私は今、2羽のインコと一緒に暮らしています。1羽はセキセイインコの「雨」、もう1羽はウロコインコの「晴」です。2羽ともヒナから育てたので人によく慣れています。
手乗りインコは毎日一定時間ケージから出して、部屋の中で遊ばせる「放鳥」という時間が必要です。我が家でも毎日放鳥しています。このとき「うんちはどうしているの?」と思いませんか?
私は心配でした。
「放鳥しているときに、うんちってどうしているの?頭や肩にもうんちされるのかな?」
「あちこちにうんちされたら、嫌じゃない?」
「どのくらいの頻度でうんちして、うんちはどんな感じなんだろう?」
そう思っていました。
うんちのことが気になって、お迎えをためらうという方がいるかも知れません。鳥と暮らしたいけれど、うんちのことが気になってはじめの半歩が踏み出せないという方へ、我が家のインコたちのうんち事情をお伝えします。
「セキセイインコ/ウロコインコのうんちってこんな感じなんだ」「これなら大丈夫かも」と、少しでもお迎えに対してのハードルが下がればと思います。
*この記事にはインコのうんちの写真が出てきます。うんちの写真を見ても大丈夫という方だけ読み進めてください。
*この記事のインコのうんち事情は、我が家のインコたちのケースです。
放鳥について
そもそも、放鳥しなければうんちのことは気にしなくてよいですよね。ケージの中にずっといるのならば、ケージの掃除をすれば済むことです。実際に、人に慣れていない鳥の場合、基本的には放鳥をしません。
しかし手乗りインコの場合は、放鳥が必要です。放鳥するとうんちが気になります。では、なぜ手乗りインコは放鳥が必要なのでしょうか。
なぜ放鳥するの?
一般的な家庭にあるケージだと鳥が飛び回れる広さがありません。そのため、ずっとケージの中だと運動不足になったりストレスがたまったりします。放鳥は鳥の心と体の健康のための大切な時間です。そしてその放鳥の時間は、鳥とのコミュニケーションの時間でもあります。
私は1日2回放鳥していますが「また放鳥の時間か。面倒くさいな」と思ったことはありません。インコたちも放鳥の時間を楽しみにしていますが、私も楽しみにしています。
放鳥の回数や時間は?
放鳥は基本的に毎日できるだけ同じような時間帯に、一定の時間ケージから外に出し、部屋の中で遊ばせます。我が家の場合、1回目は朝7時から8時の間に30分程度、2回目は15時前後に1時間程度です。私は家で仕事をしているため、このようなスケジュールで放鳥できています。
外で仕事をしている方のお家では、出勤前に放鳥し、帰ってきてから放鳥する、もしくは1日1回というところもあるでしょう。それぞれの家庭の状況に即して、いつ、どのくらい放鳥するのかを決めていいと思います。
放鳥の際の注意点
放鳥するときに気をつけなければならないことがあります。放鳥の際の事故で鳥たちが怪我をしたり命を落としたりすることがあるからです。
放鳥の際に起こる事故で考えられるのが、
・窓や玄関から飛び出す
・キッチンの鍋に落ちる
・鳥にとって毒になるものを口にする
・人に踏まれる
・ガラスや鏡に激突する
・湯船に落ちる
などです。
これらの事故を防ぐためには、放鳥の際には
・窓やドアを締め、カーテンも閉める
・鳥にとって毒になるものは何かを事前に勉強して、それらを置かない
・鳥が危険なものに近づかないようにしておく
・放鳥中は目を離さず、鳥がどこにいるのかを把握しておく
など、人間側がいろいろと気をつける必要があります。
事故が起きてからでは取り返しがつかないので、楽しい放鳥の時間を楽しく過ごせるように、放鳥中はインコたちに集中するようにしています。
以上が放鳥についてのあれこれでした。
ではその放鳥のときの、我が家のうんち事情について紹介します。
インコのうんちについて
基本的に鳥はうんちのしつけはできないと言われています。鳥は飛ぶために体を軽く保たなければいけません。頻繁にうんちをするのは体を軽くするためなのです。
ただし、鳥の種類によっては、教えれば同じ場所でうんちができるようになる鳥もいるようです。
セキセイインコ・雨の場合
雨はどこでもうんちをします。手の上でも肩の上でも、時と場所を選ばずにします。こう聞くと、セキセイインコのお迎えを躊躇してしまうかもしれませんが、朗報があります!
それは、セキセイインコのうんちは無臭ということ。しかもあまり水分を含まず、コロッとしているため、ティッシュで拭くのも簡単です。うんちが乾燥すれば、ポロッと取れます。
我が家は放鳥している部屋にあまりモノを置いておらず、どこにうんちしようともティッシュで簡単に拭けるため、ほとんど気になりません。
うんちの大きさも、写真を見ればわかるように小さめです。
うんちの回数ですが、何分に一度うんちをしているか、ある日の放鳥のときに記録してみました。その結果、7:10~7:46の間に5回うんちをしました。
間隔は7:14、7:22、7:26、7:29、7:39です。もちろん、このうんちの回数や間隔は日によって異なります。
ウロコインコ・晴の場合
晴のケージにはバードテントという、鳥が寝たりリラックスしたりできるベッドのようなものをぶら下げています。これはウロコインコが野生化では木の穴などを寝床にしているそうで、多くのウロコインコがバードテントを好むと聞いて取り付けました。晴もバードテントがお気に入りで、夜はそこで寝ています。
ちなみに野生のセキセイインコは、木の枝の上で寝るので、バードテントを設置しても入らない仔が多いそうです。雨は、「そんな狭いところに入るのはとんでもない」というタイプなので取り付けていません。
晴はそのバードテントの中ではうんちをしません。つまり、寝ている間中うんちをしないのです。そして朝になるとバードテントから出て、決まった場所で今まで溜まったうんちを一気にします。このように、鳥がうんちを溜めることを「ため糞」といいます。
このように朝一番のうんちはため糞なので大きさも大きいです。匂いも、ちょっとアンモニア臭がします。
雨に比べて晴のうんちは水分を含んでいるので、私の体の上でされると洋服が大変になってしまいますが、肩の上でうんちをされたことはありません。(膝の上ではたまにします)「ここでうんちをする/しない」というのはどういう基準で判断しているのかわかりませんが、自分の巣と思えばしないのでしょうか。面白いですよね。
厳しくしつけをするつもりはありませんが、放鳥中にうんちをする止まり木を作っています。そこでうんちをしたら褒めてご褒美をあげているので、そのうちうんちがしたくなればそこに行ってうんちができるようになればいいなと思っています。
ある日の放鳥のときに、晴のうんちを数えてみました。
1時間の間に14:39、14:49、15:11、15:14、15:25それプラス私の知らないうちに1回していました。今回は6回でしたが、1回の放鳥につき4~6回うんちをしているのではないかなと感じます。
このようにケージの外ではしたくなるとしていますが、ケージの中では何時間もうんちをしないということがよくあります。ケージの中はあまり汚したくないという気持ちが働くのでしょう。ある程度溜めてから、だいたい同じような場所でうんちをしています。
可愛いのでうんちも気にならなくなる!?
雨をお迎えする前は、うんち事情が心配でした。しかし、セキセイインコのうんちは取り扱いがしやすく、それで耐性が付きました。ウロコインコをお迎えするときは、セキセイよりも水分量多めのうんちで少し心配でしたが、肩の上でうんちをしないので助かっています。もし肩の上でうんちするような鳥でも、こちらが肩になにか羽織っていれば安心ですよね。
また、ため糞はちょっとアンモニア臭がしますが、それ以外のうんちは臭わないところも、そこまでうんちが気にならないポイントでしょう。
結局のところ、鳥たちが可愛いのでうんちはそこまで気にならないというのが、きっとどの種類の鳥をお迎えしても言えることではないかなと思っています。
もしもあなたが、鳥のうんちのことでお迎えを悩んでいるのであれば、「うんちのことはあまり気にならなくなると思いますよ」とお伝えしたいです。
今回の記事が少しは参考になって、鳥を迎える後押しになれば嬉しいです。
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