大学時代に銅版画を学ぶ数々の展覧会や公募展で入選後、画業を離れていたものの、退職を期に制作活動を再開されたアーティストです。現在はメタリックペンを使用して、独自のペン画や銅版画に取り組み、精力的に作品発表を続けています。
ー今回「Flower展」に出展された作品のコンセプトや制作意図を教えてください。
メタリックペンを使った一点物のペン画です。花を最初から描こうとしたのではなく、まず眼を中心に描き始め、そこから自由なリズムで線を伸ばしていくことで、最終的に花のような形が生まれるというコンポジションアートとなっています。
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大学時代に銅版画を学ぶ数々の展覧会や公募展で入選後、画業を離れていたものの、退職を期に制作活動を再開されたアーティストです。現在はメタリックペンを使用して、独自のペン画や銅版画に取り組み、Instagramなどで精力的に作品発表を続けています。![]() |
ー使用した素材や技法について詳しく教えてください。
素材・技法については、黒い画用紙の上にメタリックなペンを使って描くことで、ペンならではのキラキラした質感や輝きが表現しています。写実的な絵ではなく発想の赴くままに線と形を重ね、最終的に形になる構成芸術として完成させています。
ー日々の創作活動の中で大切にしていることは?
大切にしていることは「美しいものを描く」ことだけではなく、「落書き」のように自由に楽しみながらコツコツと制作を続けています。
メタリックペン独特の繊細な輝きが独特の存在感を放ち、花を描こうとする意図よりも偶然の重なりの造形創作を楽しむ気持ちと新しい発見を求め続ける姿勢の大切さが伝わってきました。