テレビアシスタントを経て司会業に携わったのち、東日本大震災をきっかけに独学で絵を描き始めたアーティスト・Rumi Kurajiさん。 自然や動物、旅先の街並みからインスピレーションを得て、鮮やかな色合いと柔らかな感性で世界を表現してきました。オーストラリアやボリビアで壁画制作など海外活動も精力的に企画しており多方面から注目を集めています。
ー今回「Flower展」に出展された作品のコンセプトや制作意図を教えてください。
新しい何かと出会ったときの、弾けるワクワクする気持ちを花びらで表現しました。花って、日常のいろいろなシーンに寄り添ってくれる存在だと思います。嬉しい時も悲しい時もなんとなく決まった花がありますよね。その固定観念を少しはずしてみたくて、花びらごとに分解して、自由に組み合わせて再構築しました。
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テレビアシスタントを経て司会業に携わったのち、東日本大震災をきっかけに独学で絵を描き始めたアーティストです。 自然や動物、旅先の街並みからインスピレーションを得て、鮮やかな色合いと柔らかな感性で世界を表現してきました。オーストラリアやボリビアで壁画制作など海外活動も精力的に企画しており多方面から注目を集めています。![]() |
ー作品制作のインスピレーション源やきっかけは何ですか?
東日本大震災の後、言葉が無力だと感じたことがありました。そんな時、ふと目にした一枚の桜の絵に心が激しく動かされ「自分も絵を描いてみたい」と思ったのがきっかけです、自然や街の雰囲気、動物との触れ合いから日々刺激を受け、それを色彩豊かな作品へと昇華させています。素材への探求も続けており、過去の枠にはまならない柔軟性も大切にしています。
ー今後挑戦したい表現やプロジェクトがあれば教えてください。
参加型の壁画を描きたいと思っています。 2024年、南米ボリビアで現地の人々とともに桜を描いた経験は、描き終えた参加者の方々の最高の笑顔とともに忘れられない高揚感がありました。
花に対する視点は、美しさだけでなく、人間や社会の持つ「固定概念」を解き明かす力を秘めていると感じました。一枚の花びらに託された自由で軽いメッセージは、絵画鑑賞を超えて私たち自身の心を映す鏡のように作用していました。