今回、明治時代に建てられた京町家を保存・修復し、使える建材は出来るだけ残し、再構築したホテル『THE HIRAMATSU 京都』の取材をさせていただきました。
HIRAMATSU HOTELSいえば、レストラン発祥のホテルということでお料理が有名です。
素泊まりの予定でしたが、せっかく来たのにお料理を頂かないのはと思い、チェックインの際に朝食をお願いしました。
今回の滞在目的である“京都を感じるホテルお籠りステイ”を堪能できましたので、時間軸に添いながら私の体験したホテルステイをご紹介します!
15:00 チェックイン
館内至るところで京都の伝統美とモダンなインテリアが融合する上質で品のある空間は、歴史ある街にいることを実感させくれ、特別な時間となりました。
チェックインの際には、京都宇治玉露玉兎という厳選された茶葉と製茶技術から生まれた極上の香りと旨味を堪能できる冷茶、八朔のジャムと一緒に楽しめる抹茶のテリーヌのウェルカムスイーツを提供していただきました。
京都のお茶とスイーツを堪能し、京都を満喫できる時間となりました。
15:30 館内の探検
館内は、和の庭園や、名工「中村外二工務店」の監修によるしつらえとなっており、伝統を守りながらも現代の快適さも追求されているそうです。過去と未来との点と点が線となり、新しいものとなって心地よい空間を作っていました。
120年以上前の町家を五感で感じたポイントをご紹介します。
THE HIRAMATSU 京都は、昔から呉服問屋が多いことでも有名な室町通に面しています。
元々、呉服屋を営んでいた京町家を活用できる部分はそのまま利用し、耐震などの補強を施し再構築したそうです。
外から見ると、景観を損なわないよう、建物の高い部分は奥まった工夫がされており、5階建ての建物ながら上部の外壁も町家らしい外観が印象的でした。
こちらは、エントランスの町家でいう「表屋」という場所。
天井を見上げると、当時の梁がそのまま利用されておりました。ぜひ、上を見上げて見てください。
エントランスを進むと、かつて呉服屋として商いをしていた空間と住居部分を繋ぐ細長い土間=「走り庭」スペースとなります。
当時は、「おくどさん」と呼ばれる、今で言う「台所」があった場所で、ここでも柱や天井を見上げて欲しいです。
また、館内は“室町”というお香の香りが漂っており、香りからも京都を感じることができました。
至るところで、古い歴史を持つ京都らしさ、町家を存分に感じられました。
この走り庭の突きあたりに「くら」というラウンジがあります。
もともとの蔵の柱や瓦、金物などを再利用しながら再現された空間で、宿泊者は京都にまつわる本を楽しむこともできます。
また、注目していただきたいのが、祇園祭で実際に使用されていた、役行者山のタペストリーが展示されていること。
祇園祭以外で鑑賞することはできない貴重な機会をぜひ体験していただきたいです。
館内には、陶芸家・辻村史朗氏の作品も楽しむことができ、京都、伝統とアートを五感で感じながら、まるで美術館に宿泊しているようでした。
16:00 客室にてお茶請けや飲み物を楽しむ
私が宿泊したのはデラックスプレミアで、広くてモダンなお部屋は、旅の疲れを癒してくれました。
またどの部屋にもある、日本的な質感を表現し、時間とともに変化する「経年美化」を楽しむ鉛の壁にも注目していただきたいです。経年美化は建設中にも始まっており、職人の皆さんの話題にもなっていたそうです。
次回宿泊際には、鉛の壁がどんな表情になっているのか楽しみとなるお部屋です。
また、お部屋の入り口には、小さな箱庭があります。まさに、京都の伝統美を五感で感じる素敵な時間となりました。
お茶請けには名店の和菓子が用意され、京都の老舗のお茶も楽しむことができます。お茶請けや冷たい飲み物以外にも、コーヒーや紅茶も充実しています。お部屋の中で十分ゆっくり過ごせるおもてなしでした。
18:00 ホテルの外で夕食
ホテルがあるのは、烏丸御池から徒歩3〜4分のところで、徒歩圏内でたくさんのお店があり、私は、京料理も食べることができる居酒屋さんへ伺いました。
20:30 バスタイム
旅の疲れを癒す、バスルームも注目していただきたい場所の一つです。
ホテルオリジナルのバスアメニティグッズは、京都・和束産茶葉を使い爽やかな香りでした。こちらもホテルのこだわりを感じるアイテムでした。
ジェットバスやヒノキの香りが楽しめる「ヒノキリボン」というヒノキの香りを楽しめるグッズが用意されており、ゆっくり過ごせ、旅の疲れが癒されました。
21:30 お酒を楽しむ時間
冷蔵庫には京都を感じる飲み物も用意されています。こちらも全て無料でした。
水や炭酸水のほか、河内晩柑のジュース、フランス産のブドウジュースまで、ソフトドリンクが充実しているのも嬉しいポイントでした。また、京都の大手酒造メーカー「黄桜」が手がけた京都麦酒も用意されていました。
23:00 就寝
7:30 朝食を楽しむ
日本料理「割烹 いずみ」で松の庭の眺めを楽しみながら、レストラン発祥のホテルの「美食」を楽しみました。湯豆腐も追加し、京都を感じる時間となりました。
このように、京都にいることを実感できる場所で、歴史を感じながら思い出に残る時間となりました。滞在先を感じる体験は旅の醍醐味です。
五感を使って京都を感じるホテルステイをしてみてはいかがでしょうか。
情報
施設名 | THE HIRAMATSU 京都 |
住所 | 京都市中京区室町通三条上る役行者町361 |
電話 | 075-211-1751 |
ホームページ | https://www.hiramatsuhotels.com/kyoto/ |