迫力満点!熱い日本バスケが今季も開幕!B.LEAGUE観戦レポート

チケットが取れない!」など嘆きの声がたくさん聞こえてきた、今年のNBAジャパンゲームズ2022。その熱が冷めぬまま、同時期に日本のプロバスケットリーグ「B.LEAGUEBリーグ)が開幕しました。

今回は、サンロッカーズ渋谷ホームゲームを観戦バスケの知識がなくても楽しめるポイントや、難しい内容ではなくチケットの取り方や見どころをレポートします。

「スラムダンクは読むけど・・・」

みなさんは日本のプロバスケットボールの試合を観たことはありますか?

日本を代表する漫画の1つでもある『スラムダンク』は読んだけど、実際にバスケの試合はまだみたことがないという方も多いのではないでしょうか。実は、筆者も数年前までそうでした。

しかし一度プロの試合を間近で見てしまうと「なんで今まで足を運ばなかったんだろう!」と思うほどその場を楽しんでいました。

そもそもルールに詳しくないけど見に行けるもの?試合チケットの入手方法は?など、まずは予備知識としてプロリーグやチームについてご説明します。

B.LEAGUE(Bリーグ)とは?

公式インスタ(https://www.instagram.com/p/Cir4y14LRu_/?utm_source=ig_web_copy_link

日本のプロバスケットボールリーグ(Japan Professional Basketball League 略称 B.LEAGUE)は、NBLbjリーグという2つのリーグが統一され2016年に設立されました。

BリーグB1(24チーム)B2(14チーム)B3(17チーム)、と分かれており、各リーグ内で優勝を争い、毎年9月のレギュラーシーズン開幕から5月までの間60試合が行われます。

プロバスケットボールチームとは?

近くまで来て手を振ってくれるサンディー

今回は、プロリーグの中でもB1所属であるサンロッカーズ渋谷のホームゲーム、島根スサノオマジック戦を観戦しました。

それぞれのチームにホームタウンやマスコットキャラが存在しており、今回のホーム側にあたるサンロッカーズ渋谷は、東京オリンピック日本代表に選出された #9ベンドラメ礼生選手 がキャプテンを務めています。

2022年11月時点での在籍選手数は13名。ホームタウンを渋谷区とし、チームカラーはイエロー、ホームアリーナは表参道に位置する青山学院大学の記念館。

試合のアナウンサーは外苑前球場ヤクルトスワローズでお馴染みのパトリックユウ氏。

そしてマスコットキャラクターは、キレキレのダンスを披露してくれるムードメーカーのサンディー。ファンの中でもサンディー推しのファンが多いという噂もあるほどの人気ぶりです。

チケット購入方法と当日の流れ

青山学院記念館の装飾。中に入ると試合会場です。

チケットはBリーグのチケットサイトから事前購入し、当日はB.スマチケの専用アプリから入場ができます。

席の選び方ですが、選手の迫力を間近で感じたいならコートサイドやゴール下のコートエンド席全体を俯瞰して見るなら一階席の上段または2階席。個人的にパワフルなゴールの瞬間を体験できるコートエンドの席がオススメです。

当日は試合2時間前から会場がオープンし、約1時間半前にアリーナへ入場開始。試合用に青山学院記念館が装飾され、普段とは全く違う雰囲気です。この日は青空が広がり、爽やかな風が吹いていました。

ゲートをくぐると、ブースにはドリンクやグッズが販売されていました。

また、早めに会場入りすると選手のウォームアップを間近で見ることができます。試合では真剣な表情の選手たちですが、練習中の笑顔やコミュニケーションをとる姿なども見ることができました。

そして、バスケといえば“バッシュ”ことバスケットシューズ。選手が練習中試合、または試合の途中で履き替えることもあります。限定モデルなどを履きこなす姿も見ることができるので、スニーカー好きは是非チェックしてみてくださいね。

いざ、試合開始!

選手入場の様子。チアリーダガー会場を盛り上げます。

ウォームアップを終えた選手たちが裏へと帰っていくと、会場が暗くなります。少しすると音楽が鳴り響き、鮮やかなライティングと共に黄色いユニフォームに身を包んだ選手が入場!いよいよ試合が始まります。

バスケットボール1チーム5人で構成されており、1クォーター10分4回繰り返します。

サンロッカーズでは、試合最初のゴールが決まるまでスタンディングで応援するカルチャーがあり、ジャンプボール後は「SUN ROCKERS」と書いてある黄色の冊子を持ちファーストゴールが決まるまで立ち上がり応援!

ゴールが決まるとホッとするのと同時に、ゆっくり座ることができます。その後は座って観戦できるのですが、ゴールが決まった瞬間やかっこいいプレーを見てしまうと、どうしても体が動いてしまいます。

子供から大人まで楽しめる!その理由は?

第4クォーター最後のタイムアウトで同点

冒頭でも挙げた「スラムダンクは読むけど…」タイプの方をはじめ、初心者やキッズも気軽に楽しめるはず!

その理由の一つ目は、ゲーム展開が早いというポイントがあります。

サッカーや野球と比べると、コートが小さい上にゲームの進みが速く、得点がバンバン決まっていき、パス回しなどもスピード感溢れるので、会場全体が序盤から盛り上がります。

バスケ未経験者や初心者の方は、細かい内容よりもゴールの成果が気になりますよね。

また、楽しめる理由の二つ目は、迫力あるダンクシュートや、綺麗な弧を描く3Pシュートなどもありますが、だんだん目が慣れてくると別の角度からも楽しむことができます

毎回リバウンドをとってくれる心強い選手の存在や、ここぞという時に確実に点を決めてくれる選手倒れ込んだ選手にいつも手をかしにいく優しい姿など、それぞれのプレースタイルや人柄が見えてきます

様々な視点から見ることで、好みのプレースタイルの選手なども見つかるはずです。

サンロッカーズ渋谷102点、島根スサノオマジック95点

今回のゲームは、次々と得点が決まり第4クォーターまで接戦が続きました。そして最後のブザーが鳴った瞬間に同点のオーバータイム(延長戦)が決定

そこからは両チーム白熱のゴール合戦!手に汗握るゲーム内容にハラハラドキドキ…一つ一つのプレーに一喜一憂し、最後は102対95サンロッカーズの勝利!今回はなんと、「100点ゲーム」となりました。

100点ゲームというのは、どちらかの獲得点数が3桁になることをいいます。

勝利!そして試合後の引退セレモニー

引退セレモニーの一場面。サンディーの隣に立つスーツ姿の広瀬氏

延長戦の末、勝利したサンロッカーズは、実はこの10月23日(日)の試合後、昨シーズンに現役を引退した広瀬健太氏の引退セレモニーが予定されていました。

そのこともあり、ファンはより強く勝利を望み応援にも力が入っていました。昨シーズンのオープニングミュージックと共に広瀬氏の現役時のプレー集ムービーが流れます。

広瀬氏はスーツ姿で登場し、以前同じチームでプレーしていた選手や監督などからの沢山のビデオメッセージ、両手いっぱいの花束を受け取り、スピーチでは時折涙ぐむ姿も見られました。

セレモニーは笑いあり涙ありの暖かい雰囲気に包まれ終了。選手やスタッフ、そして大勢のファン、会場に集う人々が一体となる素敵な時間でした。

今シーズンはスタートしたばかり!

今回の試合は、合計60試合あるうちの8試合目にあたります。

昨シーズンまではコロナの影響により、動員人数の削減や急な試合キャンセルなどもありました。今シーズンは動員人数も元に戻り、アルコール消毒などの感染対策は残しつつも、活気に満ち溢れています。

今年も残すところ後少しとなりましたが、Bリーグの選手たちは年末年始も熱い試合を繰り広げてくれるでしょう。きっとその迫力に魅了されるはずです。是非、リアルな試合を肌で感じてみてください。

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