はじめまして。山形颯生(やまがたさつき)と申します。
1996年生まれのO型、社会人2年目の25歳です。出身は高知で、大学で上京して今年で6年目になります。就職のタイミングでミスコンに挑戦したり、今は平日は会社員をしながら、週末はプロジェクションマッピングのクリエイトや、こうして夢だったライターをさせて頂いています。
こんな感じで幼い頃から好奇心が旺盛で気になることに果敢に飛び込んでます。趣味はSpotifyで音楽を発掘すること。最近は作業しながら自然音ばかり聞いていますが(笑)。壁に当たりながらも、日々勉強中です。
まだまだ未熟者ですが、皆さまどうぞよろしくお願い致します。
世界で爆発的に広がりつつあるヴィーガン人口。日本でも流行中

自己紹介が長くなってしまいました。さて、今回のテーマである「ヴィーガン」ですが、去年ミスコンに挑戦した時に、よく耳にするようになりました。
最近SNSや雑誌でもよく見かけますよね。
(あっ、意識が高い女子がやるベジタリアン的なね)
こんな声が聞こえてきそうですが、大丈夫です。私もぶっちゃけ最初はそう思ってました(笑)
記事を書く山形自身は、ヴィーガンやベジタリアンではありません。だからこそ、動物性の食品を摂らないという選択が広がっている理由が気になり、今回ヴィーガンについてリサーチしてみたいと思いました。
改めて、ヴィーガンとは、肉、魚、卵、はちみつなどの動物性の食品を一切摂らない選択をする人々のことです。
世界のヴィーガン人口は20~30代の若い世代から広がっていて、例えばアメリカでは、ここ数年で約6倍に増えており、現在2000万人のヴィーガンがいると推定されています。
日本国内でも、都内を中心にヴィーガンカフェやヴィーガンレストランが増加中。雑誌では様々な特集が組まれ、モデル、女優、歌舞伎俳優など幅広いジャンルの有名人がヴィーガンをライフスタイルに取り入れています。
素朴な疑問?!「ヴィーガン」と「ベジタリアン」の違いとは?

そもそも、ベジタリアンとヴィーガンの違いって何でしょうか?
まずベジタリアンは、菜食主義の総称で「肉や魚を食べずに野菜、果実、穀物、豆、海藻、きのこなどの植物性食品を食べる人」と言われています。
一方ヴィーガンは完全菜食主義とも言われ、ベジタリアンの中でも最も厳格な定義になっています。「肉や魚のほか卵や乳製品・はちみつも含む動物性食品を摂らない完全菜食主義者で、毛皮やウールなどの動物性の製品も使わない人」のことを言います。つまり、食だけでなく身につける物も、アニマルは禁止!!!ということですね。
ヴィーガンを知り、取り入れることで得られるもの(インタビュー)

ヴィーガンを知り、日常に取り入れることでライフスタイルやマインド面でどのような変化があったのかを深掘りするべく、今回ヴィーガンを生活に取り入れている2名の方にインタビューをご協力頂きました。
1人目:会社員のAさん(男性)
ーヴィーガンについて知ったきっかけは何でしたか?
Aさん:きっかけは、去年の4月ごろSNSで拡散していた「#牛乳チャレンジ」という運動でした。コロナ禍で牛乳の需要が落ち込み、生乳を廃棄せざるを得ない状況に陥った酪農家や乳製品会社を救おうとして、ネットユーザーの間で自然発生的に広まっていったみたいです。
でも、少し経ってから今度は「#ストップ牛乳チャレンジ」という、動物福祉や環境問題の観点から牛乳を飲むことに反対するキャンペーンがタイムライン上にが流れてきて、これは一体どういうことだろう?と疑問を持ちました。そこから映画を見たり、インスタグラマーの記事を調べていって、最終的にヴィーガンへとたどり着きました。
ーヴィーガンについて知って、よかった点は何ですか?
Aさん:ヴィーガンはを学んでいくうちに興味の幅が広がり、環境問題や健康など様々な関連分野で活動をしている方々に出会えたことです。ヴィーガンを通して、社会問題を広く知ることができています。また、動物性の食材を植物性の食材で代用する必要があるので、普段から自分が食べているものの栄養素を調べてみたり、健康について深く考えたりするきっかけにもなっていますね。
ーオススメの食材はなんですか?
Aさん:大豆ミートです!本当のお肉と違いがわからないほど食べ応えがあって美味しいんですよ!
2人目:フリーモデル、セラピストとして活動するBさん
ーヴィーガンについて知ったきっかけは何でしたか?
Bさん:学生時代イギリスに留学していた時、現地のスーパーにベジタリアンやヴィーガン、グルテンフリー(小麦粉不使用)に対応しているお惣菜をよく見ました。周りにもベジタリアンやヴィーガンを実践している友人がいたり、私自身がベジタリアンの食生活に対して関心があったので、特に抵抗もなく、(イギリスでは)ヴィーガンという1つの生き方をが確立されているんだなあという理解をしていました。
ーイギリスでヴィーガンについて知ってから、日本に帰国後、何か心境の変化などはありましたか?
Bさん:大学卒業後は就職をしましたが、社会人としてミスコンに出て、外見だけでなく内面の美しさを磨く重要性に気づきました。大量生産・大量消費の今の社会で、自分はどんな生き方がしたいんだろう?と人生の分岐点に立って自らを見つめ直したときに、地球にとって解決しなければならない問題を避けては通れませんでした。
ーヴィーガンを知って、取り入れる中で起こった変化は何ですか?
Bさん:たくさんあるのですが、環境面でいうと、お肉から出る油が減ったので食事の後片付けやゴミ処理などが楽になりました。消費に関しても、クルエルティフリー(動物実験を行わない)の化粧品や香水を意識して購入するようになりました。
ーヴィーガンを実践するにあたって、何か心がけていることはありますか?
Bさん:私は完全なヴィーガンではないので、普段は環境負荷が少ないベストなチョイスをするというマイルールを決めて実践することを心がけています。(例えば行ったお店にお肉とお魚しかないならお魚の方を選ぶなど……。)一つ一つ自分で調べて、行動を決定していく充実感があります。自ら決めたルールのもとしっかり選んだものだと、大切に使えて、それが環境や未来のためにもつながっていると確信できるので、心も豊かになったと実感しています。
都内のヴィーガンカフェの調査に行ってきました!
さて……自分に合った形でヴィーガンを取り入れている2名のインタビューをお聞きしてから、自分でもヴィーガン料理というものをぜひ体験してみたいと思い、都内のヴィーガンレストランに足を運んでみることにしました。
今回お邪魔したのは、ヴィーガン向けのお食事とスイーツが提供されている、新宿三丁目にある「AIN SOPH.journey」(アインソフ)です。

日曜日のお昼。外はあいにくの雨でしたが、店内は満席でした。
暖かい照明、茶色や白を基調とする店内は、日々のめまぐるしさを忘れさせてくれるようなホッとする雰囲気でした。店内を見回すと、なんと9割が女性客。カップルや友人同士、高校生、親子連れなど、様々な客層で賑わっています。皆さんゆっくりとお食事を味わい、会話を楽しんでいました。
私が頼んだのは、グリーンカレーのランチ。セットでベジミートの唐揚げをチョイス。
初めてのヴィーガン料理、どんな味がするのかワクワクで、食事が運ばれるまでの時間も脳内お花畑状態でした(笑)
待つこと約15分!!ついに!!

ほうれん草のグリーンが鮮やかで、ご飯は玄米。その上にナッツが載っています。何だかワクワクする彩りと盛り付けです。
何より驚いたのがその味!
乳製品が入っていないとは思えないほどコクがあります。スパイスのピリッとした辛さとよく合いました。チーズの代わりに載っているのが、豆腐のマリネ。これもビネガーが効いていてとっても美味しかったです。
続いて、上のインタビューでも話題に出てきた大豆ミートを使った唐揚げ。
味の想像がつかず、山形が最も楽しみにしていた1品です。

ドーン!!
見た目はどう見ても唐揚げですが……。
大豆でできているとは……。
食べてみると、食感は鶏肉同様で、ジューシー。噛み締めるたびにかすかに鼻から抜ける大豆の風味が、優しいんです。優しいけれども、想像以上に食べ応えがありました。
最後に、アインソフさんの超人気メニュー「天上のヴィーガンパンケーキ」もオーダー(欲張り過ぎました。)

初めて食べる植物性のチーズ、ふわふわの豆乳の生クリーム、甘酸っぱいフルーツが絶妙なバランスでした。生地はしっとりモチモチで、噛みしめるたび自然な優しい味がしました。
週に1日だけ菜食に切り替える「Meat free Monday」運動
初めてのヴィーガンレストランでしたが、お肉やお魚がなくても一品一品にしっかりボリュームが感じられて驚きでした。身体も心も満たされて大満足でした。
実は、今回ヴィーガンについて調べるうちに、「Meat free Monday」という運動があることを知りました。
「一人一人が週に1回菜食に切り替えることで地球温暖化を食い止め、かけがえのない資源を 守り、多くの動物の命を助け、より健康な身体を手にいれることができる」というコンセプトで、ポール・マッカートニーさんの呼びかけで始まった運動です。
週に1回でも動物性のものをを摂らない日を設けることで、身体やマインド、行動の変化が起こるかもしれませんね。
Meat free Monday の詳細がわかるリンク
https://www.meatfreemondayjapan.com
ヴィーガン初体験の山形が今回の調査で感じたこと
今回ヴィーガンについて調べてわかったことは、ヴィーガンは美容意識の高い女性に限られたトレンドではなく、私たち一人一人に密着したトピックで、身体、心、地球の未来にとって大切な知識であるということでした。
調べるうちに、日常の買い物で食品パッケージに書かれてある企業のエコな取り組みが目に留まったり、買うものを値段ではなく、栄養価で判断したりと、自分自身のアクションにも緩やかな変化が起こっていました。
完璧じゃなくていい、少しずつでいい、知ること、意識することが大切

ネット社会の現代では、大量の情報が溢れています。
果たして、私たちは何の情報を元に、どこまでの納得感をもって自ら選択をしているのか。分からないまま、たゆまず進み続ける時計の針に置いて行かれないよう、無意識に自分を合わせて体も心も消耗している方が多いのではないでしょうか。
ヴィーガンレストランに足を運び、身体に取り入れるものを自ら選ぶことで、身体が発信する納得感のようなものが生まれ、心に安らぎを感じました。
ヴィーガンを通して知った広い世界。自分の時間を取り戻す1つの選択肢として、出来る範囲で取り入れてみるのはいかがでしょうか。
山形 颯生 プロフィール

Yamagata Satsuki(山形颯生)
ミスグランドジャパン2020ファイナリスト。2020年大学卒。フランス哲学を専攻。
趣味は、幸せとか、よく生きることについて空想すること。Spotifyでの音楽掘り出し。本屋さんはエネルギーチャージスポット。好奇心を軸に令和の生き方を探求中。
最近noteはじめました。
Instagram:https://www.instagram.com/satsuki_alive
Note:https://note.com/satsuki_alive
ヴィーガンについて概観的に知ることができ、美と健康、生き方、マインドなど考えるきっかけになった。
私自身は地方で暮らしており、有機無農薬の食材と、それを飼料に育てられた食肉しか口にしない完全オーガニックな食生活を送ってはいるが、ベジタリアンやヴィーガンほど厳格ではない。そんな私でも、週に1日だけ菜食に切り替える「Meat free Monday」運動などは実践できそうで、参考になった。
また多くの動物の命を助けることになるヴィーガンの考えかたが、殺生を禁じる仏教的な考えと近しいものであることも記事を通して再確認でき、とても共感した。
ヴィーガン料理のレポートからは、動物性食材がどのように植物性食材で代用されていのか知ることができた。このような記事が広く読まれることで、ヴィーガンのさらなる啓蒙と、さらに家庭料理としてもポピュラーなものになるかもしれない。
植物性タンパク質だけで充分な栄養を摂れるのか、添加物は含まれないのか等々、まだまだわからないことも多いヴィーガン食。それでも、大きなトレンドには知られざる魅力、理由があるに違いなく、今後はさらにヴィーガンの栄養学的な視点や、メンタルへの影響などにもふれた記事も読んでみたい。
いずれにしても最後に筆者が述べているように、身体が発する声に耳を傾け、ヴィーガンレストランで心に安らぎを感じられたことに、一つの真実があるのではと思われる。ヴィーガンを食の選択肢の一つとして少しずつ生活のなかに取り入れたり、意識するところから、すべてが始まるのだろう。
渡辺直樹 カウンセラー