
京急線・追浜駅から歩いて約5分。
「雷神社(いかづちじんじゃ)」を訪れました。地元の方々からは、「かみなりじんじゃ」と呼ばれています。
雷神社の祭神は火雷命(ほのいかづちのみこと)、創建は承平元年(931年)と伝えられています。降雨を祈る雨乞いが神社で行われていた記録があります。
雨乞いをはじめ気象に関わる安全守護・五穀豊穣・家内安全などを祈って多くの人が訪れます。
そんな雷神社にわたしが訪れたのは、ある晴れた朝のこと。空気が澄み渡り、鳥のさえずりが耳に心地よく響いていました。


駅から少し歩くと、立派な鳥居が突如姿を現します。
神様に一礼し、鳥居をくぐって中に入りました。
中に入るとすぐに階段が見えてきます。
通勤・通学の時間帯を少し外していたこともあり、周囲はとても静かで、すれ違う人もわずか。


階段を上っていくと、木々に囲まれた境内が姿を現しました。
まるで地域の人たちの心の拠り所のような、そんな親しみやすさがあります。

拝殿で手を合わせ、静かにお参り。聞こえるのは風の音と、どこかから流れてくる生活の音だけ。
そういえば、神社入口で、よく来ているであろうご近所さんが会話をしていました。
「今日いましたか?」「いいえ、見かけませんでした」
何のことだろうと不思議に思っていたのですが、視線をやった先にその答えがありました。
ふと目をやると、境内の端に、猫が一匹のんびりと日向ぼっこしていました。人に慣れている様子で、こちらを見つめるでもなく、ただただのんびりと「いつもの朝」を楽しんでいるように見えました。

きまぐれなアイドルが出没する癒しスポットでもあり、地元の人々に大切にされている神社だということが、しみじみ伝わってきました。
おわりに
雷神社は、決して派手な観光スポットではありません。
でも、訪れた人の心を静かに整えてくれる、そんな力がある場所です。
朝の光に包まれた境内で過ごす時間は、日常の喧騒を忘れさせてくれるひとときでした。
猫と目が合って、ちょっと笑って、深呼吸して。きっとまた、あの階段を登りたくなる。そんな神社でした。
「何もないようで、すごく大切なものがある」
そんな感覚を思い出させてくれる雷神社、ぜひ一度訪れてみてください。
雷神社情報
アクセス | 京浜急行線追浜駅より徒歩約5分 |
電話番号 | 046-865-2385 |
HP | https://kaminarijinja.com/ |