イタリアローマひとり旅、気軽に回る観光コースとお役立ち情報

イギリスの郊外に住みながら、平日はIT企業でフルタイム、週末はのんびりライターとコーチング活動をしているKumikoです。海外での暮らし、生き方、マインドについて毎月更新しています。

今年も始まってあっという間に4月。皆さまはいかがお過ごしですか?

今回はイギリスよりも少し温暖なローマに一人旅をしてきました。イギリスのヒースロー空港からたったの2時間半で到着する、ヨーロッパの中でも古い歴史を持つ都市であるイタリアのローマ。前回の記事でも少し触れたイギリスのバース(ローマ風呂のある町)にも影響を与えたローマ帝国は、興味をそそられる国の一つでした。イタリアの歴史は、紀元前753年、狼に育てられたとされる双子の兄弟ロムルスとレムスが、エトルリアの植民地下にあったパラティーノの丘に都市国家ローマを建国したと言われています。

今回は、そんな古い歴史を持つローマに一人でも気軽に行ける観光スポットや交通手段などの情報をシェアします。

【こんな情報が得られます】

  1. 交通手段(飛行機、タクシー、電車、バスの移動方法とお勧めアプリ)
  2. ローマの一人旅は安全か
  3. イタリア人の英語力
  4. ローマに行ったり絶対に行くべきお勧めスポット5選
  5. その他(スイーツ、おみやげなど)

1.交通手段(飛行機、タクシー、電車、バス)

ロンドンからローマへ飛行機でいくには?

イギリスのロンドンからイタリアのローマまでは南東に1,433 km。

今回は、ブリティッシュ・エアウェイズでヒースロー空港からフィウミチーノ空港まで往復
£387 (日本円で約74,000円)の色々あるオプションの中から一番リーズナブルな価格の便を選びました。

しかもイギリスのヒースロー空港からイタリアのフィウミチーノ空港まではたったの2時間半で移動できるんですよ! 

たったの数時間で同じヨーロッパとはいえどもイギリスとは異なる文化と歴史を持つローマ。ぜひヨーロッパに足を運んだ際には、臆することなく飛行機も利用してみてくださいね。

空港からの市内まではタクシーがおすすめ

「itTaxi」はこんなアプリです

ローマ市外のフィウミチーノ空港からローマ市内(ステイ先のRe De Roma駅まで47でした。ローマは石畳が多いので、もしスーツケースをお持ちの場合は宿まではタクシー移動をお勧めします。空港からローマへの移動時間は約40分ほどで市内に到着します。

空港からはタクシー乗り場があるので問題ないですが、市内にはないのでタクシーを乗る予定がある場合は、事前に「itTaxi」というタクシーを呼ぶアプリをインストールすると便利ですよ。

地下鉄やバスの乗り方とおすすめ便利アプリ

(ローマ市内の地下鉄やバスの料金表https://www.rometoolkit.com/transport/rome_metro.htm#singlejourneyprices より抜粋)

地下鉄やバスの乗り方はとても簡単で、料金は一律、€1.50でどこまででも行けます。

乗車の際に切符を発券しなくても、改札口でデビットカードをタッチするだけで乗車できます。電車を降りて改札口を抜ける時は、日本のように再度カードタッチする必要はありません。

私の場合は、海外旅行の際はRevolut(レボリュート)というアプリを使用しています。

Revolutは、海外送金や手数料無料の通貨両替、外貨のまま決済できるデビットカードなどが利用可能で、ニーズに合わせて便利に使えると人気を集めています。

わざわざ換金所に足を運ばなくても、ネットに接続できる環境があれば、課金したい時、もしくは為替レートが良い時、海外旅行先の通貨に換金するだけで、すべて済んでしまうのが魅力的なサービスです。

今回もRevolutカードを使用して電車はもちろん、その他にもタクシー、レストラン、ショッピングなど現金は一切使わずに過ごしました。

泊まったステイ先

今回の宿泊先は、Aeterno Guest House というLine AのメトロのRe di Roma駅から徒歩3分のゲストハウスにステイしました。

市内の中心地に電車で10-15分ほどで行けるとても便利で治安の良い場所です。

ホテルのスタッフも明るくて感じが良く部屋も清潔で泊まり心地は最高でした。

ゲストハウスの中に入る前にパスワードを入れると開くゲートがあるので、女性一人でも安心して泊まれます。

2.ローマの一人旅は安全か?

知らない街を一人で旅するのは、多くの人にとって少し勇気のいることですよね。

特に治安面が気になるところでは?私の感じたローマの治安は、ロンドンと同じぐらい。

例えば、人込みの中では鞄は前に持ってきて、自分の視界に入ることを意識して過ごす。

携帯やお財布などの貴重品は、カフェに入っても肌身離さず持つなど、他の海外にいる時と意識することは同じです。

私はカフェのテーブルに携帯を置くようなことは常に避けるようにしていますが、テーブルに携帯を置きながらカフェでお喋りをしているイタリア人もたくさん見かけました。

3.イタリア人の英語力

タクシーの運転手は英語を話さない方が多く、目的地の住所やスマホの地図を見せて移動していました。

市内のレストランや観光向けのお土産屋さんはほとんどみんな英語を話せるので、イタリア語を話せなくてもぜんぜん大丈夫なので安心してくださいね。

4.ローマに行ったり絶対に行くべきお勧めスポット5選

1.トレヴィの泉

出典:https://unsplash.com/photos/water-fountain-in-front-of-building-2y6ojwauKJI

Line A のメトロにあるBarbelini駅から徒歩8分で到着します。

平日でも沢山の観光客で賑わうトレヴィの泉は30年間の歳月をかけ、1762年に完成した人口の泉。

後ろ向きで肩越しからコインを1枚投げることで、またローマに戻ってこれるという迷信があります。

この泉の底に溜まったコインは週に2度回収され、チャリティなどに寄付されるのですが、なんと2022年では、1.4M(約2億円!)のコインが集まったとのこと。

https://www.reuters.com/investigates/special-report/italy-fountain-coins/ (2024年3月現在)

2.スペイン広場

スペイン広場と言えば…映画作品「ローマの休日」。

このスペイン広場でオードリーヘップバーンがアイスクリームを食べるシーンは有名ですよね。

トレヴィの泉から徒歩で10分で到着するスペイン階段の途中には、沢山のジェラート屋さんがあります。

その中でもお勧めは「Elisa」というジェラートショップ。

外観はこんな感じです
ミントチョコとイチゴヨーグルト(2種類で€4.50)

甘さも控えめでさっぱりとしていました。

ジェラートを購入したので、「早速スペイン階段に行って食べよう!」と意気込んだのですが・・・

(Elisa Gelateria からスペイン階段は3分ほど)

なんと今はスペイン階段に座ることや飲食は禁止され、警備スタッフに注意されます。

調べたところ2012年からすでに条例で禁止になっていました。

ですので、皆さまはジェラートを食べ終わってからスペイン階段を登られてくださいね。

3.コロッセオ

ローマと言えば、頭にパッと浮かぶのはやはりコロッセオでしょうか。せっかくローマに来たら写真を撮ってみたいスポットの一つですよね。

コロッセオはローマ帝政期の西暦80年に、ウェスパシアヌス帝とティトゥス帝によって造られた円形闘技場です。

その目的は剣闘士の試合の場として使われていました。試合と聞くとまるでスポーツのようで響きですが、実際は娯楽施設として、大勢の観客に囲まれている中で、猛獣と囚人のどちらかが息絶えるまで戦わせた、いわば殺し合いの公開処刑の場なのです。

紀元107年にトラヤヌスがダキアでの戦いに勝利した時は祭りが123日間続き、1万人以上の剣闘士と1万匹以上の動物が参加しました。

そんな過去をかき消すほど美しい外観。ライトアップされた夜に行くのもお勧めです。

4.トラヤヌスの市場

トラヤヌスの市場は、紀元前100-110年に建設された世界最古のショッピングモールで、あの有名なコロッセオから徒歩15分のところにあります。

この6階建ての大型ショッピングセンターには、紀元前2世紀にフルーツ、野菜、魚介類、ワイン、オリーブオイル、スパイスなどのお店が軒を連ね、また人の住居であるアパートとしても使用されていました。

2000年以上前の建物でも現在と見た目ではほとんど変わらない建築の技術力の高さ。

この時代の日本はというと、高床式倉庫が作られた弥生時代になります。

現在とそれほど変わらないこのショッピングセンターで、遥かな昔にたくさんの老若男女が買い物をし、活気があった状況がまるで映画のワンシーンのように脳裏に浮かび、しばらくその場から離れられませんでした。

5.ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂 は、イタリア王国を成立させたヴィットーリオ・エマヌエーレ2世を国父とみなし、その偉業を称えるために大理石を使って建設された優美な建物。

この建物の裏側に行くと美しいローマの景色が一望できます。屋上テラスに行くエレベーターもありますが、地元の人曰く、これに乗らなくても十分ここから美しい景色が楽しめるとのことでした。

エレベーターに乗らなくてもこんな夜景が一望できます。

その他にも、サンタンジェロ城、サン・ピエトロ大聖堂(カトリック教会の総本山)、ナヴォーナ広場、パンテオンなどここでは紹介しきれないぐらい多くの歴史的な建築物がたくさんありますので、ぜひローマを訪れた際にはその他のスポットにも足を運ばれてみてくださいね。

夜のサン・ピエトロ大聖堂

5.その他(スイーツ、おみやげなど)

スイーツ

ローマ市内のパン屋さんで見かけた、やわらかいパンに生クリームがサンドされたローマ地方の伝統菓子「マリトッツォ」!

旅行中ずっと気になり、「Cornettoland(コルネットランド)」 というお店に入ってみました。コルネットとはイタリア語で「クロワッサン」の意味。店内にはクロワッサン以外にも異なる種類のクリームが入ったパンが20種類ほど売られていました。

近年、日本でも人気を博しましたね。本場の「マリトッツォ」をいただいてみます。

(苦いコーヒーとの相性が最高!)

クリームたっぷりな見た目は、完食できるか少し不安ではありましたが、軽くて柔らかいパンに甘さ控えめのさっぱりとしたクリームだったので、2つ目も簡単にお代わりできそうでした。

人気がある理由に納得です。

おみやげ

空港でチョコレートを購入しました。

特に左側のオレンジ色をした140年以上愛されるイタリアの老舗チョコレート店鋪「Venchi(ヴェンキ)」はお勧めです!こちらは€38 (約7,200円)

箱にはダークチョコ、ティラミス、キャラメル、ダークアーモンドの4種類の濃厚なチョコレートがたくさん入っています。個人的には、ゴディバやリンツよりも好きかな。

右側のチョコ(€8)は、訪れた観光名所の絵がすべてあったため、記念に購入。

ローマ市内にはお洒落なブティックがたくさんあるので、鞄、洋服、アクセサリー、ネクタイなどを日本では手に入りづらい商品を探してお土産にするのも楽しいかもしれません。

もし、お土産を買いそびれてしまった場合は、フィウミチーノ空港でこんなお土産はいかがですか?

イタリアの有名なお酒、リモンチェロ。可愛い見た目とは裏腹にアルコール度数は約38%
料理をするのが楽しくなるカラフルなパスタ

最後に

一人旅の魅力は、自分のペースで気になる小道にふらっと入ってみたり、自分の直感に従って気になるカフェに入ってみたり、すべて自分のペースでできること。

これから一人旅をチャレンジしようと思われている方は、ローマから始めてみてはいかがでしょうか?

あなたのお気に入りの小道や居心地の良い空間を探して、自分オリジナルの素敵な「ローマの休日」を楽しまれてくださいね。

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