上野の美術館帰りにオススメ!アイリッシュパブ「The World End」のクラフトビールがバカ旨でした!

唐突ですが、美術館や博物館で真剣に見た後って、お腹へりますよね?

その証拠に、今ミュージアム併設のカフェやレストランが全国各地で大人気。1時間、2時間立ちっぱなしで展示を見た後は、少し休憩したくなるもの。その時におしゃれなお店があれば、ついつい入ってしまいますよね。

それは何も美術館や博物館に完全に併設でなくてもいいのです。

美術館を出てすぐ近くだったり、最寄り駅の便利な場所であっても通いやすいですよね。そして、こうした行きつけのお店をいくつか見つけておくと、展覧会通いがぐぐっと楽しくなってくるというものです。

実際、上野公園への通り道にもなっているレストランモール「上野さくらテラス」「上野バンブーガーデン」などを見てみると、土日祝日はいつも大混雑。多い時は半分ぐらいがミュージアム帰りのお客さんで占められているのではないでしょうか?

実は今回ご紹介する上野駅徒歩1分のアイリッシュ・パブ「The World End」は、国立西洋美術館、東京都美術館、上野動物園といった、上野公園内のミュージアムを見た後、電車に乗る前に軽く1杯飲んでから帰りたいな・・・と思った時、最適なお店なんです。

それでは、ここでガチで飲みに行った「覆面調査」結果を詳しく紹介してみたいと思います!

「The World End」とはどんなお店なの?

The World Endは、立ち飲みやカウンターで気軽にビールやウイスキーなどバラエティに富んだお酒が楽しめるお店です。いわゆる「アイリッシュ・パブ」と呼ばれる業態です。

営業時間は日によって違いますが、一番遅い平日でも午後5時から営業開始。上野駅の目の前という好立地も手伝い、毎晩終電がなくなる直前の深夜まで賑わっています。

ところで「The World End」(世界の終わり)というお店の名前、ちょっと変わっていますよね。なにか由来があるのかなと思っていたら、お店のメニュー表にちゃんと書かれていました。

『世界が終わるその日まで存在していて欲しいという願いから、「The World End」と名付けています。』

なるほど~。

店内を見回してみましょう。そうすると、壁の至るところに外国のステッカーやお札がぎっしりと貼られていることに気づきました。

コロナ前は、外国人のビジネスパーソン・観光客で非常に賑わっていたそうで、お店への惜別の念を込めて、記念に貼り付けて母国へと帰っていくお客さんも多かったのだとか。人種や国籍の壁を超えて、色んな人から愛されてきたお店なのですね。

その場でググって調べてみると、さすがにそこまで高額な紙幣は貼られていませんでした(笑)世界にはこんなにたくさんの紙幣があるものなのですね・・・。

ちなみにアイリッシュ・パブでは、一般的にCOD(キャッシュ・オン・デリバリー)といって、オーダーの都度レジカウンターでお金を払うような仕組みが一般的です。しかし「The World End」ではお会計は最後に一度だけ。毎回カウンターに行かなくてもいいので楽です。

1杯目はハートランドビールで乾杯!

さてこのお店、アイリッシュパブということもあって、黒ビールの定番「ギネス スタウト」やアイルランドを代表する「キルケニー」など、常時5種類の主力銘柄が新鮮な状態でビールサーバに常備されています。意外なことに、一番人気は日本産の「ハートランド」のようです。

メニュー表に掲載された、樽生をタップで頂ける5種類のレギュラービール。「ギネス スタウト」「キルケニー」「ハートランド」「ヒューガルデン」「ピルスナーウルケル」と、それぞれ性格が違う、通に好まれる代表的なビール銘柄が用意されています。

一人で来るお客さんは、まず1杯目にこれをオーダーする人が多いみたい。よって、僕もまずは回りにならってハートランドをオーダーしました。

僕はこのハートランド、これまでずっとオランダとかベルギーあたりのヨーロッパのブランドだと思いこんでいました。

しかし、今回飲みながら改めてググってみてびっくり。実は純日本産ブランドでした。1986年にキリンビールから発売され、これまで35年近くも愛されてきたプレミアムビールなのです。

Amazonなど各通販サイトを見ると、現在は瓶ビールとして500mlと330mlの2種類で販売されていますね。しかし「缶ビール」形態での発売はされておらず、コンビニなどで気軽に買うことはできません。

また、かつてはハートランドを前面に押し出したキリン直営のコンセプトショップもあったみたいですが、それもすでに閉店済み。

The World Endでは、このハートランドを直接ビールサーバから注いでもらって頂くことができるんです。だから鮮度が違う。現在では、日本国内でもハートランドをフレッシュな状態で飲める店はかなり限られているようなので、ハートランド好きにとっては貴重なお店でもあるわけです。

うーん。これは旨いですね。軽めでさわやかな飲み口。ドライな感じはしませんが、爽やかな香りが漂っていて、クラフトビールに近いような味わい。スイスイいけました。

で、2杯目には何を飲もう・・・と思って思案しましたが、今度はやっぱりアイリッシュパブらしく、アイルランド産のものを頂きましょう。エールビールの定番「キルケニー」をいただきます。

こちらも旨い!店員さん、本当に手慣れており、泡の注ぎ方も抜群に上手でした。クリーミーな泡、エールビール特有のフルーティーな味わいに、疲れが癒されていきます。

こうなると、もう止まりません。次は食べ物でしょう!

ビールに合う!食べ物も濃い味で最高!

ということで、食べ物はパブらしい「フィッシュ・アンド・チップス」「ナチョス」をオーダー。ガッツリいきます。

フィッシュ・アンド・チップスは、タルタルソースと、グリンピースペーストの2種類がついてきます。オプションでビネガーもお皿と一緒に手渡されました。正直、これ1皿でお腹いっぱいになりますし、カロリーも凄そう(汗)。

でもさすがは現地の伝統食。繊細さとは無縁の味わいではありますが、カラッと揚がった衣の内側にはホクホクした白身魚が。これにソースを付けて口の中に頬張り、そして黒ビールをキューッと飲む!気分はすっかりアイルランド人です!

蕎麦をすすりながら冷酒を流し込むのが日本人の粋なスタイルですが、郷に入りては郷にしたがえと言うではないですか。初心者はまず形から入ります。パブ文化の象徴「フィッシュ・アンド・チップス」を食べこなすところから楽活のモットー「はじめの半歩」が始まるのです(多分)。

「特製ピクルス玉子」。鮮やかなオレンジ色をした黄身に、思わず食欲をそそられます。

また、意外に食べてみて美味しかったのが、この「特製ピクルス玉子」。2つに割られた状態の半熟ゆで玉子と、ひとつまみのピクルスがお皿に乗ってすぐに出されます。

「ふーん、ゆで卵とピクルスって食べ合わせいいのかな~」と思って、何気なくゆで卵を一切れ口に入れてみたところ!!

・・・。

・・・・・・。

なんと、ゆで卵自体にピクルスの味がするじゃないですか!

これは驚きました。はじめて食べましたが、ゆで卵のピクルス漬けって美味しいですね?!あまり飲み屋に通い慣れていない自分としては非常に新鮮な食体験だったのでした。

試しにクックパッドでも検索してみましょう。

結構ひっかかります。家でも気軽に自分で作れるおつまみとしても、ここ数年人気が高まってきているようです。まろやかな酢の味わいが疲労回復にもよさそうです。1皿250円と安いですし、スピードメニューとしてすぐに出てきますので、1杯目のアテとしてもいいかもしれません。

クラフトビールの飲み比べが楽しい!

さてこのThe World End、本当にお酒の種類がたくさん用意されているんです。メニュー表を見ると、先程紹介したビールだけではなく、世界中のウイスキー、ワイン、カクテルなど洋酒系を中心に軽く100種類以上のお酒が楽しめます。

特にウイスキーのラインアップは圧巻。スコッチ、アイリッシュはもちろん、カナダ、アメリカ、日本産など各地のウイスキーが多数取り揃えられています。

そんな中、目を引いたのが、日本各地の珍しいクラフトビールのラインアップ。専用タップで常に新鮮な状態で飲めるようになっている5種類の常設銘柄に対して、「ゲストビール」という呼び方でメニュー表に掲載されています。

こちらはサーバ内の残量がなくなり次第、新しい銘柄へと変わっていきます。変更状況はお店の公式Twitterに毎日詳しくアップされていますよ。

この日も、ちょうど7種類の国内産クラフトビールが用意されていました。

もちろん全部オーダーするのはお財布的にも肝臓的にもキャパオーバーになってしまいます。しかしちょうど130mlずつ、好きな3種類のクラフトビールを選んで飲み比べができる「Beer Flight」という利き酒セットがあるではないですか。

早速こちらをオーダーして飲んでみます。

こうやって並べてみると、造り手によって色が全然違いますよね。

飲んでみるとホップの香りが豊かなもの、キレがしっかりあるもの、まるでカクテルを味わっているような甘いものまで、本当に多種多様。使っている原料や地域が違うと、味わいもまた全然違ってくるものなのですね。

クラフトビール好きは要注目のメニューなのではないかと思います。

一人で来店しても違和感なく楽しめます!

店内の様子。早い時間帯に入ると、一人でゆっくり飲んでいる常連客の姿が目立ちました。

このお店に入って驚いたのは、想像していたよりもずっと一人で来ているお客さんが多かったことです。

お一人様のお客さんは一人で座れる壁際の席やカウンターへと案内されますが、みなさんスマホを見たり、本を読んでいたり、あるいは馴染みの店員さんと話し込んだり、思い思いのペースでパブを楽しんでいるようでした。

コロナ対策もできる限り実施されています

店員さんはマスク・手袋をしっかり着用。万全の体制でビールを淹れてくれます。

さて最後に気になるのが、コロナ対策。一応、カウンター前には飛沫防止用のビニールカーテンが、そして入り口には消毒用アルコール溶液も用意されていました。ちゃんと対策されているので一安心です。

もちろん、締め切った密閉空間でたくさんのお客さんが来る(可能性がある)のですから、店内の人口密度が少し気になるところですよね。

店員さんに聞いてみたら、

「混雑しやすいのは、夜9時ごろから閉店の時間帯ですね。どこかで食事を済まされたお客さんが飲み直すために2軒目として終電頃までいらっしゃることが多いようです。でも今はそれ以外の時間帯なら比較的空いています。静かにお一人で楽しみたい、という場合は、開店直後から8時頃までに来店されるのがおすすめです。

なるほど!そうなると、美術館・博物館帰りに1杯だけ飲んで帰るのはいろいろな意味で非常に好都合ですね。

上野のミュージアム帰りの行きつけにぜひ!いろいろな楽しみ方ができるお店でした!

ビールを1度オーダーすると「キルケニー」のコースターを用意してくれます。もちろん記念に持ち帰ってもOK。僕も自宅で使ってます。

「ちょっと1杯だけ美味しいビールを飲んで帰りたいな」と思った時、おすすめしたいアイリッシュ・パブです。気軽に一人で短時間だけフラッと立ち寄ってもいいし、仲間としっぽり話しながらいろいろなお酒を楽しむのもあり。

柔軟にいろいろな楽しみ方ができる気軽なお店です。こんなにも使い勝手がいいのに、不思議と美術館帰りのお客さんはあまり多くありません。とにかく抜群の立地ですし、ビールやウイスキーなど好きな方は、ぜひこれをきっかけにアイリッシュ・パブの不思議な魅力を味わってみてくださいね。

アイリッシュ・パブ「The World End」店舗情報

店舗名:「ザ ワールドエンド」(The World End)
営業時間:
[月~金]17:00~24:00
[土]16:00〜24:00
[日・休日]15:00〜24:00
(全日L.O.フード22:30、ドリンク 翌23:30)
住所:東京都台東区上野6-14-7 TSUビル 2F
TEL:050-5456-5923
公式Twitter:https://twitter.com/worldend_ueno
公式Facebook:https://www.facebook.com/theworldend.irishpub.ueno/
食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13142426/

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