地域・ローカル特集

「横濱シスターズ」が歌うウクライナ国歌が凄い!新曲「MAMA PAPA DON’T CRY」の誕生エピソードも!

ロシアに軍事侵攻されたウクライナの国歌『ウクライナは滅びず』をYouTubeで発信してエールを送る日本人アーティストは増えていますが、その先陣を切ったのは「横濱シスターズ」かもしれません。

NHKのニュースで紹介されるほど注目されている「横濱シスターズ」は、ウクライナのメディアでも取り上げられ、ウクライナ国民からも大きな反響を呼びました。

2022年7月31日の時点で約70万回も再生され、オフィシャルチャンネルの登録者は6080人となっています。

ウクライナ国歌「ウクライナは滅びず」の配信で注目された『横濱シスターズ』左からMIWAさん、AIさん、MAHOさん

横浜から世界中の人々に笑顔で元気を届けることを目標として、2018年から世界の国歌を歌う企画を開始

「横濱シスターズ」は、横浜から世界中の人々に歌声で笑顔と元気を届けることを目標として、2018年から世界の国歌を歌う企画を開始。これまで34カ国の国歌を動画をYouTubeにアップしてきました。

「横濱シスターズ」は、「日本で一番本気で横浜を愛しているボーカルグループ」を宣言する3人組。横浜出身の『長女』MAHOさん、『次女』MIWAさん、福岡出身の『三女』AIさんの3人組。R&B、ジャズ、昭和歌謡、アメリカンオールディーズ、 ハワイアンなど幅広い洋楽および邦楽レパートリーを持っています。

そんな「横濱シスターズ」にインタビューさせて頂きました。

リハーサルスタジオで取材に応じて下さいました。素晴らしい歌声にカメラマンもライターも感激

ーー2月15日に投稿なさったウクライナ国歌は、どのような想いで歌いましたか。 

MAHO:横浜市は、ウクライナのオデッサ市と姉妹都市提携をしています。ウクライナ情勢が緊迫しているニュースを見て、オデッサ市の皆さんの応援をしたいと思い、このタイミングで、国歌を歌う動画を公開することにしました。『姉妹都市のオデッサの皆さん、私たちはここ横浜から無事を祈っていますよ!』という想いを込めて歌いました。」

ーーYouTubeの登録者にウクライナ人が増えているようですが、割合はどのくらいでしょうか。

MAHO:もともと登録者数が500人でしたが、ウクライナ国歌配信後に3700人に増えました。ほぼウクライナの方だと思います。最初の500人は日本の方、コメント数から3000人以上のウクライナ人がいらっしゃると思います。」

ウクライナ国内でも注目され、1ヵ月で56万回再生の国歌動画

ーーウクライナ国内のメディアでも取り上げられ、約1カ月で56万回再生。さらに「彼女たちが歌うウクライナ国歌は誠実で美しく聞こえる」「心のそこからありがたい」等、7000件以上の感謝のコメントが寄せられているようですが、印象的な投稿を教えて下さい。

MAHO:『今、真っ暗な地下で動画を見ています。光がないので、あなたたちの歌が光の代わりです』『他の国の人が歌ってくれることがうれしい』等感謝のコメントが多いのですが、『自分には今死が迫っている。小さいころから日本の文化が大好きなので、生き残ったら札幌や横浜に行ってみたい』『停電の中、爆弾の音に脅かされている中で、勇気をもらった。』など悲しくなりました。

ーーロシア人からもコメントは来ていますか。

MAHO:『今回のことは恥ずかしく悲しい』というようなものが多いですが、可愛かったのは、『ロシアが全世界から嫌われモノになって悲しいので、ロシア国歌を、歌ってもらえますか。』というものもありました。

ーーウクライナ国歌を歌うにあたって、手本にした音源はありましたか。 

MAHO:YouTube等でウクライナ国歌の動画を多数拝見し、手本にさせて頂きました。大勢が合唱しているような動画は発音が聴き取りにくいため、ソロで歌っている動画を可能な限り探して、聴き取りやすい3~4本の動画を同時並行でお手本にして、言葉を聴き取って耳コピーをしました。

ーーウクライナ国歌の準備はいつから、どのように進めましたか。 

MAHO:実は2020年から歌う予定で参考音源を探すなど準備をしていました。2020年は、横浜市とオデッサ市の姉妹都市提携が55周年の記念すべき年でした。ネイティブチェッカーを探すことができなかったので、収録や公開を遅らせていましたが、このたびのウクライナ情勢を見て、ためらっている時間がないと判断し、急いで収録し、公開しました。

ーーウクライナ語の発音イントネーション等はどのように習得なさったのでしょうか。 

MAHO:ウクライナ語の発音やイントネーションは、ネイティブスピーカーの方が実際に歌っている複数の動画を可能な限り確認し、可能な限り聴き取りやすい音源を探すところからスタート致します。まずはローマ字に書き起こし、そこからカタカナに変換して歌えるようにしていく、という工程で進めました。

いったんカタカナにまで落として流れが理解できるようになってから、歌詞と照らし合わせていきます。ウクライナ国歌は大人数での大合唱のような動画が多くて個々の単語が聞き取りにくいため、ソロシンガーの動画を探すことが重要ポイントだったと思います。今までも他国の国歌を初めて歌う時と同様の流れで進めてきました。ウクライナ国歌を歌ったり、演奏したりしている他の日本人のYouTubeを観たり、参考にしたりは特にしませんでした。

リハーサルではギターの南部栄作さん、ピアノの沢村繁さんの演奏も加わり感動。

ーーメンバーの皆さんの歌唱歴、語学歴を教えてください。 

MAHO:3人とも幼少期より歌が好きでした。特にR&Bのジャンルが好きなため、横浜の吉田町にあるR&Bボーカルトレーニングスクールに通い、そこで出会いました。そこのスクールの講師の薦めでグループを結成し、今日に至っています。語学歴は、長女MAHOが米国大学卒、三女AIがロサンゼルスに音楽留学をしたことがあります。

2019年に開催されたラグビーワールドカップが国歌歌唱の契機に

ーー英語がご堪能でいらっしゃる皆さんが、各国の国歌を歌うようになったきっかけを教えていただけますか?

MAHO:2019年に開催されたラグビーワールドカップ(20ヵ国)です。ホストシティとなった横浜にいらっしゃる選手やファンに向けて「国歌を歌って歓迎したい」という気持ちから2018年から準備しました。夏季オリンピックの歴代開催国(19カ国)メドレー、横浜市の姉妹都市のインド、フィリピン、カナダ、ウクライナ。姉妹都市提携55周年の四カ国をやりました。合計34カ国を歌いました。

今後は横浜市の姉妹都市、またはパートナー市の中から選んでいこうかなと思っています。

姉妹都市は全部で八か国。2020年に姉妹都市提携55周年を迎えた四カ国を先にやりました。あとはアメリカのサンディエゴ市やフランスのリヨン市などです。国歌を歌うことは友情の証になります。その国へのリスペクトを示す行動の1つで、これからもライフワークとして世界の国歌を歌っていきます。

横浜から世界中の人々に笑顔と元気を届ける

―多くの国の国歌を歌っていらっしゃいますが、難しかった国歌はどちらの国でしょうか。

MAHO:メキシコ国歌は、連続して出てくる巻き舌に苦労しました。南アフリカ国歌は、1つの歌の中に5つの言語が入っているので、難しく感じました。コーサ語・ズールー語・ソト語・アフリカーンス語・英語)

MIWA:フランス国歌はネイティブチェックを入れたにも関わらず、『アメリカ人が歌うフランス国歌のように聴こえる』と言われることが多く、難しいなと感じました。

AI:韓国の国歌も『アメリカ人が歌う韓国の国歌』と言われてしまいました。

ーー印象的だった国歌を教えて下さい。

MIWA:サモア国歌は、美しいメロディから、透き通るような海や雄大な自然を彷彿とさせます。ニュージーランドは、美しいメロディで、マオリ語、英語の2バージョンがあるんです。ニュージーランドのネイティブの方に聞いたら、マオリ語で歌ってもらった方が嬉しいと言われました。響きが南太平洋の雰囲気があって、言葉がゆったりしていて、歌っていて心地よいです。

AI:優しい曲調で歌詞の内容も祖国の素晴らしい自然を讃えるスウェーデンの国歌が印象に残っています。韓国の国歌も同様です。軍事的な歌詞の国歌の国が多い中で、自然を讃えるという内容も好きです。

スペインの国歌は歌詞がなくて『ラララ』

MAHO:スペインの国歌は歌詞がなくて、『ラララ』って歌います。もともと歌詞があったそうですが、今は歌いません。国歌できた当時と今の情勢の違いを配慮しているようです。ドイツ国歌は、一番、二番は戦争を想起させるという理由で、今は三番から歌うそうです。そのようなことを、ネイティブの方から教えて頂き、『横濱シスターズ』は最新版の国歌を歌ってます。

ーー外国語の歌を上手く歌う秘訣を教えてください。 

MAHO:とにかくネイティブスピーカーの真似をして、音をそのまま音として発声できるような練習をすること。また、ネイティブスピーカーに録音したものを聴いてもらい、チェックしてもらうことが重要です。」

ーーウクライナのアーティスト、他の日本人アーティスト等とコラボレーションして新しいバージョンのウクライナ国歌の展開のご予定はありますか。 

MAHO:現在は特にありませんが、横濱シスターズのYouTubeチャンネルには3000人以上のウクライナ人の登録者がいらっしゃるので、今後もYouTubeライブの中でウクライナの歌を歌っていきたいと思います。3月25日にKen’s Bar京橋店で開催予定のライブでも、ウクライナ民謡『コサックはドナウを越えて』とウクライナ国歌を披露させていただく予定です。

ーー3月25日に開催予定の京橋でのライブでは、どんな内容をなさるのでしょうか。

MAHO:今回は、初の京橋ライブです。横濱シスターズを初めて聴いて下さる方にも分かりやすいように、私達が得意とするジャンルR&B、アメリカンオールディーズ、JAZZ等を多めに入れていきます。一般の方にわかりやすい「ヨコハマ・ホンキー・トンク・ブルース」を入れる等、横濱感を出そうかなと思っております。

ーー横濱シスターズの「濱」を旧字にしていらっしゃる理由を教えて下さい。

MAHO:楽曲ノスタルジックな横濱、古き良き横濱の多様性、アメリカの基地があった横濱、少し悪い感じもカッコよかった時代の曲も歌っていきたくて。

新曲『MAMA PAPA DON’T CRY』も楽しみです。

ーー横浜のどのような所がお好きですか?横浜ご出身のお二人から教えてください。

MAHO:横浜のことが好きな人達がすごく町を盛り上げているという、その感じが好きです。

MIWA:横浜の好きなところ、景色、綺麗な場所、ゲットーみたいなところ、昔ながらの良いところもあるし、新しいところも含めて、面白いなと思います。

ーー福岡ご出身のAIさんはいかがでしょうか。

AI:福岡から観た横浜の魅力は ごちゃまぜな感じですね。いいところも悪いところも新し所も古いものも。すごくきれいなところもあれば、ダーティなところもある色々混ざっている。

ーー皆さんの影響を受けたアーティスト、目標とするアーティストを教えてください。

AI:影響を受けたアーティストも目標とするアーティストもホイットニー・ヒューストンです。

MIWA:影響を受けたアーティストは、日本ではMISIA、宇多田ヒカル、椎名林檎です。海外では、マライア・キャリー、ローリン・ヒルです。目標とするアーティストはありません。オンリーワンでありたいですから。

MAHO:影響を受けたアーティストは、ドリフターズ。目標とするアーティストは志村けんです。

子育て世代の応援歌をリリース

日本で一番本気で横浜を愛しているボーカルグループ

ーーオリジナル楽曲の展開のご予定を教えて下さい。

MAHO:子育て世代のお父さんお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんを応援しようというプロジェクトもやっています。『MAMA PAPA DON’T CRY』という新曲を近々リリースする予定でおります。ファンキーな曲です。子育てに困っているお父さん、お母さんに『そんなに頑張らなくて良いよ』というメッセージを送ります。小さなお子さんをお持ちのお客様から、ライブにいらっしゃることができないことなど、色々ヒアリングさせていただきました。

たまたま私とAIが保育士の資格を持っているので、現場で声を聴いて、日本のお母さんは大変だなぁと思いました。そこで、『元気が出る歌を』ということで作りました。曲はできています。あとミュージックビデオが完成したら、2022年4月あたりにリリースできると思います。アニメーションを取り入れたミュージックビデオを制作中です。 実写も少し考えています。ロケ地はおそらく横浜です。

横浜から世界に元気と笑顔を届ける「横濱シスターズ」の新曲『MAMA PAPA DON’T CRY』も楽しみですが、月に1回のライブも見逃せません。

横濱シスターズについての基本情報

圧巻のライブ。素晴らしい歌声に魅了される至福のひと時。

公式HP
https://www.yokohamasisters.com/

公式YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBXn_lRSHywzkXsAQGANECQ

ライブ情報

ウクライナ緊急支援チャリティーコンサート
日時:2022年5月1日(日)13:30~
場所:千葉市若葉文化ホール
出演時間目安:15時以降
会場URL:http://fourth-avenue.lovepop.jp/

Laser Rush Presents Party at Cliff Side Yokohama 
日時:2022年5月15日(日)
出演時間目安:17時頃
会場URL:https://cliffsideyokohama.wordpress.com/

Clef TAKA 単独ライブ(ゲスト出演)
日時:2022年5月20日(金)
場所:Sendai Club Junk Box 
会場URL:http://www.junkbox.co.jp/sendai/index.html

第10回沖縄チャンプルーカーニバル
(FMヨコハマ公開生放送パフォーマンス)
日時:2022年5月21日(土)
場所:日本丸メモリアルパーク特設会場
出演時間目安:13時頃~

石川町裏フェス
日時:2022年5月22日(日)
出演時間:14:20~14:50
会場URL:https://bit.ly/3EZCi03

https://rakukatsu.jp/yokohama-sisters-live-information-20220501/

野島シゲアキ

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出会いを大切にして、柔軟にアンテナを張って好奇心旺盛に生きております。斜陽の紙媒体とモバイルコンテンツ業界の興隆を体験した就職氷河期一年生。

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