アート

100均を活用してDIYアートグッズ製作! 著作権の切れた名画で身近なアイテムを作ってみました!

ソフトウェア「センペンバンカ世界の名画606」「センペンバンカ日本の名画808」という名画の画集兼素材集(商用利用OK)を入手したことで、素材として名画を実際に存分に利用してみたいと考えるようになりました。

参考】名画のフリー素材ソフト「センペンバンカ」シリーズの詳しい解説記事はこちらから!

利用しよう、と言っても、通常は紙に印刷して、額に入れて飾る……といった使い方を想定していると思うのですが……

絵画に額では割と普通な気がして、もっと何か、こう、ほんのちょっとだけ生活が面白くなる使い方を考えてご提案してみたいと思いました。

つまり、名画を実際に使えるものに加工してみよう!というのが今回のテーマです。

著作権の切れた名画のみならず、読者の皆さまのオリジナルな絵画、イラスト、写真など、著作権の問題がない作品の活用にもお役に立てれば、と考えています。

チャレンジ1:キーホルダー製作に挑戦!

アクキー(アクリルキーホルダー)は推し活の友。マンガやアニメのキャラやアイドルなどをイラスト化して、板状のアクリル樹脂に機械でプリント、キーホルダーにしたものが、オタクの人々を中心に今、流行っています。

安価で透明感があって綺麗な印象がありますが、オリジナルのアクキーはけっこう設定が難しいです。例えば、アクリル板の切り抜きのためのパスをデータで作ったりしなければならないようです。また、1個だけ作るとなると、1個あたりの値段がかなり高くつきます。

そこで、100均の「セリア」で見つけたこのグッズ。

どうも、透明アクリルのパーツに写真を挟むと,アクキーのような雰囲気のキーホルダーが出来るようです。とりあえず入手しました。

今回、グッズ製作でに採用する名画はダ・ヴィンチの「モナ・リザ」にしました。西洋絵画のアイコン的存在だからです。

画像をPCに書き出して、まず最初に使うのは、画像加工ソフトです。(ここでは「Adobe PhotoshopCS5」)選択ツールの正円を選び、「モナ・リザ」のどの部分をキーホルダーにするか考えます。

決まったら、切り抜きを行います。このキーホルダーの直径は5.7cmなので、画像解像度でサイズを合わせます。そして、選択範囲を反転し、不要な部分を消去し、印画紙にプリントします。

プリントしたら周りをハサミなどで物理的に切り抜きます。透明なので本来は裏側も作るといいのですが、今回は省略しました。

出来たらキーホルダーキットにセットし、付属の透明なフタをパチンと音がするまではめ込めば、もう完成です。

アクキーと似ているかどうかは微妙ですが、手ごろな値段の割にはなかなか良いキーホルダーになりました。これは使えそうです。

チャレンジ2:レジンで名画はアクセサリーになるのか?

「レジン」とは透明な樹脂の一種で、手芸などに使われています。最近はレジンの液が手芸店だけでなく100均などいろいろな店で売られるようになりました。

今回購入した、110円(税込)の、1回分くらいのレジンです。

レジンは液体ですが、紫外線に当てると硬化します。多くのレジンは快晴の日なら太陽光で硬化させることも出来るのですが、天候を選ばずに作るには、UVライトがあると便利です。

でも、私が以前レジンをちょっと扱ってみたいと思って調べた時、UVライトは確か6,000円くらいした記憶があります。お試しにはとても買えませんでした。

ところが、ふと気がつくと、100均の「ミーツ」で、330円(税込)でUVライトが売っているではありませんか。もちろん、前に見たものと、今回のものとは大きさやライトの性能などに違いはあるでしょうが、お試しになら使えるのではないでしょうか。それも検証してみましょう。

本来、レジンと合わせる紙には「コラージュペーパー」を使うのが良いそうです。しかし私の身近にはないので、普通の紙でやってみることにしました。ただ、自宅にある水性のインクジェットプリンターでは色のにじみが心配になりました。なので、一旦カラーコピーをとってみることにしました。

アクセサリー用のミール皿という部品があると便利だと聞きました。初心者は正円か長方形がいいようです。今回は100均の「キャンドゥ」で入手しました。

ミール皿のサイズを測ります。これは3.3cm×2.4cmでした。

今回はフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を使用してみました。

キーホルダー製作では画像を正円に切り取りましたが、今回は長方形に加工します。四角い方が簡単だからです。仕上がったら、コンビニでカラーコピーを取ってきます。

家に戻ったら、画像を切り抜いて、少量のレジンを紙の裏につけてミール皿に取り付けます。

そこにレジン液を流し込みます。けっこう難しいですがなんとかこぼさずに出来ました。

ここで問題のUVライトの登場です。スイッチを入れると、紫外線を多量に含んだ青い光が。

光は長くて60秒で切れるため、3回照射しました。ちょっと面倒ですが、つけっぱなしになるより良いでしょう。

3分経過して、見事に固まりました!

レジンが紙に染みて全体的に色が暗くなってしまい、思ったほどゴージャスにはなりませんでしたが、ちょっとした小物には良さそうなものが出来ました。

次作るとしたら、ラメなどを入れるとより豪華になりそうです。

100均素材と道具、自分用やお試しになら十分使えると思いました。

チャレンジ3:日常生活で使えるTシャツ製作に挑戦!

さあ、いよいよ期待のTシャツにトライです!

実は、「オリジナルきのこTシャツ」を作って販売していたことがあります。画像を専用紙にプリントし、布にアイロンで熱転写する「アイロンプリント」という方法です。

評判はなかなか良かったのですが、当時使っていたプリンターとアイロンプリント用紙が生産中止になってしまったので、自分でTシャツを作れなくなってしまいました。

最近はアイロンプリント用紙をあまり見かけなくなりました。自分でも経験があるのですが、用紙メーカーによってはプリンターとの相性が悪く、指示通りにやって色落ちや滲み、剥落などのトラブルが多発したことが原因かもしれません。

そこで今回は、プリントの部分だけはプロの手を借りようと思います。ネットでいろいろ探した中では、価格面や画像のアップロードのしやすさの面で「SUZURI」というTシャツ製作・販売サイトが良さそうだと判断しました。

https://suzuri.jp

ただ、こちらは販売も行うサイトなので、画像の著作権に関しては厳しいです。今回は念のためメールで確認してから製作にかかりました。ここはオリジナル作品なら問題ないところです。

Tシャツの版下作成方法

まったく個人的なこだわりですが、私はTシャツの絵の部分が四角いのはあまり好みません(デザインにもよりますが)。モノが独立してポンと置かれている方が好みです。

なので、ここは「センペンバンカ日本の名画808」から、高橋由一の「鮭」を選びました。

「センペンバンカ世界の名画606」に収録されているゴッホの「ひまわり」とどちらにするか迷ったのですが、鮭の方がTシャツとしてシュールな感じがして面白いかと思ったのです。

そのために、ひたすら鮭の輪郭線のギリギリまで手作業で消去し、透明な背景を作りました。

そして、文字を入れて、png形式で保存。(jpgなどでは背景等が透明にならないため)

このpngのデータをSUZURIのフォームからアップロードします。画像の位置や方法はテンプレートに従います。

住所、宛名、クレジットカードなどの情報を登録すると、きちんと梱包された実物のTシャツが送られてきました。送料込みで2132円(税込)でした。

私が選択したのがベージュがかった生地だったため、鮭の身の赤みが今ひとつ出ていません。しまった、白のTシャツにしておけば良かった……。あと、モニター上ではちょうどいいと思われた文字の位置ももう少し考えたかったです。

悔いもありますが、十分着て歩けそうなTシャツが出来ました。次があれば白にします。

このように、名画の画像は予想より幅広く「利用」出来ることが分かりました。

今回は、簡単な雑貨2種類とオリジナルTシャツの製作方法をサラリとご紹介しましたが、ここからご自分ならではの、更なる展開を見つけられるのも楽しいことかと思います。興味をお持ちいただいたら、ぜひ挑戦してみてください。

堀 博美

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神戸出身、京都在住のフリーライター。専門はきのこ。きのこライターとしての主な仕事に、書籍「きのこる キノコLOVE 111」(山と渓谷社)「ときめくきのこ図鑑」(山と渓谷社)「ベニテングタケの話」(山と渓谷社)「珍菌」(光文社)「毒きのこに生まれてきたあたしのこと。」(天夢人)などがある。WEBや雑誌、新聞などにも執筆経験あり。

一方で、長年現代アートに携わり、現在も制作活動を続けている。
きのことアートはライフワーク。その他、珍しいお菓子、京都街歩き、同人誌イベント、音楽鑑賞(米良美一さん推し)などに興味がある。

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