アート

【ソフトウェアレビュー】商用利用OK!世界の名画をガッツリ楽しめるPCソフト「センペンバンカ」シリーズをご紹介!

東西の名画を家で見ることができる、しかも外出せずに。

とはいえ、画像を閲覧するだけだったら、ネットで上手に検索すれば良いでしょう。

でも、著作権の処理がきちんとされていて、プリントアウトして飾ったり、様々なデザインのための素材集として使えて、商用利用ができる、ということであればどうでしょう。魅力的ではないでしょうか?

それが、今回の記事でご紹介する「センペンバンカ 世界の名画606」「センペンバンカ 日本の名画808」という2種類のソフトウェア。これを使うと、東西の教科書に載っているような名画がたっぷり楽しめるといいます。

これは、アートに関心がある者としては何か役に立ちそうだな…と思ったので、実際に入手してみました。そこで、今回は本ソフトウェアを導入した感想や使い勝手をご紹介したいと思います。

PC専用のアプリケーションソフト「センペンバンカ」シリーズとは

まず申し上げておきたいのは、これはPC用のアプリケーションソフトだということです。間違ってスマホやタブレットのみのユーザーの方が購入されると、動作しません。かなり残念なことになってしまいますのでご注意。

PC専用のこのソフトはオンライン環境でのみ動作します。データとして出力したものはオフラインでも利用できますが、見たい絵画をブラウズするには、オンライン上にある画像データにアクセスすることが必要です。ストレスなく利用するためには、繋ぎ放題のネット環境が推奨です。

さて、このソフトは、MacとWinのOSに対応。1つのライセンスで、同時に2台のPCまでインストールが可能です。私はMacしか持っていないので、Mac版で話を進めます。

インストールは非常に簡単でした。ネットからダウンロードし、パスワードを入力すると画面に出てくるアイコンをPC上の任意のフォルダへと移動するだけです。アプリケーションフォルダから起動できるようになります。

「センペンバンカ 世界の名画606」

それでは、まずは「センペンバンカ 世界の名画606」からみていくことにしましょう。画面はこんな感じ。画家別・絵画別・年代順に一覧表示してくれます。

画面右上には、ブラウザ上で読めるオンラインマニュアルも用意されています。でも、あまり必要ないでしょう。読まなくても、おおむね直感的に操作することができます。このソフトでは、オンラインマニュアルはどうしても分からないことが出来たときに参照するくらいでいいのではないかと思います。

つぎに、画家別に整理されたページに入ってみました。

各画家について、簡単なプロフィールの紹介や年表がついているので分かりやすいです。では、素材集としてはどうでしょう。いくつか、ダウンロードできた画像を見て行きましょう。

ゴヤ「我が子を食らうサトゥルヌス」

非常に有名な絵ですが、これを素材として何に使えというのでしょうか。頑張って考えてみましたが、ホラー小説の同人誌の表紙、くらいしか思い浮かびませんでした。それでも、我が子、というのが重すぎます。おそらく、名画だから素材利用を度外視しても入れたかったのでしょう。

女性のヌードも今ではセンシティブです。一人暮らしで自室に飾るとか、制度的にアートを鑑賞するところ(美術館、ギャラリーなど)で見るのは何ら問題ありませんが、公共の場所では配慮が必要です。例えば、町に貼るポスターにするとかには向かないでしょう。

では男性ならいいのかというと、そういうことではないようです。なんでこのポーズ……これが愛の神様だそうです。この絵も日本では使うシーンを相当選びますね。

カラヴァッジオ「勝ち誇るアモール」

これらの2枚の絵から、西洋画を見るときに、キリスト教やローマ神話の知識は、出来ればあったほうがいいと改めて思いました。思えば西洋絵画を「感性だけで見る」というのは、比較的新しい概念ではないでしょうか。

モンドリアンは抽象ですが、どんなシーンにも合いそうです。ファッションデザイナーとコラボしたこともあるのもうなずけます。

ゴッホも見るだけでなく何かしらに使ってみたくなります。自画像やひまわりのアクスタ(アクリルスタンド)とかどうでしょうね。

ムンクの「叫び」の「叫びを聞いた人」は以前よくミュージアムグッズにされていました。今でも何かになりそうです。個人的にはTシャツにしてみたいです。

あまりに有名な「モナ・リザ」も収録されています。世界一パロディにされた絵画でもありますが、あなたならどう使いますか?

その他にも大きくプリントして飾ってみたい絵があります。

名画を大きくプリントアウトするには画面を4分割してくれるプリンタもありますし、コピー専門店では大型コピーに対応しているところがあります。

「センペンバンカ 日本の名画808」

では次に、「センペンバンカ 日本の名画808」についてもみていきましょう。

これは海外の絵画より使いやすいと思います。感性の近さや絵のもつ背景の理解によるのでしょうか。例えば、酉年の年賀状にはぜひ若冲を!

日本のものにも女性の裸率が高いです。自室で見るならいいですが、一人暮らしでなければ家族に配慮が必要です。

北斎の絵も、例えばアクリル絵の具など、違う素材で作ったら別の面白さが出そうです。

高橋由一の「鮭」は個人的にはTシャツにしてみたいところ。

なお、「日本の名画」では猫の成分高めのようです。猫好きで絵も好きという方にはお勧めです(主に若冲には鳥も)。

絵画鑑賞の新たな楽しみを与えてくれるソフトウェア「センペンバンカ」シリーズ

モニターで見る絵画は、どうしても原画の生の迫力には勝てないかもしれません。

しかし、なまじ満員の美術館で人垣をかきわけて観るよりは、ツールを使って細部まで見ることができるこのソフトのほうが満足できます。絵画鑑賞の新しい楽しみとして捉えたいところです。絵のタイトルによる検索ができたらさらに便利だと思いました。

「センペンバンカ」シリーズの気になる価格ですが、定価は「世界の名画」「日本の名画」共に各10,780円(税込)です。

しかし時々セールなどで大幅に値引きされることがあり、私自身は「世界の名画」を2500円(税込)、「日本の名画」を2980円(税込)で入手しました。ソフト販売店のメール会員になるなどしてマメにチェックされるといいでしょう。

これらのソフトで、生の絵画を見るのとはちょっと違う、身近で、新しい楽しみ方が増えそうです。

「センペンバンカ」シリーズはこんな使い方もできる!

(※2022/5/6、楽活編集部追記)
この記事を書いて下さった堀さんが、実際に「センペンバンカ」の素材を利用して、DIYでアートグッズ製作に挑戦されました。自宅にPC一つあれば、100円ショップやコンビニのサービスなどを使って、手軽に、しかもかなり本格的に自分だけのオリジナルグッズが作れるんです。

それがこちらの記事。記事内では、キーホルダーやアクセサリ、オリジナルTシャツなど、私たちの生活をちょっと楽しくしてくれそうな自作グッズが、作り方とともに紹介されています。ぜひご一読ください!

【参考】「センペンバンカ」シリーズの動作環境(2022年4月現在)

<Windows>

● 対応OS:Windows 8.1/10(各エディション)
● CPU・メモリ:OSの動作環境に準ずる
● ストレージの空き領域:800MB
● その他:1280×800以上必須、High Color(16ビット)以上

<Mac>

● 対応OS:OS X 10.10以降(最新の状態に更新済みであること)
● CPU・メモリ:OSの動作環境に準ずる
● ストレージの空き領域:800MB
● その他:1280×800以上必須、High Color(16ビット)以上

【参考】製作・販売情報

製作・販売:あつまるカンパニー
https://atsumal.co.jp

主な販売サイト
Vector:https://www.vector.co.jp
GREED ISLAND:https://greed-island.ne.jp

堀 博美

投稿者の記事一覧

神戸出身、京都在住のフリーライター。専門はきのこ。きのこライターとしての主な仕事に、書籍「きのこる キノコLOVE 111」(山と渓谷社)「ときめくきのこ図鑑」(山と渓谷社)「ベニテングタケの話」(山と渓谷社)「珍菌」(光文社)「毒きのこに生まれてきたあたしのこと。」(天夢人)などがある。WEBや雑誌、新聞などにも執筆経験あり。

一方で、長年現代アートに携わり、現在も制作活動を続けている。
きのことアートはライフワーク。その他、珍しいお菓子、京都街歩き、同人誌イベント、音楽鑑賞(米良美一さん推し)などに興味がある。

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