宅やサークルなど様々な場で重宝しそうです。僕も早速ダウンロードして、まもなく新学期を迎える子供に語って聞かせました。

「思いやり除菌」プロジェクト誕生のきっかけと、今後の展望について

大王製紙株式会社 ホーム&パーソナルケア部門 マーケティング本部 山本秀樹本部長

最後に記者向けに質問タイムが設けられました。そこで、個人的に興味があった『なぜ、そもそも「思いやり除菌」プロジェクトを始めようと思ったのか?』という点を大王製紙株式会社のマーケティングチームの方にお聞きしてみました。

すると、同社では「世界中の人々へやさしい未来をつむぐ」という経営理念にもとづいて、常日頃から何か社会貢献につながるような活動ができないか考えているとのこと。そこで今回、このコロナ禍において、子どもたちの健やかで明るい未来をサポートできるような活動ができないかという観点から、自社製品の活用とセットで考えついたのが「思いやり除菌」プロジェクトだったそうです。

子どもたち自身が自分を守るだけでなく、相手を思いやったり、誰かのために行動する気持ちを育んでいけるような、心の教育にもつながればいいな、という願いから「思いやり除菌」というネーミングに決まったそうです。

そういえば、どことなく交通標識を彷彿とさせるプロジェクトロゴも、ウェットティシューを擬人化させたデザインが「思いやり」を感じさせるイメージにつながっていますね。

また、山本本部長からは、今後の活動方針についての展望も述べられました。この日のセミナー開催をキックオフとして、今後は約半年ごとに一度、同じような教育・啓発目的のセミナーを開いていきたいとのこと。一旦、小学校をターゲットにして全国500校を目標に活動を広げていきたいが、活動を継続する中で、もっと参加校を増やしていきたい、とのことでした。

「思いやり除菌」プロジェクトのさらなる発展・拡大を期待!

非常に充実した、満足感の高いセミナーでした。

小学校だけでなく、保育園/幼稚園、中学校、高校などでも同様な取り組みが広がっていくことを期待したいですし、国や地方自治体との連携、あるいは大王製紙株式会社だけでなく、本プロジェクトに賛同する企業が業種横断的に出てきたら面白いな、と思います。

自分の息子はこの春から中学校に進学しました。本プロジェクトの当事者からは残念ながら外れてしまいましたが、春休みの間に滑り込みで「思いやり除菌」についての冊子をPDFとしてダウンロードしてしっかり読ませました。おかげで、登校時にはしっかりウェットティシューを忘れずにポケットに入れていくようになりました。ささやかながら、中学校でも「思いやり除菌」の輪を広げていってくれれば、と願っています。

「思いやり除菌」プロジェクト関連情報

プレスリリースなど

大切な誰かを思いやって除菌をすることで、人と人との触れ合いがあふれる学校・社会に 「思いやり除菌」プロジェクト始動!(2022年3月15日付、PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000097311.html

「思いやり除菌」プロジェクト公式HP
https://www.elleair.jp/omoiyari-jokin

セミナー・オンデマンド配信(視聴無料)

演題:学校の感染対策 ~第 6 波の振返りとこれからを考える~
演者:公立陶生病院 感染症専門医 武藤 義和 先生

■開催概要
開催日時:4月1日(金)12:00~4月30日(土)23:59まで
講演時間:約70分
主な対象:小学校養護教員、小学校校長先生、教頭先生、学級担任
視聴環境:スマートフォン、PCからのWEBアクセス(ZOOMは使用しません)
申込締切:4月30日(土) 23時59分
視聴料金:無料

■エントリーはこちらから
https://ws.nurse-star.jp/event/30298/T5UstU?g=entry

「思いやり除菌」小冊子PDF

■ダウンロードはこちらから(PDF形式)
https://www.elleair.jp/_var/omoiyari-jokin/3action/images/3action/pdf_sasshi.pdf



かるび

かるび

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メーカー、IT企業で勤務後、41歳にして1年間のサバティカル休暇へ突入。現在は、ブロガー&Webライターとしてアートや映画について主催ブログ「あいむあらいぶ」(http://blog.imalive7799.com/)にて日々見聞きした出来事を書き綴っています。

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