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【世界ギネス認定】巨大な牛久大仏の胎内参拝

茨城県に位置する「牛久大仏」は、ブロンズ製の仏像として世界最大の存在です。ギネス世界記録に認定されています。この大仏は、単なるお寺としての役割だけでなく、観光名所としても人気があります。大仏の中を巡る「胎内参拝」や、地元名産品が並ぶ仲見世など、楽しいアクティビティがいくつか用意されています。

ギネスに乗るような巨大な大仏は、なぜ建立されたのでしょうか?どのような歴史と背景があるのでしょうか?また、どのような仏様が牛久大仏なのでしょうか?この記事では、牛久大仏の歴史や体内参拝の魅力について、紹介していきます。

ギネス認定大仏の大きさと正式名

牛久大仏は浄土真宗のお寺です。正確には「牛久阿弥陀大仏(うしくあみだだいぶつ)」と呼ばれています。

この大仏の計画は1983年にスタートし、1993年に完成しました。そのスケールは驚くほど大きく、台座部分で20メートル、仏像本体が100メートル、合計で120メートルもの巨大な阿弥陀如来像(あみだにょらいぞう)なんです。当日、東京方面から大仏に向かって車を走らせていると、遠くにその姿が見えてきます。いきなり現れるその大きさと存在感と、神秘的な迫力があります。

なぜこんなに巨大なのか?

なぜこの大仏が120メートルになったか、そこにはストーリーがあります。阿弥陀如来は、12の光を放つと言われており、「1」と「2」に由来して大仏の高さが120メートルになりました。

牛久大仏は立像としては世界で6番目に高い大仏ですが、ブロンズ製の仏像としては世界最大です。実際、1995年にはギネス世界記録にも登録されています。

では、なぜ茨城県にこんなにも巨大な大仏を建てる必要があったのでしょう?不思議に思うかもしれませんが、その背景には、浄土真宗の開祖である親鸞聖人(しんらんしょうにん)の歴史が関わっています。親鸞聖人は、関東地域での布教の拠点として茨城県を選びました。活動の中心地に、牛久大仏が建設されたのです

また、牛久大仏は南南西に向いて立っています。大仏の見る先には浅草の浅草寺があり、さらにその先には仏教発祥の地インドがあります。牛久大仏はインドに向かって佇んでいるのです。

大仏の胎内は神秘的

では、大仏の中へと入っていきます。

大仏の胎内は

1階「光の世界」
2階「念仏の間」・「知恩報徳の世界」
3階「蓮華蔵世界」
4・5階「霊鷲山(りょうじゅせん)の間」・「展望台」

大仏は、5フロアに分けられた構造になっています。今回は、順路通りに紹介していきます。

「光の世界」

まず大仏の中に入ると、そこには暗い中にライトアップされた「光の世界」という不思議な空間が広がっています。真ん中には一体の仏像がありました。

右手側には、12体の仏像が並んでいます。この12という数字は、前述した12の光

「十二光(じゅうにこう)」といわれる、阿弥陀如来の光明の功徳の働きを12種類にわけたものを表現しています。12の光はそれぞれ、無量光・無辺光・無碍光・無対光・炎王光・清浄光・歓喜光・智慧光・不断光・難思光・無称光・超日月光といわれています。

「念仏の間」

2階の「念仏の間」には、歴史的資料や写真など陳列されています。

建造工程の写真や、季節ごとに見せる大仏周辺の自然の移り変わりが記録されていました。中でも、特に目を引くのが、大仏の足の親指の実物大模型です。

指先の一番低い部分で、大きさはなんと1.6メートルもあります。軽々踏み潰されてしまいそうです。

「霊鷲山(りょうじゅせん)の間」

エレベーターで5階へ進むと、そこは地上85メートルの展望エリアです。一般的な開けた展望台とは異なり、大仏の胸の部分から外を覗きます。

「蓮華蔵世界」

3階には、黄金の空間が待ち受けています。これが、蓮華蔵世界です。

蓮華蔵世界は、お寺の本堂にあたる部分で、約3,400体の阿弥陀如来像(胎内仏)が安置されています。タイミングが合えば僧侶の読経を聴くことができます。壁一面360度が黄金の空間です。迫力とともに、どこか厳かな雰囲気に包まれています。

「知恩報徳の世界」

2階に反対側へ降りると知恩報徳の世界が待っています。

広々とした空間では、どなたでも写経体験が可能です。写経の席は77席あり、光の加減がちょうど良く、とても落ち着く空間となっています。

2階にはお土産の売店があり、記念にお香を購入。たくさんの香りがあるので、1つ1つ試しながら選びました。最後は1階の出口から外へ出ます。この日は天気が良かったので、開けた外の世界が眩しく感じました。

牛久大仏の魅力

大仏の周辺には、高い建造物はなく、季節の花や自然が広がる中に、巨大な大仏が佇んでいました。

外から眺めれば、圧倒的な大きさと存在感に驚き、大仏の胎内に入れば繊細な装飾や関東平野を見渡せる展望台などの、味わい深さがありました。観光スポットとして人気の牛久大仏は、楽しいだけでなく歴史などについても学ぶことができます。

敷地内には、お土産が売っている中店通りや、ふれあい動物園なども併設されています。ドライブやお散歩がてら、茨城県牛久にある、巨大な大仏の存在感や、仏教の教えに触れてみるのはいかがでしょうか。

情報

住所:茨城県牛久市久野町2083
電話番号:029-889-2931
公式サイト:https://daibutu.net/

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よく食べよく笑うヘルシーなマルチクリエイター。日常の中にある「なんとなく気になること」や 「心地よさ」を大切にしたライフスタイルを持ち、インドではヨガや瞑想、その他の国では現地の文化、そして現在も他方面へ学びを深めている。その多様な経験を活かし、都内を中心にヨガ講師、エシカルライターとして活躍の場を広げる。好きな言葉は「美味しい!」

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