高円寺には、素敵な雑貨屋さんや美味しいお店が、数えきれないほどあります。
今回は、高円寺通なお友達にオススメしてもらった、隠れ家的な本屋さんに行ってみました。
お店に入る前からほっこりしてしまう、そんな本屋さん「蟹ブックス」のレポートです。
高円寺という街
みなさんは、東京にある「高円寺」という街をご存知でしょうか。東京のど真ん中を、まっすぐ突っ切る潔いオレンジの電車「中央線」。その中央線の停車駅に高円寺駅があります。
高円寺は、古着、ロック、阿波踊り、カレー、喫茶店、カラフルな髪色や個性的な服装の人々など、様々なカルチャーが混在した街なのです。高円寺は商店街が有名ですが、細かい路地にもたくさんのお店が連なっています。
高円寺には、よく仕事で降り立つのですが、仕事の前後でふらっと歩こうとしても、お店が多すぎてなかなか行き先を決め切れないでいました。
そんな時、高円寺通のお友達にザックリと「高円寺で面白いお店ある?」と聞いてみたら、何件か店名を書いたメモを渡してくれました。
その中にあったのが「蟹ブックス」でした。いったいどんな場所なのでしょう。
蟹ブックスの看板は・・・小さい!
この記事を読んで「本屋さん興味あるな〜」と思ってくださる方に向けて、まずお伝えしたいのが、看板の小ささです。え?看板?と思いますよね。そう、まずは看板です。
さて、下の写真には本屋さんの看板があります。よく見れば見つけられるのですが、道を歩きながらだとパッと見わかりません。
看板は写真の左上にある赤い字で「本」とかいてある小さなプレート。お店は建物の2階にあるので、目線よりも上にあります。商店街から一本入った道にあるので、蟹ブックスを探す際は見逃さないように!
と言っても、実はちゃんと道路沿いにも立て看板が出ていました。こちらは、可愛い蟹のイラストに店名も書かれているので見つけやすいはずです。
可愛いですよね、この蟹のキャラクター。実はこの蟹さん、今回の記事の中で数回登場するで、是非見つけてくださいね。
入りやすい!優しさあふれる蟹ブックス
早速、蟹ブックスの店内に入ってみようと思います。階段を登り2階に到着。蟹ブックスであろう扉を見つけました。何やら小さい張り紙があります。
小さな張り紙にはこう書いてありました。
クーラーを使用中のため
ドアを閉めていますが
営業中です!
むりに買わなくても大丈夫
なのでお気軽にどうぞ^^
なんとも可愛らしい文字と、気遣いのメッセージ。入る前から優しい気分になります。さて、この扉を開ければ、ついに蟹ブックスの店内。いざ入店!
時間がゆっくり流れる?セレクションも抜群!
蟹ブックスは、隠れ家カフェやアンティークショップのような趣きのある外観を持っています。一歩足を踏み入れると、時間の流れがゆっくりになったかのような感覚に包まれる本屋さんでした。
木製の棚には、あまり見かけない珍しい本から最新のベストセラーまで、さまざまなジャンルの本が陳列されています。どこか優しいノスタルジックな雰囲気と、本に囲まれた静寂が、訪れる人にそっと心地よい安らぎを与えてくれます。扉に貼られていた小さな張り紙の優しさが、空間全体に満ちているような感覚でした。
蟹ブックスの特徴の一つは、独自のセレクションです。蟹ブックスでは、一般的な大手書店では見かけないような希少な本や、珍しい本が見つかります。
入店して、すぐ左側にある棚に釘付けになりました。このレポート書くために、色々見て回ろうと考えていたことを、すっかり忘れてしまったかのように動けません。その棚には、興味深く想像力を掻き立てるタイトルの本が、ずらりと並んでいます。覚悟を決めて、その棚一面を左上から右下まで本のタイトルをチェック。何冊もの本に惹かれてしまい、本を開かずに自分との相性をチェック。相性と言っても、タイトルや背表紙の質感と雰囲気を、自分の感覚となんとなく擦り合わせるような曖昧なにらめっこ。しかし、これがよく当たる気がします。
蟹ブックスグッズと気遣いメモ
店内には、蟹ブックスグッズがたくさん潜んでいます。一番奥の壁には、蟹ブックスオリジナルのブックカバーや紙袋が並んでいます。
窓際には、蟹コップ。本棚の横などの余白には、トートバッグがかけられています。
レジ横には、蟹ブックスのしおりやショップカードも置いてあり、その隣に「筆談します」の愛嬌たっぷりのイラスト付きのメモ。
あぁ、やっぱり気遣いの行き届いた書店なんだと実感。蟹ブックスに伺ったのは平日の夕方で、お客さんはわたしを含めてふたりでした。落ち着いた空間で、静かに、そしてワクワクしながら本を選ぶ、そんな贅沢な時間がクセになりそうです。その日お店にいらしたスタッフの方も、丁寧すぎず、砕けすぎずの心地よい接客をしてくださいました。
「何かが見つかる」蟹ブックス
高円寺の蟹ブックスは、本が持つ魔法を最大限に楽しむための場所であり、訪れたら何か新しい宝物を見つけることができる、そんな場所に感じます。蟹ブックスに足を運ぶと、心温まる本、または、魂を揺さぶられる本との出会いが待っているかもしれません。
読書愛好家やアートティスト、哲学、文学、歴史など、専門知識を持つ人々にとっても、宝箱のような場所です。
たくさんの本の中から、わたしが選んだのは「この星で生きる理由」という本です。
今回は本を探しに行ったのではなく、蟹ブックスの空間やセレクションを見るのに伺ったのですが、どうしても「この空間から1冊選びたい!」と思い、そして、ぴったりの本に出会うことができました。実際には、魅力的な本がたくさんあったので、1冊に選びきる自信がなかったのですが、その他の興味をそそられた本たちは、また次回のお楽しみにしました。
次回、蟹ブックス来る頃には、本のセレクションも、わたしの気分も変わっているかもしれません。そしてそれもまた、最高の1冊を選ぶためのアクセントになるのでしょう。
朝晩の温度差が物語る季節の変わり目、読書の秋、秋の夜長、読書するのにいい季節になりつつあります。是非みなさんも、高円寺の本屋さん「蟹ブックス」で、自分にぴったりの1冊を見つけてみてはいかがでしょうか。きっとこの秋が、楽しくなるはずです。
ショップ情報
蟹ブックス公式サイト:https://www.kanibooks.com/
Instagram:https://www.instagram.com/kanibooksclub/
X(旧Twitter):https://twitter.com/kanibooksclub
住所:〒166-0003
東京都杉並区高円寺南2丁目48-11-2F
TEL 03-5913-8947