個展を中心に精力的に活動を続けるアーティスト・Skyさん。言葉と絵を紡ぎながら「見えないものを見える形」にすることをテーマに、優しさと奥深さを兼ね備えた作品を発表しています。今回、出展される新作について、その背景や想いを伺いました。
― アーティストとして大切にしているテーマやコンセプトを教えてください。
Skyさん:
「私はずっと“見えないものを見える形にする」ということをテーマにしています。目には見えない気持ちや、心の奥底に潜む不安やモヤモヤを、言葉や絵を通して可視化することで、誰かが自分と繋がれるきっかけになれば嬉しいです。作品は自分のためだけの表現ではなく、見る人の心に静かに寄り添える存在でありたいと思っています。
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Sky|Visual Poem Artist |
― 作品を通して伝えたいメッセージは何でしょうか?
Skyさん:
「とてもシンプルなことです。“大切なものを大切にしてほしい”、“愛する理由はいらない”。この2つに尽きます。地球も、自分自身も、そして身近な人も――ただ抱きしめるように愛してほしい。その気持ちを、作品を通して少しでも思い出していただけたら嬉しいですね。」
今回の作品「地球をだっこする日」は、どのような点を意識して制作されたのでしょうか?
Skyさん:
「“抱きしめる”というシンプルな行為に、どうやって愛の力を込められるかを大切にしました。柔らかな色彩を選び、登場キャラクターである『ポウリとナニカ』が地球をそっと抱きしめる姿を描くことで、安心感や温かさを感じてもらえるように工夫しています。『ポウリとナニカ』は、人の心の中にある不安やモヤを体現した存在でもありながら、同時に目に見えない世界とのつながりや愛を表す存在でもあるんです。」
― 最後に、作品を楽しみにしている人にメッセージをお願いします。
Skyさん:
「今回の作品は、鑑賞者の方の心にふっと寄り添うような時間をお届けできたらと思っています。実際に会場で向き合うことで、安心感ややさしさを体感していただけたら幸いです。」
編集後記
Skyさんのお話を伺って感じたのは、作品に宿る温かさの源は「抱きしめる」という何気ない行為に込められた真摯な愛の眼差しでした。言葉にするととてもシンプルなメッセージですが、その奥には深い優しさと普遍的な力が流れているように思います。会場で作品を前にした時、その“体温”をぜひ感じ取っていただきたいです。