こんにちは、美術ライターの明菜です。今回はネモフィラが開花! と聞き、今年開園50周年を迎える広大な植物園『大阪市立長居植物園』へ行ってきました。
長居植物園は、チームラボによる夜の野外ミュージアム『チームラボ ボタニカルガーデン 大阪』の舞台でもあり、昼も夜も自然やアートを楽しめる長居公園内にある癒しのスポットです。
季節の花々もアートも、人の心の健康に欠かせないもの。新年度が始まり、どっと疲れに襲われがちな今こそ、お花とアートの情報をお伝えしたく。
まずは昼間の様子から。早速、青く染まりはじめたネモフィラ畑の様子をご覧ください!
……ちょっと、というか、かなりフライングしてしまいました。今年はゆっくり開花となるようで、取 材した4月4日時点ではこれからという状態でした。ピーク時には、絨毯のように一面が青く彩られるようです。
しかし近くに寄って見ると、お花の可憐なこと。膨らんだ蕾のいじらしさは、このときにしか見られなかったかもしれません。
ネモフィラが満開となるのは、2024年は4月中旬から下旬となる見込みだそうです。この記事が公開される頃が、ちょうど見頃かもしれません。
藤棚とネモフィラを一緒に見られるのも、長居植物園の特徴。両方が咲く頃にまた訪れたいと思います。
ちなみに筆者が訪れたときは、ツバキが迫力ある大きな花を咲かせており、とても見応えがありました。
長居植物園は約24.2ヘクタールの広さを誇り、約1,200種類の植物があります。桜やネモフィラのあとは、バラやアジサイなどが次々に花を咲かせていくそうです。
一年のうち訪れても楽しめて、お目当てのお花とは違う植物との予期せぬ出会いがあるのも嬉しいです。
植物園の「夜の顔」チームラボ ボタニカルガーデン 大阪
さて、チームラボといえば東京の『チームラボボーダレス』や『チームラボプラネッツ』が有名です。実は大阪にも常設展示があるのはご存じでしょうか?
それが長居植物園を舞台にした『チームラボ ボタニカルガーデン 大阪』です。長居植物園は夜になると、チームラボによるアート空間に変貌します。
『チームラボボーダレス』などは屋内の施設で作品空間を0からチームラボが作り上げていますが、チームラボ ボタニカルガーデンは植物園とのコラボレーション。植物はもちろん、そこにやってくる鳥や虫、気温や湿度、天候など、アートだけでないあらゆる要素が、訪れた人の感性を刺激します。
5月19日までは、ネモフィラと共鳴する作品《生命は闇に浮かぶまたたく光 - ネモフィラ》が展示される予定です。
ネモフィラの花と光が呼応して一面が光る光景は、プラネタリウムのようでもあり、宝石が散りばめられた海のようでもあり。音色を響かせながら、波紋のように光の輪が広がります。
人が近くで立ち止まるとさらに輝きを増すらしく、鑑賞者が多いほど華やかな光景になるのだとか。私も見てみたいなあ……。(取材時は動画ほどネモフィラが咲いておらず、ピークを未見なのです)
近年ますます人気を増しているチームラボ。東京の展示はチケットの完売が続き当日ふらりと訪れたが入れないことがほとんどだそう。
長居植物園は広大ですし、『チームラボ ボタニカルガーデン 大阪』は当日券販売もあるので、ゆったりと楽しめる印象です。展示空間では世界中からの来場者が思い思いに作品を楽しんでいました。常設の野外ミュージアムなので、大阪や京都など関西への旅行の際はぜひ訪れてくださいませ。
展示情報
イベント名 | チームラボ ボタニカルガーデン 大阪 |
会場 | 大阪市立長居植物園 |
期間 | 常設 ※《生命は闇に浮かぶまたたく光 - ネモフィラ》の展示は5月19日(日)まで 開催時間: 2024年4月1日(月)-4月21日(日) 19:00-21:30 2024年4月22日(月)-5月7日(火) 19:15-21:30 2024年5月8日(水)-5月31日(金) 19:30-21:30 ※20:30最終入場 |
休園日 | 4月22日(月) |
公式ホームページ | https://www.teamlab.art/jp/e/botanicalgarden/ |
施設名 | 大阪市立長居植物園 |
開園情報 | <4月〜10月>9:30-17:00(入園は16:30まで) <11月〜2月>9:30-16:30(入園は16:00まで) |
休園日 | 月曜日(休日の場合は翌平日)、年末年始(12/28〜1/4) |
公式ウェブサイト | https://botanical-garden.nagai-park.jp/ |
メインビジュアル:チームラボ《生命は闇に浮かぶまたたく光 - ネモフィラ》©チームラボ