2月に向かい、まだまだ寒さが深まっています。体の芯から温まる、麻油鶏(マーヨージー)を作ってみるのはいかがでしょうか。
麻油鶏(マーヨージー)とは、ごま油で炒めた鶏肉としょうがを米酒で煮た、台湾の家庭料理です。水を1滴も使わずにお酒だけで煮込みます。台湾では、「坐月子」(ズオユエズ)と呼ばれ、女性の出産後約1ヶ月間は体力回復のために養生する習慣がありますが、その「坐月子」の期間中、栄養補給のために推奨されるほど栄養たっぷりの薬膳スープ。生姜(しょうが)とお酒の力でぽかぽかと体が温まります。
濃厚な鶏のコラーゲンとしょうがとお酒の風味が溶け合って、奥深い味わいを生み出し、1度食べたらやみつきになる味です。
今回は台湾人の友達から直接教わった、とっておきの麻油鶏のレシピをご紹介します!
台湾人直伝の麻油鶏レシピとは?!

材料(4人前)
手羽元 500g
生姜 100g
塩分を含まない米酒(無塩の料理酒でも可) 500cc
ごま油 大さじ2
分量はあくまでも目安なので各工程で調整しても大丈夫です!
材料を選ぶ時に重要なのは、必ず塩分を含まないお酒を使用するということです。水を1滴も使わないスープなので、塩分が入るとスープからアルコールを飛ばす時にしょっぱくなってしまうからです。
手羽元は、お好みで手羽先や鶏モモ肉など変更しても構いません。骨と鶏皮がついている部位の方が旨味がたっぷり出ます。
では早速作ってみましょう!
手順1:手羽元はそのまま、生姜は薄切りにする

鶏肉はそのまま豪快に。生姜はできるだけ薄く切ると、具としておいしく食べられます。
手順2:ごま油を熱し、皮目を下にして手羽元をなるべく動かさずに炒める。

このレシピでは、鶏肉を生姜より先に加えることで苦味が出ないようにします。ですが、苦味も含めたしょうがの風味をより楽しみたい方は先に入れましょう。
手順3:肉に焦げ目がついてきたら、生姜を追加する

このタイミングで生姜を入れます。ここからは時々混ぜながら炒めていきましょう。肉と違い、生姜が焦げすぎると苦味が出るからです。
手順4:肉の生っぽい臭いが消え、しょうががくたくたになるまでさらに炒める

風味が強い生姜は硬いと食べにくくなってしまいます。焦がさないように気をつけながらも、しっかり火を通しておきましょう!
手順5:お酒を加え、火を強くして一気にアルコールを飛ばした後、弱火に戻し15〜40分お好みの時間煮込む。


多量のお酒を使う料理ですので、ガスコンロで調理する場合は十分に気をつけてください。お酒の風味を強く楽しみたい方はアルコールを飛ばした後、蓋をして煮込むのがおすすめです。
手順6:うつわに盛り付けて完成。

滋味深い味わいがたまりません。スープを多めにすると汁物、少なめにするとおかずとして楽しめます。ぜひ熱々を食べてみてください!
麻油鶏にちょい足しアレンジ!

このままでも十分においしい麻油鶏ですが、好みに合わせて食材や調味料をちょい足しするだけで、よりおいしく食べられます。
キャベツ・長ネギ
シャキシャキとした歯ごたえと、お酒やしょうがとはまた違う甘みが加わります。より野菜がたくさん取れるメリットもあります。
麺線
台湾では麺線という細い麺を入れて食べるのが定番の食べ方です。一見そうめんのようですが、歯ごたえや風味が異なります。輸入食品店などで購入が可能です。
そうめん
煮崩れしきらないように気をつければ、にゅうめんのようにおいしくいただけます。
ごはん
こちらも台湾では定番、しかも簡単です。ごはんにそのままスープをかけても、ごはんを煮て雑炊風に仕上げるてもおいしくいただけます。
マロニー
マロニーの癖のない味、ぷるぷるとした食感は麻油鶏の濃厚なスープにぴったりです! 汁をしっかり吸う太麺タイプがおすすめ。
うま味調味料
優しい味わいの麻油鶏。しかし、もう少し塩気が欲しくなる方もいるでしょう。塩を入れてしまうと苦味が出てしまうのですが、うま味調味料ならまろやかに塩分を足すことができます。
豆板醤
新橋の台湾料理店で教えてもらいました。少し足しただけで味が引き締まり、ぐっとコクが増します。個人的には1番のおすすめです。
野菜、別茹でした麺類は出来上がったスープで1〜2分煮て、調味料は食べる直前に加えてください。ぜひお気に入りの味を探してみてください!

麻油鶏は体の芯から暖まるおすすめレシピ。おうち時間が増えた今こそ、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
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