岡えりも -楽園へのいざない-

岡えりもさんは、絵を描くきっかけとなったのは2023年のがん罹患と手術でした。治療による副作用で、時に体が思うように動かせない、その中でAIを用いた創作に出会います。web上の共有ギャラリーに作品を発表し、9か月間で1500回もの採用を得るという成果を収めました。

ご自身のアーティストとしての活動歴・経歴について教えてください。
がん治療を経て創作を開始しました。出版社の営業という本業の中で各地を訪れる経験もあり、その際に見た美しい景色や心に残る風景が制作の源泉となっています。病を機に生まれたAIアートは、絵筆の代わりにデジタル技術を媒介として自身の回復の過程と重なり合い今日の活動へと広がっています。

岡えりもさんは出版社に勤務しながらアーティスト活動を続けている作家です。絵を描くきっかけとなったのは2023年のがん罹患と手術でした。抗がん剤治療や放射線治療による副作用で体が思うように動かせない状況にありましたが、その中でAIを用いた創作に出会います。web上の共有ギャラリーに作品を発表し、9か月間で1500回もの採用を得るという成果を収めました。

今回「flower」に出展された作品のコンセプトや制作意図を教えてください。
本作は、極楽鳥花(バード・オブ・パラダイス)から着想を得ています。鮮やかなオレンジ色で羽を広げる鳥の姿を思わせる花には、困難を乗り越えた先で、人生を祝う象徴としての想いが込められています。北野武監督の映画『3-4X10月』の印象的なシーンに登場する沖縄の花とも重ね、病を超えて元気を取り戻した時にこの花と宴を開きたい、そんな願いを込めた作品です。制作にはAIを使いながらも即完成ではなく、繰り返し修正を行い、厳選した一枚を完成形として発表しました。 


作品制作のインスピレーション源やきっかけは何ですか?
神社仏閣を巡ったり、公園を散策したりする中で自然や神秘的な景色に触れ、また映画や読書の中で出会う印象的なイメージからも着想を得ています。創作を通じて、自身と同じように人生で困難を抱える人が少しでも前向きな気持ちになれるよう願っています。


逆境から生まれたAIアートに力強いさと希望を感じました。会場ではポストカードやパンフレットも用意し、直接作品を手に取ってもらえる機会を設けていただけるようです。日常の中で、前向きになれるアートに触れていただければ嬉しいです。