続編だっておもしろい!子どもと行っても、大人だけで行っても見応え抜群の『パディントン2』 | [楽活]rakukatsu - 日々楽シイ生活ヲ

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続編だっておもしろい!子どもと行っても、大人だけで行っても見応え抜群の『パディントン2』

昨今、CGやVFX技術の向上により、動物達を主役としてフィーチャーし、CGと実写を融合した映画が、次々に公開されてきています。例えば、「ジャングル・ブック」や「猿の惑星」リブート・シリーズに出てくる動物たちは、体毛一つ一つまで丁寧に作り込まれ、どう見ても本物にしか見えません。

そんな中、2014年にイギリスで実写映画化されたのが、かわいらしいモフモフのクマがロンドンで大活躍するコメディ映画「パディントン」です。1作目は日本を含め世界中で大好評となり、シリーズ化が決定。2018年1月19日に待望の第2作となる『パディントン2』が日本でも封切られました。

ご存知の方も多いと思いますが、この映画「パディントン」シリーズには原作があります。ご存知ない方でも、タイトル名だけでも聞いたことがあるという人も多いでしょう。かなりの人が書店や図書館など目にしたことがあるのではないでしょうか? 原作はイギリスの小説家、マイケル・ボンド氏による世界的に有名な児童書「くまのパディントン」です。日本でも1960年代に翻訳され、福音館書店から刊行され、以来50年以上に渡って、定番の子ども向け絵本として読み継がれてきた、名作中の名作です。

これまで子どもたちに向け人形アニメやセルアニメで映像化されてきた「くまのパディントン」ですが、実写作品では大人でも楽しめるような工夫がされています。原作の児童書から引用しているのは基本的なキャラクター設定と、主人公たちがロンドンで活躍する「ご当地もの作品」というコンセプトで、映画版のストーリーは、幅広い年齢層のそれぞれが楽しめるよう考えられたオリジナル脚本が採用されています。

さて、そのストーリーですが、前作では南米・ペルーのジャングルから、単身ロンドンへと渡ってきたクマのパディントンが、ロンドン市内のアパートメントで暮らすブラウン一家へと居候するまでの騒動が描かれましたが、今作は続編として少し経ったあとのことが描かれています。前作同様、スラップスティック・コメディ的な、腹を抱えて大笑いできるドタバタ活劇の要素をしっかり残しつつ、イギリスの街全体はもちろん、パディントンの冒険は郊外へとどんどん広がっていきます。

今作では街を飛び出して活躍するパディントン

引用:映画「パディントン2」予告編 [c]2017 STUDIOCANAL S.A.S

前作でロンドンに突然やってきたパディントンは、持ち前の明るさや純真さから、今作では街のちょっとした人気者になっています。表面的には、完全にロンドン市民として受け入れられたかに見えたパディントンでしたが、それでも一歩コミュニティの外へ出ると心無い扱いを受けたり、差別を甘受する展開が待っています。このあたりの描写は、社会にしぶとく根を下ろす人種差別や偏見のメタファーとも取れます。だからこそ、心折れそうな苦難にもピュアな心をひとつも変えず、一途に行動するパディントンの姿が前作以上に輝いて見えます。

感動を安売りするような陳腐なセリフなどもありませんし、ストーリー序盤で散りばめられた伏線や設定は、全て自然な形で回収・収束されていくのも見事の一言で、非常に完成度の高い作品と言えます。同じクマのぬいぐるみが登場するコメディでも、下ネタ全開で、サブカルネタとブラックなアメリカン・ジョークで攻めるあの作品とは違って、いかにも紳士の国、イギリスらしい、ウィットと気の利いたユーモアが漂う、上品なコメディ作品として楽しめました。

大人から子どもまで、幅広い層の観客の心を打つ作品に仕上がった映画「パディントン2」。家族で行っても安心して楽しめ、一人で行っても見応えのある傑作です。是非、映画館で楽しんでみてくださいね。

【作品情報】
『パディントン2』
公開:2018年1月19日(金)~
配給:キノフィルムズ
公式サイト:http://paddington-movie.jp/

かるび

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メーカー、IT企業で勤務後、41歳にして1年間のサバティカル休暇へ突入。現在は、ブロガー&Webライターとしてアートや映画について主催ブログ「あいむあらいぶ」(http://blog.imalive7799.com/)にて日々見聞きした出来事を書き綴っています。

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