ニューヨーク・コンフィデンシャル エピソード12

このコラムでは、「どうせ私なんか…」というセリフが頭に浮かんでいた日本での私が、多様性の都といわれているアメリカのニューヨークに47日間滞在し、半歩ずつそのマインドを変えていき、『“インドミタブル(不屈の精神)”MAYUMI』になるまでの軌跡を辿っています。

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前回まで廻ったところで心が癒されほぐれてきたので今回は一気に上昇気流に乗って楽しむ世界に行ってきました。

#27 本場、アメリカのエンターテインメントを楽しむ

オペラ座の怪人

 ある日、たえこさんと一緒にブロードウェイでオペラ座の怪人を。私はブロードウェイミュージカルが大好き。チケットはタイムズスクエアの売れ残りの当日券を安く販売するチケットセンターTKTSで半額で入手。英語の話せるたえこさんのお力です。席は、そのままでも素晴らしかったのに、たえこさんがこちらの方が見え易いかもと暖かく気遣ってくれたり、隣席の女の子たちは、リピーターのようで、感動場面の前からこみ上げて涙ぐんでいたり、雰囲気は最高潮。舞台演出には後ろや横に人形を配置して大人数の出演者を表現したり、シャンデリアの落下など驚きの演出がたくさん。英語のセリフは聞き取れなかったが、素晴らしい演技と歌声から、クリスティーヌが小さい頃から歌声に親しみ今では自分と一体になってしまった歌声の主である怪人への思いが伝わって来る。それほど怪人を理解して身近に感じているクリスティーヌだが、幼馴染の男性と恋に落ちて怪人の妻になることを拒んでしまう。その葛藤が澄み渡る声で朗々と歌い上げられ自ずと泣けてくる。怪人は孤独と絶望感で狂ったように彼女を追い求め追い詰めて苦しめていく。その彼女への愛と自分のものになってくれない苦しさを激しく切なく歌いあげる。劇場全体が号泣、体からすべての水分が抜けていく。

参加型劇 Sleep No More

 観劇で、もう一つ特筆すべきなのがMcKITTRICK HOTELの参加型劇「Sleep No More」。参加型ということで時節柄マスクやワクチン接種証明書などが必須。行きすがら、毎年ホットエリアに選ばれるチェルシーハイランドのリトルアイランドを通りかかると、この近未来風の アイランド、狭いエリアに 世界中から観光客を集めており 日本製の快適な公衆トイレ(こんなにモダンで清潔なトイレは、NYではレア物)もあった。コロナも現実も忘れてしまいそう。観劇の前にすでに夢心地。

 劇場(ホテル全体が劇場)に入ると暗くて緊張する。まず、足元不如意。この演劇は、観客が自ら舞台の中に入り込んで物語を同時体験する独特な演劇手法で、観客は全員マスクをしてホテル全体を歩き回り自分が透明人間になったように観劇する。マクベス(主人公)についていかないとストーリーが追えないレベルの私は、1人しか通れない階段を上がったり下がったり左行ったり右行ったりたくさんの人とともに駆け回り大変な騒ぎに飲み込まれた。マクベスに飽きた人は、ついて行かないで、その場に留まると、脇役たちがその部屋で自分たちのストーリーを展開していく。リピーターの「通」はそれも堪らないでしょうね。ストーリーは、殺人、その痕跡を消すための入浴、情事、レイプ、晩さん会等、全て至近距離での観劇です。どんどんマクベスの世界の一員になっていく。クライマックス、2階バルコニーで下の晩さん会を見ていたら、誰かに腕を強く押されたので横を見ると、主人公のマクベス。そこは演技の場所だったようで、それには、もうびっくり。

 出発地点と終着点は、ジャズが流れるホテルのバー。そこで冷たい飲み物を飲んで、外に出てみると、マクベスについて階段を駆け上り、駆け下りた時に目の前にあった大きなピンクのリボンを着けた女の子たちがいた。暗い中では、そんな狭い中、手をつなぎ合って走り回っているのが金魚のフンのようにも見えていたが、外で会うと、陽気な中国のスィングガールズたち。話して、一層親しみが湧いてくる。山ほどの成果を手に、家にゴールインすると一気にずしりと疲労に襲われ、それでもフロスだけはして、ベッドに倒れこんだ。力いっぱい過ごした一日だった。

ミュージカルアラジン

 ミュージカルアラジンではドンピシャの時間に到着し、スマホのE-チケットで滑り込むことができた。子供向けのシンプルな内容でディズニーランドのように明るい世界。終演後、劇場看板前での写真撮影も私がジニーポーズを作ると、写し手が笑い、つかの間の関係性まで生まれ、ソロ活も終わりが近づくにつれて何もかも良くなって来るのを感じた。

#28もっと英語がわかればよかったのにと痛感したこと

セントラルパーク

「あぁ、セントラルパークなら何度も行ったよ」という方も多いと思いますが私の場合はちょっと違いましたよ。先日のSilver BayのFamily Reunionに来ていた、つまり遠い親戚のJerryはセントラルパークの管理人。The Rambleという地区の管理の仕事をしているのを知って、Silver Bayですでに案内していただく約束を取り付けていた。それを知った娘たちが日曜なのでついてきた。出産後初のセントラルパークへのお出かけとあって、ウキウキしてる娘に私一人で行くつもりだったとも言えず...、娘夫婦が来たので話が英語でどんどん進んでしまってちょっと取り残された感じが…。とても面白い話が聞けているはずなのだが、よくわからないままだった。それでも、大道芸人のパフォーマンスは素晴らしく楽しく過ごすことができた。

 ベッツィーの家に帰ったら、一階のハナと隣のマークが家の前でStoop Sitting(夕涼み談義)をしていたので、混ぜてもらって参加。ハナはソーシャルワーカーなので様々な人種の人との付き合いがあり、わかりやすい英語でコミュニケーションしてくれて、いい感じ。有難い。 家の前に椅子を持ち出して、ビールを飲みながらおしゃべりして、通りがかった人が声をかけてきたり、声をかけたり、懐かしいような時間が流れていた。何気ない事なのに、これからもこの時間が続くといいなぁと心引かれた。こんな経験ができてありがたかった。

アルバートエリス研究所に行っては見たけれど

 今日は地下鉄で大変複雑な経路を通らなければならないマンハッタンの西側に行くことにした。そこにはアルバートエリス研究所がある。私の専門分野である心理学の世界では有名な研究所で、日本でもご本人や奥様が来日した折開催されたワークショップに出たことがある。体当たりで行ってみたが予約した相談事のある人しか入れてもらえず残念ながら見学というわけには行かなかった。残念なうえ、帰り方がよくわからなくなって地上に出た私は、疲れきってカフェに入った。そこでコールドのデカフェを頼もうとしたのだが、デカフェが全く通じず、アイスコーヒーまでは注文できていたのに最後のカフェインレスと言うことがオーダーレジの二人に通じず。まごまごしていると、隣でサラダを作っていたシェフが一緒になって私の英語を聞き取ろうとしてくる。で、やっと飲み物を買うことができた。そう、みんな親切なんです。

そしてあんまり美味しそうなのでオーダーサラダを食べたかったのだが、ものすごい細かい食材の注文と、そのカッティングの仕方とソースの種類があって、これは私の会話力では全然無理だなと諦めた。結局どこで諦めるかですね。でも、次回はこれをオーダーするぞ。

 前回と今回で母娘関係のストレスを解消するためにニューヨークで訪れた多くの場所をご紹介しました。中には、娘から「ここは行った方がいいよ」と勧められた所もあって、帰ってくると娘から「どうだった?」と聞いてくるので、自然と話が弾みます。娘との適切な関係を保つために外に目を向けることは、とても私には役に立ちました。もちろん、行く先々での人との何気ない出会いも私の心を思いもよらないほど、上向きにしてくれました。

 いよいよ次回はこのシリーズのエンディングです。私を待ち受けていた帰国に向けての大きなエピソードについてお話します。お楽しみに。

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