アート

霧と光で涼を楽しむ。WOWが手がけるデジタルアート庭園

連日、灼熱の日々が続く日本列島ですが、こんな時だからこそ、風鈴、打ち水、夕涼み…。涼を呼ぶ知恵が働くのが、日本人のよいところです。エアコンの部屋にばかり籠もっていないで、こちらから涼を探して出向くのも、夏を楽しむ秘訣ではないでしょうか?

そんな時は自然の中に涼を探すのもいいのですが、実は都心でも涼を楽しむことはできます。東京ミッドタウン六本木では、”日本の夏の涼”をテーマに、花火、足水、風鈴といった日本の夏の風物詩を都心にいながらにして体感できるイベント『MIDTOWN LOVES SUMMER 2018』を8月26日(日)まで開催しています。

霧と光の箱庭が六本木に?

そのメインイベントとなるのが芝生広場で行われている『光と霧のデジタルアート庭園』です。文字通り、光と霧の庭が現出したもので、芝生広場に設えられた庭の中に、霧を敷き詰め、光を放った大型のインスタレーション作品です。

この庭園は、40m ✕ 20mという巨大な縁側によって囲まれた、まさに広大な「箱庭」。庭園には大小さまざま表情豊かな岩が点在し、それはあたかも枯山水を思わせる佇まいを見せています。夜になると庭園は霧(ミスト)に包まれ、幻想的な表情を見せます。霧の庭園にはデジタルアートによるさまざまな光の演出により、霞(かすみ)や砂紋(さもん)が庭の中に描き出されます。クライマックスにはデジタル花火が足元に華を咲かせます。

この幻想的なデジタルアートのクリエイティブディレクションと演出を担当したのは、デジタルアートの先駆けとして世界で活躍するヴィジュアルデザインスタジオWOW。全天球型のモーショングラフィックス「Tokyo Light Odyssey」でWebby Awardを受賞、本年4月に設立20周年を記念した展覧会が行われたのは記憶に新しいところ。彼らのインスタレーションを誰でも体感できる贅沢な展示と言えます。

風鈴の簾が目にも耳にも涼しげ

ガレリアでは恒例となった風鈴をモチーフにしたオブジェが登場しています。今年は日本の伝統的な簾(すだれ)からインスピレーションを受け、見た目にも涼しげな空間を作り出した『風簾(ふうれん)』が展示されています。

このオブジェを手がけたのは「Tokyo Midtown Award 2017」において原研哉賞を受賞したアートディレクターの田村有斗さん。この他、館内では江戸風鈴や南部風鈴など、全国各地の様々な風鈴も展示されています。

21_21 DESIGN SIGHTに面したミッドタウン・ガーデンに流れるせせらぎでは、足を浸して涼を楽しむ「ASHIMIZU」が今年も行われています。昼間は和紙で作られた涼やかな丸窓のシェードで日を避けつつ、小川沿いの朝顔を眺めてのんびり涼を楽しめ、夜は藍色にライトアップされた川面に癒されながら夕涼みできます。

芝生広場の隣の木立には、木漏れ日が爽やか、夏の夜風が心地いい『SMIRNOFF® MIDPARK CAFE』がオープンしています。思った以上に涼しい木陰で、ここでしか味わえないドリンクとフードが楽しめます。

【展示情報】
光と霧のデジタルアート庭園
会期:2018年7月13日(金)〜8月26日(日)
会場:東京ミッドタウン 芝生広場

風簾(ふうれん)
会期:2018年7月13日(金)〜8月26日(日)
会場:東京ミッドタウン ガレリア1階

【イベント情報】
「ASHIMIZU」
会期:2018年7月13日(金)〜8月26日(日)14:00~20:00
※雨天中止。月曜定休、ただし7月16日(月・祝)は実施。
開催場所:ミッドタウン・ガーデン
料金:無料(タオルの販売あり/100円、浴衣着用の方は無料)

チバ ヒデトシ

チバ ヒデトシ

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アート、デザイン、エンタテイメントとテクノロジーに関連したクリエイティビティについて横断的に取材、執筆活動を行っているフリーランス・ジャーナリスト。メディアやアプリの企画を手がけ、ファシリテーションなども行う。また、さまざまな美術館に足を運び、今後の美術館のあるべき姿を考える美術館研究家としても活動。週4日の美術館、ギャラリー通いは当たり前。デジタルハリウッド大学大学院客員教授(2011〜2016)。元書店員(西武百貨店、リブロ)。仙台出身。

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