梅が終わるか終わらないうちにやってくるのが桜のシーズン。
ピンクの花が色づくと本格的な春の訪れを感じます。ということで、今回は有名どころから知る人ぞ知るマル秘スポットまで、群馬の美しい桜をみられるスポットをご紹介しましょう。
しだれ桜やエドヒガンザクラのオススメスポット
まずは、一足早く咲くしだれ桜とエドヒガンザクラのオススメスポットからご紹介しましょう。
【行人塚と芋うえ桜】古墳に咲く1本のエドヒガンザクラ
高崎市街地から車で20分ほどのところにある行人塚古墳は、古墳の上に1本だけ芋うえ桜と呼ばれるエドヒガンザクラが咲く印象的なスポット。「行人塚と芋うえ桜(ぎょうにんづかといもうえざくら)」という名称で高崎市の指定文化財となっています。
7世紀の初めに作られたとされる行人塚古墳は、一辺およそ20mの方墳。この墳頂にエドヒガンザクラが1本咲き、美しい光景を放ちます。芋を植える時期に咲くことから、芋うえ桜と呼ばれるようになったのだそうですよ。
芋うえ桜の幹はおよそ6m、枝は南北に14m、東西に21mと大きく、古墳とその麓にあるお墓を供養するかのように、美しい姿を見せてくれます。
見頃:3月下旬〜4月上旬
住所:群馬県高崎市箕郷町矢原60−5
高崎市役所HP:http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2013121701006/
【慈眼寺(じげんじ)】圧巻のしだれ桜が見られる、県内屈指の名所
群馬で一番有名なしだれ桜のスポットと言っても過言ではない、高崎市の慈眼寺。由緒ある真言宗のお寺です。その歴史は古く、今から1250年ほど前の奈良時代。東大寺の初代別当・良弁(ろうべん)により創建されたと言われています。
慈眼寺のしだれ桜は、聖観音の慈悲をみんなが受けられるようにと南北朝時代に植えられました。
山門の前や境内には多くのしだれ桜が咲き、鐘楼としだれ桜のコラボレーションは慈眼寺ならではの風景。花の鑑賞とともに聖観音様をお参りできますよ。
また境内やお寺周辺には四季折々の美しい花が咲き、花のスポットとしても有名です。
見頃:3月中旬〜4月下旬
住所:群馬県高崎市下滝町19
電話:027−352−8365
慈眼寺HP:http://www.takijigenji.or.jp
【妙法寺】知る人ぞ知る住宅地に佇むお寺のしだれ桜
高崎市を流れる烏川沿いにある妙法寺は、宗派・宗旨を問わず永代供養や納骨をおこなってくれるお寺。境内ではしだれ桜が楽しめます。
駐車場の入り口や本堂の目の前にしだれ桜が咲き、参拝者を出迎えてくれます。
妙法寺境内は、お花見の穴場的スポット。人混みを避けて鑑賞したい人にオススメです。
見頃:3月下旬〜4月上旬
住所:高崎市下佐野町412
電話:027−346−0133
妙法寺HP:https://myohouji-soukotu.holy.jp
【法峰寺(ほうぼうじ)】城下町の名刹で楽しむ歴史としだれ桜
法峰寺は天台宗のお寺。比叡山延暦寺の第三聖観世座主・慈覚大師円仁が858年に創建したと言われています。阿弥陀如来を本尊とし、戦国時代に栄えた長野氏にも関わりがある名刹。お寺の裏手には箕輪城址もあり、周辺は城下町としても知られる歴史的に有名なエリアです。
山門の前にしだれ桜が咲き、情緒あふれる風景が漂います。
しだれ桜だけでなく、ソメイヨシノも楽しめるお花見スポット。境内の裏手からは箕輪城へもアクセスできるので、周辺散策も楽しめます。
蛍峰園もあるので、夏には蛍が飛び交う幻想的な光景も見られますよ。
見頃:3月下旬〜4月上旬
住所:群馬県高崎市箕郷町西明屋247
電話:027−371−2959
高崎市役所HP:http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2016081600037/
【妙福寺】鬼子母神が祀られる名刹のしだれ桜
箕輪城築城の際に現在の地に祈願所として創建され、子育ての神様「鬼子母神」が祀られています。
高崎市の山沿いの地にある日蓮宗のお寺で、創建は不明ですが、歴史的にも有名な長野氏にゆかりがあるとされている名刹。法峰寺から車で5分もかからずにアクセスできます。
境内には古木のしだれ桜が咲き誇り、情緒あふれる風景を放ちます。花を見ながら子育て祈願もできますよ。
見頃:3月下旬〜4月上旬
住所:群馬県高崎市箕郷町西明屋甲633
電話:027−371−3479
高崎市役所HP:http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2016081600143/
ソメイヨシノのオススメスポット
桜の定番といえばソメイヨシノ!定番から里山でひっそりと咲くオススメのスポットをご紹介しましょう。
【高崎公園・高崎城址公園】市街地の歴史スポットは情緒あふれる桜の名所
群馬県内屈指のお花見の名所といえば高崎城址公園と高崎公園。高崎城址公園は徳川家康の命を受けて井伊直政が1598年に築城した高崎城の跡地で、歴史があり情緒あふれるスポットです。
城址の周りを流れるお堀を中心にソメイヨシノが咲き誇り、圧巻の光景を放ちます。
また近くにある高崎公園は子供たちの遊び場としても人気のスポットで、1876年高崎城南西の大染寺の跡地に作られました。
園内広い園内にはソメイヨシノが咲き、春らしさを感じながらのんびりと散策やレジャーを楽しめます。
どちらも近いので一度にお花見ができますよ。
高崎城址公園
見頃:3月下旬〜4月上旬
住所:群馬県高崎市高松町
電話:027−321−1257
高崎市観光協会HP:http://www.takasaki-kankoukyoukai.or.jp/?p=7395
高崎公園
見頃:3月下旬〜4月上旬
住所:群馬県高崎市宮本町127
電話:027−325−2057
高崎市役所HP:https://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2013122400977/
【三ツ寺公園】ファミリーにも人気!レジャーも楽しめる桜の名所
高崎市民をはじめ群馬県民の憩いの場の一つで、10.8haの広大な敷地にさまざまな木々が生い茂る公園。「遊戯広場」や「ふわふわドーム」などがあり子供たちで賑わいます。またスワンボートが乗れる堤や滝のある日本庭園、噴水など水と触れ合え、自然も体感できる人気のスポットです。
例年4月が近づくと、堤の周辺を中心に桜が咲き誇り、足を運ぶ人に春の訪れを告げてくれます。およそ100本のソメイヨシノと60本のしだれ桜が美しい姿を見せてくれます。
公園内には遊歩道もあり、散策も楽しめます。芝生広場もあるのでお弁当を食べながらお花見を楽しんでみてはいかがでしょうか?!
見頃:3月下旬〜4月上旬
住所:群馬県高崎市三ツ寺町221
電話:027−373−1211(高崎市役所群馬支所産業課)
高崎市観光協会HP:http://www.takasaki-kankoukyoukai.or.jp/?p=7547
【楽歩堂前橋公園】県庁に隣接し、利根川に寄り添う桜の名所
群馬でメジャーなお花見スポットといえばここ!群馬で一番背の高い建物、県庁のお膝元にある楽歩堂前橋公園。歴史は1905年と古く、日露戦争がきっかけで誕生した前橋市内で初めての公園です。
季節を問わず多くの人が足を運びますが、桜が咲く頃になるとその美しさを堪能しようと県内からも見物客がたくさん訪れます。
利根川に寄り添う公園には「さちの池」と呼ばれる池があります。その形は、鶴が舞うような形をしているといわれる「群馬県」の形に似ているとされます。芝生の広場、近代の和風木造建築物として重要文化財を受けている臨江閣なども隣接しています。
園内さまざまな場所から桜を愛でることができますが、利根川に注ぐ広瀬川の支流を渡る橋からの眺めは格別です。
群馬県庁と桜、川の美しい景色を眺望できますよ。
見頃:3月下旬〜4月中旬
住所:群馬県前橋市大手町3−16−1
電話:027−231−0002(楽歩堂前橋公園管理センター)
前橋市役所HP:https://www.city.maebashi.gunma.jp/shisetsu/1/5/13287.html
【天王桜】里山に佇む天然記念物の一本桜
利根郡片品村は福島、栃木そして新潟県に隣接し、国内屈指の景勝地「尾瀬ヶ原」があることで知られています。標高の高い山に囲まれた里山にある、一本桜の老木「天王桜」が近年注目を浴びています。
幹の周りは6m、枝の全長は17m以上。樹齢は300年を超えています。大きな桜の根元には、天王神様がお祀りされているので、いつしか「天王桜」という名前がつけられたのだそう。
300年もの時を超えてこの地を見守り続けてきた天王桜は春の訪れを告げるとともに、多くの人を魅了してやみません。
観光客やフォトグラファーにも注目の群馬イチオシ桜の名所です。
見頃:4月下旬〜5月上旬
住所:群馬県利根郡片品村針山
電話:0278−58−2222(片品村観光協会)
片品村観光協会HP:https://oze-katashina.info/kanko/191/
おわりに
春爛漫、群馬の桜を楽しめるオススメの名所をご紹介しました。有名なスポットから穴場の名所までありますが、足を運んでみたいと思う場所は見つかりましたか?
人気の名所から穴場まであるので、シチュエーションに応じて桜を鑑賞できると思います。
歴史やレジャー、風景、風情と一緒に群馬を彩る桜を楽しみに足を運んでみてくださいね!
※気候によって開花時期が異なる場合があるので、公式サイトなどの情報をチェックしてお出かけください。