京都特集

冬こそ行くべし!雪の貴船神社は京都が誇る絶景の名所!

冬景色といえば津軽海峡ですが、京都も負けてはおりません。雪の貴船神社(きふねじんじゃ)に行ってきた、美術ブロガーの明菜です。

神社が一番美しいのは、雪の季節だと思います。春夏秋は堂々と立ちはだかっていた神聖な鳥居が、冬になると雪にただただ乗っかられる。自然と人間の力の差が明らかになる季節です。そこに八百万の神の世界を見た気になるのか、雪の神社はいっそう神秘的。

雪景色が美しい神社としてよく取り上げられるのが、貴船神社。水の神を祀る、1300年の歴史を誇るとされる神社です。縁結びの神様としても知られています。

今回は京都の冬を象徴する貴船神社へ、ウルトラライトダウンの上にコートを被り、二重に重ねた靴下をスノーブーツに突っ込む重装備でお散歩……もとい参拝してきました。

本宮で「水占みくじ」を引こう

京都駅から地下鉄烏丸線で国際会館駅へ。52番、33番のバスを乗り継いで貴船に到着。ここから5分ほど歩くと、貴船神社の本宮に到着します。人に踏み固められた雪がツルツルの氷になっているので、転ばないように注意。

貴船神社の参拝は三社詣(さんしゃまいり)といい、本宮、奥宮、結社(ゆいのやしろ)を参拝します。全部お参りすると、往復で2時間くらい。時間がなければ、本宮だけでも良いと思います。有名な「水占みくじ」も本宮にありますし。

「水占みくじ」とは、水に浮かべると文字が浮かび上がる貴船神社の名物おみくじ。200円を支払って白紙のおみくじから1枚選び、貴船山から湧き出すご神水に浮かべると……

文字が出てきました! 中吉! ブロガー的には「惜しい!」って感じですね。

肝心の内容は、なかなか良いことが書いてあります。願望は「心長く思えば叶うべし」、恋愛は「気長に心安らかに」です。大吉と見紛う内容。しかし……

病気「重し」

これが全体の運をガクンと下げて、中吉に落ち着いた感じでは。不思議なもので、「重し」の2文字を見た途端、お腹が痛くなってきました。

ご神水に浸したおみくじは濡れているので、持ち帰りたい人は専用のクリアファイルを持参すると良さそうです。写真を撮って、おみくじ掛けに結ぶ人が多かったかな。

奥宮と結社もお参りしましたが、一番賑わっていたのは本宮でした。正式な参拝を行う列は道路まで伸びており、時間がかかりそうだったので私はそそくさと奥宮へ。

創建の地、奥宮へ

本宮を後にし、貴船山を上のほうへ。雪深くなると同時に、風景はどんどん浮世離れしていきます。15分ほど歩くと、貴船神社創建の地、奥宮に着きました。

森に囲まれた静かな場所。本宮に比べて人が少なく、居心地が良かったです。寅を意匠に取り込んだ愛らしい雪だるまもいました。

雪もふかふかな状態で、跳ね回ると「ぎゅっ」と雪が音を立て、体が沈みます。今年で31歳。雪に興奮して跳ねる前厄の女に、雪が歯軋りしているようでした。

本殿の下には「龍穴(りゅうけつ)」という大きな穴があるそうです。人目を忌むべき神聖なもので、誰も見られないようになっています。日本三大龍穴のひとつとされている、とのこと。残りの2つは奈良と岡山にあります。

あとから振り返ると、怖いことしたなと思います。雪の下に何が埋まってるかわからないのに、跳ねまくってました。人知れず新たな龍穴ができていたら、落ちて雪で生き埋めになっていたかもしれません。

未発見の新たな龍穴があるかもしれないので、皆さんは足元に気をつけてくださいね。私は中吉だから、踏み抜かなかっただけかも。

縁結びの社、結社も参拝

奥宮から本宮のほうへ戻ること約5分。良縁の神様が祀られる結社に到着しました。ここの階段、スケートができそうなくらい凍っていたので、転ばないように手すりをしっかり握ってください。

結社は、平安時代の女流歌人、和泉式部が夫の心変わりに悩んで参拝した場所でもあります。

物おもへば沢の蛍もわが身よりあくがれ出づる魂かとぞみる

と、貴船川の蛍にインスパイアされた歌を捧げて祈ったところ、願いが叶って夫婦仲は円満となったそうです。以来、結社は「恋の宮」と呼ばれるようになりました。

「縁結び」で知られる一方で、「縁切り」でも有名らしく……。貴船神社は、藁人形に釘を打ち込む丑の刻参りの発祥です。今でも深夜に忍び込んで藁人形を打ち付ける人がいるのだとか。(不法侵入など犯罪なのでダメですよ)

和泉式部が夫との絆を取り戻せたのは、夫と浮気相手の縁を切ったから、と解釈する人もいます。

容赦ない雪と貴船神社

山中にある神社ゆえに、幻想的な雪景色が拝めるのですが、人を拒むような厳しい自然の支配下にあるのもまた事実。縁結びなどポジティブな由来がある一方、怪しげな呪詛と結びつけられるのも、むべなるかな、と思います。

標高が高く京都市内より気温が低いので、正直、夏に避暑地として訪れるのがおすすめです。雪の季節に行きたいなら、しっかり防寒するのと、スノーブーツなど雪でも歩ける靴で行きましょう!

本宮の焚き火で濡れた足をあたためる人々

雪のシーズンは積雪日限定ライトアップが実施されます。2022年は1月15日(土)から 2月27日(日)までの土日に開催。日の入りから20時まで、ライトアップによって一段と幻想的な風景が見られます!

関連情報

貴布禰総本宮 貴船神社 公式ウェブサイト
https://kifunejinja.jp/

明菜

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美術ブロガー/ライター。美術ブログ「アートの定理」をはじめ、各種メディアで美術館めぐりの楽しさを発信。西洋美術、日本美術、現代アート、建築、装飾、ファッションなど、扱うジャンルは多岐にわたる。人間より猫やスズメに好かれる体質のため、可愛い動物の写真や動画もSNSで発信している。

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