歴代の巨大ロボット大集合!「日本の巨大ロボット群像」展開催中!

神奈川県・横須賀美術館に全長18mのガンダムが「日本の巨大ロボット群像」展の会場に現れました。

展覧会では1963年の『鉄人28号』から近年までのロボットアニメーションおよそ45タイトルを原画や資料など約200点を展示します。ロボットのメカニズムを知り、巨大ロボットの大きさを実感することで巨大ロボットの魅力をますます感じることができるでしょう。

この展覧会は2023年9月に福岡県で始まり、横須賀では2024年4月7日(日)まで、その後、香川県、京都府、愛知県にも巡回する予定です。

歴代の「鉄人28号」が勢揃い

歴代の鉄人28号

横山光輝の漫画「鉄人28号」は金田正太郎少年がリモコンで操作するロボット、テレビ放映が始まった1963年代は日本のテレビアニメーションの幕開けでもありました。

写真は、左端に1960年にテレビで放映された実写ドラマ「鉄人28号」、鉄人28号の中に人が入り、スーツを着ていました。中央は1963年のテレビアニメ第1作「鉄人28号」、その右1992年のテレビアニメ第3作「超電動ロボ 鉄人28号」は1963年の続編です。

鉄人28号の歴史はテレビ映像の歴史でもあり、天井には1964年新幹線開通、1970年大阪万国博覧会、1993年家庭用ゲーム機の普及など時代を表わすできごとの写真が展示されています。

続いて1972年に『マジンガーZ』、1979年には『機動戦士ガンダム』など、日本独自ともいえる巨大ロボットが誕生しました。

秋田漫画文庫『鉄人28号』 カバーイラスト

1976年に秋田書店から刊行された『鉄人28号』のカバーは「スタジオぬえ」の加藤直之氏がイラストを担当、独自の解釈で再構築し、ロボットらしさを説明するために内部を見せる手法で描いています。

「マジンガーZ」はグレードアップする

マジンガーZの仕組みを解説

マジンガーZ』は1972~74年にテレビで放映された永井豪原作のテレビアニメーションです。主人公・兜甲児は小型マシン・ホバーバイルダーに乗り込み、巨大ロボットと合体して操縦します。ホバーバイルダーは武器を備えたジェットバイルダーに、ロボットには翼を搭載するなどグレードアップし、その後のロボットアニメにも影響を与えました。

左:宮武一貴「巨大ロボットを巨大に描く《1970年代編》」 マジンガーZ、超電磁ロボ コンバトラーⅤ、勇者ライディーン
右:勇者ライディーン
左から玩具のDX超合金魂 マジンガーZ(2023年 協力BANDAI SPIRIT)、超合金 マジンガーZ(1974年 個人蔵)、DX超合金 勇者ライディーン(1975年 個人蔵)

アニメ人気とともに子ども向け玩具にも、マジンガーZのボディをつくる架空の「超合金Z」が登場しました。ところどころに展示された個人蔵の玩具からは所蔵者がたいせつに保存していたことが伝わってきます。

全長18mのガンダムを歩く

床にあらわれた実物大のガンダム

 『機動戦士ガンダム』は1979年に放送され、ロボットアニメブームを拡大しました。展示室の床には、全長18mのガンダム、左側の壁には武器もあり、人物と比べると大きさが実感できます。

また横浜・山下ふ頭「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」のオープンに登場した実物大18mの「動くガンダム」も人気があり、今年3月31日まで公開が延長されました。

左:「機動歩兵」 加藤直之「日本の巨大ロボット群像展」用(2004年発表作品に手を加えたもの) 2023年 右:「軌道都市」 加藤直之「日本の巨大ロボット群像展」用描き下ろし作品 2023年

左はモビルスーツが荒野にレールを敷きながら巨大な都市が移動する迫力のある場面。「スタジオぬえ」のSFイラストレーターの加藤直之氏が本展覧会のためにコンピュータブラフィックで描き下ろしたものです。

巨大ロボットの迫力を体感する

左:ロボット兵「ラムダ」 右:ロボット「ガーランド」

壁には全長約4mの『ルパン三世 PART2』の「ラムダ」と「ガーランド」が並んでいます。
手前には『機動戦士ガンダム』のセルを重ねたアニメーションの構造を紹介、背景と木や地面を描き込んでロボットの大きさが実感できるよう工夫されています。

左から:バトロイドバルキリー、勇者ライディーン、マジンガーZ

ロボットが動くと思わせる内部構造のリアリティな描写が巨大ロボットをより迫力のある存在にしています。プラモデルや玩具にもメカが再現されています。

横須賀美術館での展示

宮武一貴「巨大ロボットを巨大に描く《1990年代編》」 2023年

横須賀出身・在住の「スタジオぬえ」のメカニック・デザイナー宮武一貴氏が本展覧会のために描いた大作、高さ2.6m、幅5.8m。宮武氏は「巨大さを表そうと腕を前に押しだす構図にした。特殊な絵の具を使ったので、作品の横を歩きながら色の変化を見てほしい」と作品の前で語りました。この作品は横須賀美術館で初めて展示されました。

「みかさロボ」絵はがき

横須賀市はもっと横須賀を知ってほしいと、2023年に「メタバースヨコスカ」を始めました。宮武一貴氏に記念艦「三笠」をロボットに変身させた「みかさロボ」のデザインを依頼し、特別展示しています。パソコンやVRヘッドセットを使って、未来のヨコスカや「みかさロボ」を見ることができます。

◉メタバースヨコスカ https://metaverse-yokosuka.com/

窓から海や空につながる横須賀美術館

横須賀美術館は市制100周年を記念して、2007年に開館

横須賀美術館は豊かな緑に三方を囲まれ、正面には東京湾が広がっています。館内にはさまざまな大きさの丸窓があって、空や海を眺めることもでき、自然とのつながりを実感できる美術館です。

地下の展示室では年4回の所蔵品展を開催し、所蔵する日本の近現代や横須賀ゆかりの作家を紹介しています。谷内六郎館は作家が横須賀美術館の近くにアトリエを構えていたことなどから設立され、年4回テーマ展示が開催されています。

展覧会入口付近から正面を見ると、左にミュージアムショップ、右にレストラン、手前には地階を見下ろす橋がかかっている

ミュージアムショップでは展覧会関連グッズ、谷内六郎館や所蔵品をモチーフにした美術館オリジナルグッズ、横須賀にちなんだカレーなどがあります。レストラン「横須賀アクアマーレ」は、東京湾が一望できるガラス張り、地元食材を使ったランチセットやコース料理、デザートが人気です。いずれも観覧券がなくても利用できます。

展覧会オリジナルグッズ

カタログ(税込み3,630円、208ページ)、巨大ロボットのアクリルススタンド、キーホルダー、Tシャツ、パーカーなど

ミュージアムショップには、巨大ロボット関連グッズが充実しています。カタログには多くの写真や図版、ロボットアニメ年表が掲載されています。カタログは「ひとり3冊まで」と注意書きがあり、通信販売はありません。是非、手に取ってご覧ください。

展覧会情報

展覧会名日本の巨大ロボット群像 ―巨大ロボットアニメ、そのデザインと映像表現―
会期2024年2月10日(土)~4月7日(日)
会場横須賀美術館   
(神奈川県横須賀市鴨居4丁目1番地)
休館日4月1日(月)
開館時間10:00~18:00
入場料一般 1,300円、高校生・大学生・65歳以上 1,100円、中学生以下無料
*所蔵品展、谷内六郎館も観覧できます。
美術館ホームページhttps://www.yokosuka-moa.jp/
展覧会ホームページhttps://artne.jp/giant_robots/

巡回予定

◉香川会場 高松市美術館(香川県高松市紺屋町10番地4)
2024年4月20日(土)~6月16日(日)

◉京都会場 京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)
2024年7月6日(土)~9月1日(日)

◉愛知会場 2025年2月~3月

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