【顔面学講座⑫】顔と運勢 開運吉相のつくり方。2023年「運がいい顔」はどんな顔?

お正月、初詣や初日の出を見に行かれた方も多いと思います。

新年は新たに目標を立てたり、良い年になるよう願いを立てるには最高タイミング。 

そこで、今年初の「顔面学講座」は “開運” をテーマにお話します。

運勢の良さは顔の色艶と目の輝きで見る。

これは去年も、今年も、来年も、変わらない普遍的な法則です。

幸運を呼ぶ顔、「吉相」も昔からあるもので、これも年によって変わるものではありません。

「運のいい顔」=「吉相」をしていると、年に限らず、毎年、運が良いものです。

開運吉相とは?

元旦に橿原神宮で撮影した今年の開運絵馬。毎年、干支の動物だけでなく太陽も描かれる。太陽のように丸く明るい顔が吉相。

では、どういう顔が「吉相」なのかを解説します。

簡単に言うと「顔の中に丸がある顔」です。眉尻と目尻が下がっていて、口角が上がった笑顔です。

「えびす顔」=「開運吉相顔」

今宮戎神社(いまみやえびすじんじゃ)では、商売繁盛の神様「恵比寿(えべっさん)」を祀る。

「七福神」の中で商売繁昌の神様と言われる恵比寿天(えびすてん)。関西では「えべっさん」と呼ばれて親しまれています。

「えびす顔」という言葉があるほど、目を細めて嬉しそうに笑った顔は、いかにも幸せそうで、幸運を運んでくれそうです。

この「えびす顔」=「開運吉相顔」を簡単に作るポイントは、眉間を“開く”こと。眉間を開くことで人を受け入れやすい顔になります。

眉の動きと口の動きは連動しているので、眉間を開くと口角も上がりやすくなります。そうすると眉尻と口角を結んだラインがちょうど円になって顔の中に丸ができます。

実際にやってみればわかりますが、眉間にシワを寄せると口角が上がりません。眉間を“開く”のが大事です。

逆に、眉頭をグッと寄せて眉を吊り上げ、口角を下げると、顔の中心にバツ印ができて「凶相」になります。

これらは、表情の蓄積で変えられます。

私は自宅に檜で作られた「木製の恵比寿像」を飾り、この顔に近づけるように微笑みを返しています。

他に大事なのは、顔の中心にある鼻。観相学で鼻は、健康運、仕事運、金運と、あらゆる運を見る場所ですが、大きくて肉付きが良くて、鼻先が丸く、小鼻がしっかりした鼻が「吉相」です。

要は健康で活力があることが、開運の基本と考えていいでしょう。

自分の顔を毎日観察しているとわかりますが、体調を崩してしまったり、睡眠不足が続くと頬だけでなく、鼻も細く痩せたようになってきます。

だからこそ、食事と睡眠、適度な運動で、健康的な顔、健康的な鼻を作らなければなりません。

「福耳」は福を呼ぶ?

東大阪市の石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)へ初詣する際、石切参道にあった大黒天(だいこくてん)像。笑顔で豊かな耳たぶをしています。

耳は、耳全体が厚く大きく、耳たぶが豊かな「福耳」です。

「福耳」は昔から金運が良いと言われるように、見た目(形、印象)と運は密接な関係があります。

同じく石切神社の参道にあった布袋尊(ほていそん)像。とても大きな耳たぶです。

「七福神」の恵比寿天(えびすてん)も、大黒天(だいこくてん)、布袋尊(ほていそん)もいかにも福を呼びそうな「福耳」をしています。

耳が貧相な人でも、お風呂上がりに耳をマッサージしたり、普段から耳たぶを触る、ひっぱるという習慣をつけておくと、耳たぶは少しずつ大きくなってきます。

池袋絵意知の顔。おかげさまで福耳です。

開運吉相メイク

「開運」には色艶がいいほうが良いので、ファンデーションは基本的にマットよりも艶や輝きを意識しましょう。そして、全体的に丸みのあるふっくら感に。

眉は直線よりも曲線。細めよりは太め、眉山に角度をつけず、眉尻を下げてアーチ形にするのが基本です。

以上が、「運のいい顔」と「運がよくなる顔のつくり方」で、次は「2023年に運のいい顔」についてのお話です。

12年間続けている「来年の顔を決める旅 京都・清水寺」

2020年は、清水寺の舞台板が張り替えられた12月3日の翌日に行ったのでまだ新築住宅のようでした。

私は、1999年の12月から観相家としての活動をはじめ、古くは2002年1月発売の『non・no(ノンノ)』(集英社)の新春特大号「あなたもなれる! '02年の『好かれ顔』」から、毎年のように「その年の運がいい顔」について、雑誌、ラジオ、テレビ等から取材されるようになりました。

星占いや、風水だと「占星術で見る今年の運勢ランキング1位は蟹座」や「今年の吉方位は西南」、はたまた、12星座×血液型占いだと「牡羊座のB型が運勢No.1」などと年によって変わってきますが、顔相占いの場合、「運が良い顔」は今年も運が良いし、来年も運が良いし、再来年も運が良いものです。

しかし、2008年頃からは、新年を迎える前の年末に同じメディアから「来年の運がいい顔」についてコメントを求められるようになり、2011年からは大阪に移転したこともあり、年末に京都・清水寺の舞台で心を無にして決めるようにしました。

昨年の2022年は、清水の舞台に人が多すぎてここで決めるのは無理。先に降りてきて良かったです。舞台の前方までも行くことができませんでしたが、清水寺本堂(清水の舞台)を撮ろうとする阿弥陀堂にも凄い人の数が。

メディア的にはエンタメ要素の強い企画ではありますが、顔の専門家でもあり、”人様の運”を決める重要な役割です。「清水の舞台から飛び降りる」気持ちで決めるため、清水寺の舞台ほど「来年の顔」を決めるにふさわしい場所はありません。

昨年で12回目となりましたが、この恒例行事を行なっているうちに、京都に行くまでの電車の中や、清水寺の前に立ち寄った東本願寺・西本願寺、嵐山等でインスピレーションが降りてくるようになりました。

阿弥陀堂からライトアップされた清水寺本堂(清水の舞台)を撮ろうとする人たち。

2016年までは本堂にあり、2017年から奥の院にお引越しした「ふれ愛観音」。昨年は「立ち止まらないでください!」と係員が言っても延々と清水寺本堂(清水の舞台)を撮ろうとする人で道が塞がれ、拝むことができず。

一昨年と昨年は、貴船神社からのスタートで、昨年は貴船川を眺めたり、貴船神社参道を歩いているうちに「インスピレーションが降りてきました」。

貴船川の水の音は何かを教えてくれる。

2023年 運がいい顔

 

今年、2023年の顔は「騙されない顔、考える顔」です。

コロナ禍4年目となる今年。コロナやワクチンに関係するさまざまな問題で、権力が言うことが正しいとは限らないのがハッキリしました。政治家だけでなく、本来ならば科学的視点や倫理的視点に立つはずの医師などの言葉もです。そして、インターネットとSNSの普及により、デマやフェイクニュースが「いかにも正しいかのように広まってしまう」世の中に。

そんな時代に運がいいのは「知的かつ野心のない顔」です。

知的な顔のポイントは、面長、額が広い、パーツの配置が内型。野心のない顔のポイントは、眉や目を上げすぎない、口角を上げすぎない。

「物欲」、「金銭欲」など欲が強くて煩悩が多い人ほど、その欲に囚われ、真実が見抜けなくなってしまいます。この「欲」には「健康欲」さえも含まれます。

自分で広く深く考えること、そして欲張りすぎないことが大切な1年になるでしょう。

海外旅行にも行けない(PCR検査や陰性証明書など行って帰ってくるのが面倒だ)、ライブ会場でマスクを義務付けられる、大人数のパーティーで騒げないなど、以前の自由が奪われてしまった世の中ですが、他にも楽しいことは身の回りにあるはずです。

仏教で言うところの【少欲知足】です。

笑う門には福来たる。

笑う顔には福来たる。

笑顔をしていると良いことが向こうからやってくる。

そんな1年にしていきましょう。

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