副業から本業へ!日本から9000km離れたドイツから100%リモートワークでのライター業で成功した秘訣とは?
私の仕事机!雨粒もみえてしまうほど外に近いです(笑)

最近、クラウドソーシングサービスなどを利用して、副業をスタートする人が増えつつあります。

2018年は「副業元年」とも呼ばれた年でした。それから約3年。徐々に副業が認められる風潮ができつつありますが、今でもなかなか就業規則等で禁止されているという職場もあることでしょう。

そんな私は、2018年11月から、生活費の補てんと「ある目標」を理由に副業の世界に足を踏み入れ、Webライターの仕事をコッソリ始めたうちの1人です。

半信半疑でスタートした副業は、3年目を迎えた現在では本業になりました。

ライター部門で2021年4月度「プロワーカー」に認定されました……!

さらに、2021年4月、クラウドソーシングサービスのひとつ「クラウドワークス」内で一定の条件を満たした人が月替わりで認定される「プロクラウドワーカー」に初めて認定されるという光栄な経験もできました。

現在は、「奥深いこの世界をもっと知りたい!」「この世界をもっと極めたら面白いんじゃないか?」と思い、法人・個人を問わず様々なWebメディア運営者と共に仕事し、楽しみながら日々研さんに励んでいます。

そんな私の活動を目に留めてくれた「楽活」様からのご提案もあり、どうしてドイツに住みながらWebライターの仕事ができているのかについて、この場を借りてお話していきたいと思います。

「副業やライティング業務をやってみようかな?」
「ライターの仕事の頑張りの糧にしたい!」

と考えている、あなたの背中をポンと押すことができれば幸いです。

なぜわざわざ離れたドイツから、日本の仕事をやろうと思ったのか

私は今、ドイツに住みながら日本で仕事をしていますが、何故わざわざドイツから日本向けの仕事を手掛けることになったのか、その3つの理由をお話していきます。

理由1:「もう会社で働きたくない!」

私は日本時代、転職を5回ほど繰り返してきた人間です。

これまで日系企業から外資系企業、サービス業から事務まで幅広く勤めてきました。正社員はもちろん、契約社員や派遣社員というあらゆる社会的立場で働いてきています。

後輩社員の指導・教育などにも携わり、貴重な経験もたくさん得られた一方で、会社員の闇である

・仕事量に見合わない給与の少なさ
・残業の多さ
・終電帰り
・理不尽なお客さんからのクレーム
・「パワハラ」の現場

もたくさん見て経験してきました。

加えて、組織内で決められた仕事をこなすことや、納得いかないルールの下で働くことに満足できませんでした。

会社員で頑張っている人からすれば「我慢が足りない」「安定しているのにどうして!」と思うかもしれません。

私の場合、「生活がギリギリだからもうちょっと稼ぎたい、だけど自分の生活も大切にしたい!」という強い願望が勝りました。

理由2:ドイツで放浪しようとしていた(笑)

私は学生時代にドイツ語と出会ったおかげで、ドイツやその周辺国が大好きになりました。

社会人になってからは、毎年のようにドイツへ旅行するなど、自分には切っても切り離せないものとなり、いつかはドイツに移住してみたいと思っていました。

さすがに30歳目前になり、友人たちの結婚に焦った私は遊びに没頭するのをやめ、婚活をスタート。しかも、「ドイツに行けるなら、国籍は問わない!」という条件のもとで細々と婚活をしました(笑)

通常、日本国籍であれば誰でも3か月の観光ビザを取得することでドイツへのまとまった滞在が可能です。(※現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、その限りではありません)

そんな折、私の願望を知った知人から、「それならパソコン1つで仕事ができる副業をやってみたら?」と提案を受け、その時「副業」という世界があるということを初めて認知したのです。

「3か月観光ビザで滞在できる」ことと「パソコン1つとインターネットがあれば、仕事がどこでもできる副業」の存在を知った私は、アパートの更新をせず、そのまま家を出てドイツを3か月放浪しながら婚活をする計画を立てたのでした(笑)。

理由3:海外では、日本国内と同じ条件で仕事ができる保証がない

ドイツを放浪すると決めた私ですが、紆余曲折を経て、最終的に日本に出張に来ていた現在の旦那様とマッチングアプリを介して出会い、結婚。

ドイツに移住することになりました。

私が移住したのは新型コロナウイルスの感染拡大真っただ中の2020年9月。ビザの手続き自体は特にトラブルなくお終了していたものの、実際に発行されるまでに約3か月もかかりました。

ドイツ国内に移住した外国人の場合、本格的に「仕事どうする?働く?」という流れになるのはビザが発行されてから…というのが一般的です。

日本のように、「求人サイトや店舗の求人チラシを見て簡単に応募して、アルバイトができる」という状況ではありません。

さらに、私が住むニーダーザクセン州では、一定の語学資格を持っていたとしても、外国人が仕事を探すためには「ドイツ語学校で決められた授業に通うことが必須」とされていることが分かりました。

Webライターの仕事と並行しながらとりあえずドイツ語学校への面談を登録するも、ドイツあるある「役所が反応しない」現象により、なかなか先に進みません。

日本大使館で働く知人の日本人や、SNSで知り合ったドイツ在住の別の日本人のフォロワーさんからも同じようなことを聞いていたので、納得。

よほどのラッキーがない限り、外国人が新しく就職先を探すことは極めて困難だと言えるでしょう。

ドイツでどうやってライター業をやっているのか?

ドイツでどうやってライターの仕事をしているのかと言うと、インターネットを使って日本のWebサイトから仕事に応募しています。

クラウドソーシングサービスをフル活用

副業が気になる人やフリーランスとして働く方にとっておなじみの「クラウドソーシングサービス」。

クラウドソーシングサービスとは、個人事業主や企業が、登録している会員さんたちに仕事の一部を外注する業務委託先を探す場所のことです。

・ランサーズ
・クラウドワークス

の2つが日本では大きなプラットフォームで、Webライター以外にも様々な仕事が登録されています。

実際に私がWebライターになるために修行した場所でもあり、現在でも仕事の受注に活用しています。

クラウドソーシングサービスには、私のような海外に住む日本人Webライターさんも多数登録していますので、場所を問わず働きたい日本人クリエイターさんたちが活躍しやすいサービスであると言えます。

Webメディアに突撃(笑)

Webライターとしてある程度の実績がある私は、自分の興味ある分野を専門とするWebメディアでライター募集が行われているかどうかをいつもチェックしています。

もしWebライターの募集要項があった場合、条件を確認の上、応募しています。

私の場合、以下の条件に合致しているかどうかをチェックしています。

・リモート推奨であること
・在住地域を問わないところ
・自分の知見ある分野かどうか
・面談を日本時間の夕方にしてもらえるかどうか

Webライター選考では、オフラインでの出社可否や日本時間での日中に会議が可能かどうかも選考基準とされていることがあるため、上記を確認することは応募できる・できないの指標にしやすいのです。

シェアリングエコノミー

Webライターの経験を活かして文章作成体験を実施しています!実際の様子♪

最近では、スキルや得意なことをサービスとしてシェアするためのプラットフォームがたくさん登場していますよね。私も、得意なスキルを売る、こうした「シェアリングエコノミー」系のサービスにも顔を出すようにしています。

シェアリングエコノミー系のサービスでは「海外在住だから使用NG」という制限事項を見たことがありません。(あったら教えてください……!)

私の場合は、「TABICA」というプラットフォームを使わせてもらっています。

Webライターの方の中には「ストアカ」や「ココナラ」などを活用し、可能な範囲で経験に基づいた自分独自のスキルをニーズに合わせて提供する人が多いようです。

約9,000km離れた場所からのリモートワーク!実際はどうなのか?

日本とドイツは、直線距離で約9,000キロメートル離れており、時差は春~初秋までは7時間・中秋~冬は8時間あります。

「ドイツのほうが日本より進む時間が遅い」と覚えていただけるとわかりやすいかもしれません。

そこで、ドイツに来てから時差7~8時間での仕事を実際に経験してきた私の実感をご紹介します。

時差のあるリモートワークの難しさ

クライアント様が午後の早い時間帯に面談や打ち合わせを希望された場合、特に冬時間は超早起きしなければならないところが大変だなと感じました。

冬時間の場合、日本が昼の15時の時、ドイツはナント早朝朝7時!

さらに、北緯50度以上と緯度の高いハンブルクでは、冬場は日の出が午前8時ごろのため、午前7時は外は真っ暗です(笑)実際に、あまりに暗すぎてクライアント様がビックリしてしまった、ということがありました。

また、締切りの管理は時差を考慮に入れて慎重に行わなければいけません。

日本での仕事のため、締切り時間などは全て日本時間が基準です。ドイツは日本から+7~8時間の時差があるため、締切り日も時間も前倒し。日本の深夜帯が仕事時間となるため、急ぎのクライアント様との連絡はドイツ時間の午前中から午後一番にかけて行うなど、かなり慎重に行っています。

タイトなご依頼の場合は、仕事を受ける前に納期交渉したり、仕事の調整をしたりと常にチェックが欠かせません。

日本よりも快適な環境下で働けるメリットも

私の仕事机!雨粒もみえてしまうほど外に近いです(笑)

ドイツの場合、田舎だからでしょうか。自宅に使うスペースが日本よりも広いこともあり、仕事環境は日本にいたころより格段にアップしています。

今は、窓が大きく日当たりのいい仕事机で仕事をしているため、仕事が捗ります。

在宅のWebライターの場合、仕事環境が快適なことが、仕事へのモチベーション向上につながると言われていますが、まさにその言葉が今身に染みています。

また、プランをしっかり選べば最速のインターネットが手に入るので、ネット環境は最高です(笑)

大副業時代の到来!会社員の今だからこそできること3つ

最近、シェアリングエコノミーサービスでWebライターやブログ・副業に興味がある人達との交流により、「興味はあるけど続かない」「平凡な会社員でも本当にできるのか?」という声を聞くようになりました。

平凡なOLから副業を経て海外在住のWebライター業を本業として活動するようになった私ですが、ちょっとした工夫のおかげもあり、こうしてWebライターの仕事が続いています。

そんなちょっとした工夫3つを「楽活」読者のあなたにもお伝えしたいと思います。

1)まず「副業」に触れる時間を作る

10分でも週に1回でも構いませんので、副業という新しいことに触れる時間をまずは1か月意識的に続けることをおすすめします。

新しいことをやるにはまず、慣れていかないと続きません。

文章をつづるでも、動画・画像を編集するでも何でも構いません。副業につながりそうな気になる活動を、ほんの少しの時間だけでも良いので定期的に触れていきましょう。

2)少ない文字からスタートする

当時は、遅い時は終電まで働いていたということもあり、アンケート回答などで文章に慣れてきました。

2018年11月からクラウドソーシングサービスのひとつ「クラウドワークス」で副業を始めましたが、いきなりWebライターの仕事を受注できたわけではありません。

メールや論文と異なり、Web上での文章作成には独特のコツがあります。

また、普段から意識的に文字を書く習慣がないと、Webライティング業務で必要とされる文字をつづること自体が難しく感じられるでしょう。

中には、500文字程度(原稿用紙1枚少々)を10分間集中してタイピングするだけで手首が痛くなる!という人も。

Webでの文章作成自体に慣れるためにも、いきなり長文ではなく、Twitterで練習したり、たとえば文字数150字以下などの短文で済むようなアンケート調査に協力したりするのがおすすめです。

3)いきなりスゴい人にはなれないことを自覚する

Webライターをはじめ、副業でいきなりスゴい人にはなれないということを覚えておくと良いでしょう。

多くのWebライターの方々はコツコツと努力し、実績を積んで今に至っています。

私も努力が苦手で何度も挫折しそうになりましたが、当時Webライターのノウハウを教えてもらった方から叱咤激励いただき、めげずに努力したおかげで今があります。

まずはコツコツと着実にやっていきましょう。楽しいと思えたら続ければ良いですし、「辛いな」「楽しくないな」と思ったら別の道に進むことも検討できますよ。

まとめ

海外で日本のクライアント様とWebライターの仕事をする平凡な元OLのコラム、いかがでしょうか。

ワークライフバランスによって自宅で仕事をしたいと考える人も増えてきているでしょう。

副業解禁やコロナ禍によって、工夫すれば誰でも副業にチャレンジできるようになりましたが、フリーランスは実績ができるまでは不安定です。

しかし、努力をコツコツと着実に積むことで、もしかするとあなたも副業在宅ワークができてしまうかもしれません。

このコラムがきっかけで、Webライターや副業に興味を持ってくれる人が増えることを約9,000km離れたドイツから願っています。

参考情報:楽活ライター・あさひなペコさん主催のオンライン文章講座

2021年3月から楽活のライター陣に加わって頂いたあさひなペコさんは、本文でもあったとおり、現在「TABICA」という体験をシェアして伝えるオンラインプラットフォームを利用して、現地ドイツでのバーチャル観光体験講座やライター入門者向けの文章講座など、ユニークな講座を順次開講中。

時差も生活環境も大きく異なるドイツから、ライティングを中心としたリモートワークでキャリアを重ねるあさひなペコさんのオンラインワークショップ講座、ぜひ覗いてみてくださいね。

https://tabica.jp/users/71663

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