驚異のイラストアーティスト田村大が初画集「DT」を発売。新境地への意欲作が揃った個展「ILLUSTART」の開催も決定!

2019年にアートブロガー「青い日記帳」Takさんの紹介で「和樂web」で取材させていただいて以来、個人的にずっと応援し続けている、イラストアーティストの田村大(たむらだい)さん。

田村大さんは、まさに異色な経歴の持ち主。いわゆる美大・芸大といった美術系大学に進学する王道の経歴とは全く違い、繁華街の商業施設や路上のイベントスペースなどで数万人の似顔絵(カリカチュア)を描くことで、アーティストとしての土台を徹底的に磨いてきました。

2022年1月5日、新記事アップしました。個展&画集の詳細レポートは

驚異のイラストアーティスト田村大、初個展&初画集で飛躍の年となった2021年を振り返る
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田村さんがプロのイラストアーティストとして独立したのは2018年。プロとして活動をはじめてからは、自らの原点であるプロバスケットボール選手を中心に、野球やテニス、スケート選手など各分野で活躍する国内外の一流アスリートを躍動感たっぷりに描き続けてきました。

愛用するのは「コピック」という、イラストレーター専用のマーカー。ひとたびペンを構えると、またたく間に一枚の絵を仕上げていきます。

まずはこちらのタイムラプス動画をご覧ください。これを見ると、どれだけ田村さんが凄い作画技術を持っているか一目瞭然です。

限られた時間の中で、いかに目の前のお客さんに喜ばせることができるのか?その人の隠された魅力はどこにあるのか?

カリカチュア時代に鍛えた独自の眼力と、驚異のイラスト作画能力を駆使して、アスリートの魅力を120%引き出していきます。

「スーパーヒーローが必殺技を出す瞬間、その人の一番エネルギーが出る瞬間を描きたい」と語る田村さんは、アスリートを一種の「スーパーヒーロー」に見立てて描くのだそうです。

アスリートからほとばしる一瞬のエネルギー、躍動感を見逃さず一枚の絵に落とし込んでいくその一部始終が収められたInstagramは、まるで魔法のような鮮やかさ。何度でもリピートして見ていたくなります。

さて、そんな世界中のスポーツアスリート、セレブたちの生き生きとした姿を描き続けてきた田村さんが、いよいよ次のステップに進むときが来ました。

それが、2021年晩秋に予定されている2つのイベントです。

ファースト作品集「DT」が2021年11月25日に発売!

毎日のように新作をInstagram上で公開している田村さんですが、そのダイナミックな構図、繊細な作画技術が詰まった作品は、スマホサイズではなく、できれば「画集」として大画面でじっくりと鑑賞してみたいもの。

実際、田村さんの代表作を「画集」で見てみたい、という声はいろいろなところから聞こえてきていました。

そこで、独立して約4年が経過した2021年秋、ついにこれまでの画業を振り返るファースト画集が発売されることになりました。

タイトルは、ズバリ「DT」。「Dai Tamura」のイニシャルから取った、なんとも大胆なセルフタイトルですよね。

作品集に掲載される作品は、全部で230点以上。バスケットボールをはじめ、野球、サッカー、テニス、バレーボール、柔道、プロレス、格闘技、フィギュアスケート、などスポーツジャンルの作品が満載です。

もちろん、画業初期のカリカチュア作品(レア!)やミュージシャン、セレブリティを描いた作品、そして、動物や樹木、炎、歌舞伎、仏像などの日本美術のモチーフを描いた作品なども幅広く収録されています。

2021年時点での田村大の自己ベストが詰まった一冊となった「DT」で、田村さんが画業初期からこだわってきた「手描き」の世界観を味わってみてください。

また、画集には、田村さんの作品だけでなく、イラストレーター/アーティストとして世界的に評判を獲得するに至るまでの、波乱に満ちた刺激的なキャリアを振り返るロングインタビューも掲載。

この画集ではじめて語られるエピソードも多いとのこと。田村さんの人間的な魅力もあわせて感じられる内容になっていると思います。

時に大胆に行動し、思い立ったら一直線に目標に向かって努力を積み重ねる田村さんの「絵」に向き合う姿勢や熱意は、これから同じく「絵」で身を立てていきたい、と考える人たちに大きな刺激になるはずです。

筆者も、田村さんとお話するたびに、「まだまだ頑張らなきゃな・・・」と身が引き締まる思いになります。ぜひ画集に掲載された田村さんの言葉にも注目してみてくださいね。

個展「ILLUSTART」がatmos千駄ヶ谷店で開催!

そして、作品集の発売に伴い、11月26日から28日にかけて、待望の初個展「ILLUSTART」の開催も決まりました。開催場所は、田村さんが最も思い入れのあるatmos千駄ヶ谷店。以前、同店で開催されたNIKE co.jpでスニーカーを描かせて頂いた事に縁を感じ「初個展はぜひatmos千駄ヶ谷店でやりたい」と考えていたそうです。

開催期日は、ファースト作品集「DT」の発売日翌日の11月26日(金)から28日(日)にかけての3日間。全日程で田村さんが在廊されます。もし直接お話などしてみたい方は、ぜひ個展に足を運んでみてはいかがでしょうか。

なお、展示コンセプトは、作品集「DT」とは少し方向性が変わり、動物画や自然をテーマにした作品が中心になる予定。以前、和樂webのインタビューで、「NBAオフィシャルイラストレーターになった後、次にどのように活動の幅を広げていこうか?と考えた時、心に思い浮かんだのが「アート」分野での活動がしたい、ということだった」と語ってくれた田村さん。

その意気込みは、「ILLUST × ART」という個展タイトルにも込められています。

また、「ILLUSTART」という言葉の中には、「START」というキーワードも隠されています。スポーツ分野では超人気イラストレーター/アーティストへと成長した田村さんが、いよいよ新境地である「アート分野」へと一歩踏み出そうとする意気込みが感じられますね。

なお、2021年8月にatmos千駄ヶ谷店で開催されたNIKE co.jpの企画で田村さんが描いた全スニーカーの原画も展示されます。こちらも楽しみですね!

田村大 (Dai Tamura) プロフィール

似顔絵制作会社に7年間勤務し、在籍期間中に3万人の似顔絵を制作する。2016年に似顔絵の世界大会であるISCAカリカチュア世界大会において総合優勝した後に独立。

独立後は自身がプレイヤーとしてインターハイベスト8の実績を持つバスケットボールを中心としたイラスト制作を中心に活動。ペン・カラーマーカーを用いてダイナミックに手を動かして描く、躍動感あふれるスタイルを最も得意とし、 日本を代表する選手である八村 塁や渡邊 雄太を始め、ステフィン・カリーやシャキール・オニールなどの著名なNBA選手からも高い評価を受ける。
その他、メンフィス渡航時にはNBAからの密着取材を受け、NIKEのジョーダンブランドとのオフィシャルコラボレーションを行うなど、バスケットボール分野での実績を多数保持している。

また、バスケットボールに留まらず、野球、サッカー、テニスなどのイラスト制作にも着手し、ロジャー・フェデラー選手のツアー100勝達成時には公式サイトに記念イラストが掲載された他、読売巨人軍、福岡ソフトバンクホークスとオフィシャルコラボレーション商品をリリースするなど、スポーツ全般へと活動の幅を広げている。

Instagramアカウントのフォロワーは11万人を超え、NHKやTBSでもイラストを取り上げられるなどメディアからの注目度も高まっている。2019年からは、クジラやオオカミ、ワシなどの野生動物の絶滅危惧種をA1サイズの大きさで繊細かつ力強いタッチで描き、 イラストレーターと並行して新たにアーティストとしての活動にも挑戦。アートの分野では、京都で100年の歴史を持つ画廊、松本松栄堂の展示会への出展するなど、新たな挑戦を続けながら着実に実績を積んでいる。

Instagram:@dai.tamura
DT合同会社:https://dt-ltd.tokyo/

関連情報

田村大写真集「DT」
出版:主婦の友社
価格:2,420円(税込)
仕様:B5変形 天地230mm × 左右175mm・152ページ
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/407448479X

田村大個展「ILLUSTART」
開催場所:atmos千駄ヶ谷
151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-16-9atmos千駄ヶ谷店
開催期日:2021年11月26日(金)~28日(日)
各日11時~19時まで(※田村大さんは全日程在廊)