アート

【路地の美術館~密かな美の愉しみ】Vol.1 岡本太郎記念館

はじめまして。はろるどです。日々、ブログ(https://blog.goo.ne.jp/harold1234)にて、展覧会の感想などを綴っております。この度、ご縁ありまして、[楽活]でもコラムを担当することになりました。どうぞ宜しくお願いします。

さて、東京はもとより、全国各地にある美術館ですが、どうしても大きな施設ばかりに目が向いてしまうかもしれません。しかし最近、趣向も変わってきたのか、小さな美術館への関心も高まってきました。実際、関連する本もたくさん出版されています。そこで[楽活]でもご案内したいのが、「路地の美術館」です。私、はろるどが、実際に足を運び、見学した小さな美術館をレポート。第1回は、東京の南青山にある、岡本太郎記念館についてご紹介します。

岡本太郎が50年近く暮らした空間

東京メトロの表参道駅を出て、骨董通りをしばらく歩き、細い路地へ折れ、住宅街へと入ると、緑の生い茂る一角が見えてきました。それこそが岡本太郎記念館。必ずしも大きくはないのにも関わらず、壁面のデザインや凸レンズ型の屋根をはじめ、庭の壁から飛び出して見えるオブジェなど、ともかく目立つ建物です。これ自体が作品と言えるかもしれません。

ここで岡本太郎は、1954年から、1996年に84歳で亡くなるまで、約50年間を過ごしました。元々、戦前に旧居があり、岡本一平、かの子、太郎の一家が暮らしていましたが、戦災で失われ、戦後、友人であった建築家の坂倉準三の設計で建てられました。もちろんアトリエも兼ねていました。

撮影OK!当時のアトリエがそのままに!

そのアトリエが、当時のままに残されています。たくさんの絵筆にキャンバス、そして立体作品。圧倒的なボリュームですね。まるで、今さっきまで、岡本太郎が使っていたのではないかと思うほどの臨場感です。もちろん「太陽の塔」もここで構想されました。

なおイーゼルに掲げられた作品は、随時、入れ替わるそうです。次はどのような作品が待っているのでしょうか。

応接間も必見です。「座ることを拒否する椅子」をはじめ、多数の作品を展示。灰皿からお皿まで岡本太郎の世界で満たされていました。

岡本太郎の超リアルなマネキンも立っていました。ファンにはたまらない空間と言えそうです!

企画展も開催~太陽の塔 1967ー2018

そして見逃せないのが企画展です。記念館では、主に2階のスペースにて、年に3~4回のペースで岡本太郎に関する企画展を開催。ちょうど私が訪ねた際は、「太陽の塔 1967―2018―岡本太郎が問いかけたもの―」が行われていました。

まさにこの3月に再生した「太陽の塔」のプロジェクトに迫る展覧会で、「太陽の塔」や「生命の樹」の再現模型などがずらりと勢揃い。実際の再生工事で使われた原型もありました。

中でも目立っていたのが、「地底の太陽」の原寸模型です。手のひらサイズからスタートし、10分の1サイズを経て、原寸サイズへと展開したそうです。マスク部分で3メートルもあります!部屋からはみ出そうなほどの大きさです。迫力十分でした。

オブジェがたくさん!お庭も散策しよう

お庭も人気スポットです。熱帯植物の生い茂る中、所狭しと並ぶのがカラフルなオブジェ群。あまりにもたくさんあるため、思わずぶつかってしまいそうになりますが、手で触れてもOK。記念撮影を楽しむことも出来ます。

川崎市の岡本太郎美術館にある「母の塔」の原型も目立ってました。さらにここにも岡本太郎が!「太陽の塔」の制作の様子でしょうか?ともかくあちこちで岡本太郎の息吹が感じられました。

ベランダから覗き込む太陽の塔も要チェック!妙に人懐っこい仕草も良いですね。それこそジャングルへ迷い込んだかのようでした。

その庭を望むカフェが「ア・ピース・オブ・ケイク」。骨董通りのパンケーキ店、アポックを手掛ける大川雅子さんのお店で、こちらでも美味しいパンケーキセットがいただけます。晴れた日は庭を望むテラスも特等席となりそうです。

グッズも充実!ガチャガチャも人気!

さらにショップも充実。Tシャツ、キーホルダー、ピンバッチ、パスケース、マグネット、ミニタオル、そして岡本太郎に関する書籍までが一揃い並んでいます。ガチャガチャも人気だそうです!

なおショップ利用やお庭の見学に際しても、所定の観覧料がかかります。(カフェ利用のみは無料)また館内は土足禁止で、基本的にスリッパに履き替え、ビニールに入れて持ち歩く必要があります。脱ぎやすい靴がベストかもしれませんね。

建物の裏も要チェック!

一通り、館内とお庭を堪能した後は、建物の裏手へと回ってみました。実は記念館の建物の特徴の1つとして、「ブロック壁」が挙げられますが、それが一番よく分かるのが、建物裏側なのです。

裏手の門も岡本太郎仕様。通用門的な扱いなのか、立ち入ることは叶いませんが、アトリエに光をもたらしていた窓も外から眺めることが出来ました。こちらもお見逃しなく!

Another place~伊勢半本店 紅ミュージアム

最後は「Another place」として、岡本太郎記念館に近い、もう1つのスポットをご案内しましょう。それが伊勢半本店 紅ミュージアムです。記念館を出て南青山六丁目交差点を左折、六本木通りへ向かった左手途中にあります。歩いて5分とかかりません。縦の赤いラインの建物が目印です。

紅ミュージアムは、化粧品などを手掛ける伊勢半グループが、日本の伝統的な紅の魅力を伝えるために開設したミュージアム。完全無料です。江戸時代に由来する、紅の製造、習俗、さらには化粧文化などを知ることが出来ます。浮世絵や、婚礼用の豪華な化粧道具も見どころですね。

さらにサロンを併設しているのも特徴。小町紅の製法について学べるだけでなく、お試しづけも可能で、係の方が丁寧に紅について説明して下さいました。もちろん男性でもOKです。

お猪口の小町紅は元々、玉虫色ですが、それを筆にとると、見るも鮮やかな紅色へと変化します。しかも人の色素によって異なって反応するとか。紅花の花びらの1%の赤色色素のみで作られているそうです。何とも贅沢ですよね。

さらに周囲には、日本や東洋の充実した古美術コレクションで知られる根津美術館をはじめ、多目的ホールやレストランも併設する複合文化施設のスパイラル、さらにはエスパス ルイ・ヴィトン東京や、ラットホール・ギャラリーなどの現代美術のギャラリーも位置します。

根津美術館 http://www.nezu-muse.or.jp
スパイラルホール http://www.spiral.co.jp
エスパス ルイ・ヴィトン東京 http://www.espacelouisvuittontokyo.com
RAT HOLE GALLERY http://www.ratholegallery.com

表参道から南青山界隈はアートの集積地でもあります。岡本太郎記念館や伊勢半本店 紅ミュージアムとあわせて、是非、お出かけ下さい!

岡本太郎記念館(@taro_kinenkan
公式サイト:http://www.taro-okamoto.or.jp
開館時間:10:00~18:00(最終入館は17:30まで)
休館日:火曜日。但し祝日の場合は開館。年末年始(12/28~1/4)及び保守点検日。但し2018年5月28日(月)は臨時休館。
観覧料:一般620(520)円、小学生320(210)円。
*( )内は15名以上の団体料金。
所在地:東京都港区南青山6-1-19
交通:東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道」駅A5、B1出口より徒歩8分。
伊勢半本店 紅ミュージアム(@benimuseum
公式サイト:http://www.isehanhonten.co.jp/museum/
開館時間:10:00~18:00(最終入館は17:30まで)
休館日:月曜日。但し祝日または振替休日の場合は、翌日休館。年末年始。
観覧料:無料。
所在地:東京都港区南青山6-6-20 K’s南青山ビル1F
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅下車 B1出口より徒歩12分

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美術・音楽ブログ「はろるど」(https://blog.goo.ne.jp/harold1234)管理人。都内の美術館や博物館に出かけては、日々、展覧会の感想をブログに書いています。美術、クラシック音楽、お酒、カープ、地元千葉県の話題などに反応。楽活でも様々な情報を発信していきたいと思います。

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