ミシマタカシ -時間のかたち No.585「Flower」-

「時間」をテーマに創作活動を続ける造形作家・ミシマタカシさん。武蔵野美術大学で建築を学び建築分野で活躍した後、本格的に絵画制作へ転身しました。Mellow Art AwardやAHA展、池袋アートギャザリング展、BrainBrunn ART AWARDなど多くの受賞歴やドイツ・カールスルーエのアートフェアでも作品を展示し高い評価を受けています。

ーアーティストとして大切にしているテーマやコンセプトは何ですか?
大切にしているコンセプトは、「時間の蓄積の美しさ」です。暮らしの中でふと感じる瞬間、人類の痕跡、自然界の結晶や鉱石、さらには摩耗や剥落、錆、風化といった時間の痕跡に美しさを水彩画の用紙に色彩を幾重にも重ね、掻き・剥がし・貼り付ける独自の技法で表現しています。

「時間」をテーマに創作活動を続ける造形作家・ミシマタカシさん。武蔵野美術大学で建築を学び建築分野で活躍した後、本格的に絵画制作へ転身しました。Mellow Art AwardやAHA展、池袋アートギャザリング展、BrainBrunn ART AWARDなど多くの受賞歴やドイツ・カールスルーエのアートフェアでも作品を展示し高い評価を受けています。

ー今回「Flower展」に出展された作品のコンセプトや制作意図を教えてください。
長い年月の蓄積によって生まれる鉱石や自然現象などをテーマとし、その美しさを色彩の重なりや偶然性を追求しました。水彩画用紙に色を載せ、擦ったり、剥がしたり、貼り付けたりして生まれる“瞬間の美しさ”を探求し、山水の中に煌めきや蓄積を散りばめることで、生まれる「時間の痕跡」と「花のきらめき」を表現しています。


ー作品制作のインスピレーション源やきっかけは何ですか?
日常の偶然性や自然現象です。 趣味の水泳から水中で感じる光のきらめきや浮遊感にもインスピレーションを受けています。


取材を通して感じたのは、時間と偶然を積み重ねて生み出す美を真剣に探求し続ける姿勢と、作品目標「1万点」を視野にされた強さでした。