旅・グルメ

アントワープの見どころを紹介!ルーベンスとダイヤモンドの街【明菜のオランダ・ベルギー紀行 Vol.5】

こんにちは、海外大好き美術ブロガーの明菜です。突然ですが、ベルギーといえば皆さんは何をイメージしますか?チョコレート?ワッフル?ビール?

今回どうしてもご紹介したいのが、首都ブリュッセルではなく、オランダに近い北の方にある「アントワープ」です。『フランダースの犬』でネロとパトラッシュが目指した大聖堂があり、西洋絵画の巨匠ルーベンスが暮らしたことで有名です。ダイヤモンド研磨の聖地としても知られる、魅惑の街なんです。

聖母大聖堂

コロナ禍で海外に行きにくくなっていますが、この記事では一緒にアントワープをめぐっていきましょう!さあ、まずは「世界一美しい駅」アントワープ中央駅に到着!

アントワープ中央駅で待ち合わせ

ベルギーのアントワープには、「世界一美しい駅」と言われる駅舎があります!アントワープ中央駅はまるで大聖堂のようで、ハリー・ポッターやジェームズ・ボンドが歩いていそうな雰囲気。

アントワープ中央駅

なお、ベルギーの駅には、一部を除き改札がありません。アントワープ中央駅も改札が無く、日本で暮らしている人の感覚だと「改札通ってないのに電車乗れちゃうよ?いいの?」となりますが、切符を買って持っていればそのまま乗って大丈夫です!

アントワープ中央駅にはカフェがあり、こちらも内装が素敵なので必見です。乗りたい電車が来るまで時間があるなら、「ロイヤル・カフェ」で休憩はいかがでしょうか?

ロイヤル・カフェ

ただし、アントワープ中央駅の周辺はスリや置き引きが確認されているので特に注意が必要。荷物は肌身離さず、知らない人に声をかけられてもついて行かないでくださいね。素敵な駅舎だからといって、荷物を放置して写真を撮るのは厳禁です!

聖母大聖堂、ルーベンスの祭壇画を前に「なんだかとても眠いんだ」

アントワープで最も人気がある観光名所と言えば、聖母大聖堂!ここは『フランダースの犬』でネロとパトラッシュが目指し、天国へ旅立った場所です。

ルーベンス《キリスト降架》(1611-1614)

ネロが憧れたルーベンスの絵画《キリスト降架》《キリスト昇架》ももちろんここに。キリストが十字架に磔にされる前後を描いた絵画で、「昇架」では暴力が、「降架」では悲嘆が感じられるダイナミックな表現が魅力です。

ネロが言うには、当時は絵の前にカーテンがかかっており、お金を払った人にしか見せないシステムだったそうで…お金の無いネロには高嶺の花でした。現在も大聖堂への入場料は必要ですが、リーズナブルに見られます。

聖母大聖堂のステンドグラス

他にも、絵画やステンドグラスなど見どころがたくさん!何時間いても飽きない大聖堂です。

大聖堂の正面には、安らかに眠るネロとパトラッシュの像が。タイルがお布団になっており、粋なアイディアですよね。

聖母大聖堂の正面にあるネロとパトラッシュのモニュメント

バロック絵画の巨匠、ルーベンスの家を訪問!

アントワープには、西洋絵画の巨匠ルーベンスが暮らした家もあります!当時の暮らしぶりが分かる家具だけでなく、美術品も数多く展示されているので、17世紀にタイムスリップした気持ちになれる美術館のような施設です。

ルーベンスの家

ルーベンスや同時代の画家の絵画が所狭しと飾られています。

屋内の展示もさることながら、中庭の心地よさもバツグンです!どんよりした曇りの日の写真なので良さが伝わりにくいのですが、広々とした敷地と整ったガーデンはとても気持ち良いです。ルーベンスのサクセスぶりが窺えますよね。

ルーベンスの家

ルーベンスの友人、ロコックスの家でくつろぐ

アントワープの隠れた名美術館『ロコックス邸』にも行ってみましょう。ロコックスはルーベンスの友人で、アントワープの市長を務めたこともある名士。アントワープの画家フランス・スナイデルス(こちらも有名な巨匠)の家とつなげ、「スナイデルス&ロコックスの家」としてリニューアルオープンしました。

スナイデルス&ロコックスの家

ロコックスはルーベンスのパトロンでもあり、大聖堂にある《キリスト降架》を依頼した人物でもあるんです。美術品のコレクターでもあったロコックスさんのお家には、17世紀の美術品を中心としたコレクションがズラリ!

ルーベンスの絵画はもちろん、スナイデルスやピーテル・ブリューゲル(子)の作品も。ネーデルラントの美術品を一挙に鑑賞することができます。

タブレットをルーベンスの絵画にかざした画面

ロコックス邸がハイテクを取り入れていたのも驚き。エントランスの受付で借りられるタブレットを作品にかざすと、説明が表示されます。ヘッドホンで音声ガイドも聴くことができます。部屋を移動するとそれが伝わるらしく、勝手に音声ガイドが再生されました。ハイテクすぎる。

個人的にありがたかったのが、中庭のチェアです。花が咲き果実が実る中庭を前に、ひなたぼっこさせていただきました。ウォーターサーバーもあったので、小休憩してしまいました…。

スナイデルス&ロコックスの家

しかも、音声ガイドではロコックス夫妻から「私たちの家にようこそ。くつろいで行ってね」的なことを言われるんですよ…ありがとうロコックスさん。くつろがせていただきました。

ダイヤモンド博物館でアントワープの産業を知る

アントワープはダイヤモンド研磨の聖地とも呼ばれており、全世界の約60%のダイヤモンドがアントワープで取引されているそうです。中央駅の前にはダイヤモンドを販売するお店が軒を連ねており、ちょっと異様な雰囲気があるほど。

ダイヤモンド博物館

2018年に誕生したダイヤモンド博物館(DIVA)では、ダイヤモンド産業の歴史を学ぶことができます。が、難しいことはさておき、煌びやかな宝石が凄い!

ダイヤモンド以外にも、宝石や金属細工の作品も展示されています。金庫を模したかのような展示室もあり、面白いですよ。

ダイヤモンド博物化の展示風景

ミデルハイム野外彫刻美術館をお散歩!

ミデルハイム野外彫刻美術館もとってもおすすめの場所。アントワープの市街地から少し離れるので、バスを活用して行きましょう。

ミデルハイム野外彫刻美術館の入り口付近

入場無料ですし、美術館というより広々とした公園です。14ヘクタールの面積を誇り、東京ドームおよそ3個分と広大な敷地です。公園の中に彫刻が集中しているエリアがあるので、散策していきましょう。

なんと、フランソワ・ポンポンの《シロクマ》も展示されています!ポンポンは動物の彫刻家として著名な人で、日本のメディアでも最近取り上げられるようになってきたので、知名度が上がってきています。

フランソワ・ポンポン《シロクマ》(1920-1922)

今にも動き出しそうな生命感があるのに、どう猛ではなく落ち着いた、堂々たる王者の風格です。少しとぼけたような表情も愛らしい。

ロダンやブールデル、ムーアなど他にも著名な彫刻家の作品がゴロゴロ。私はパンを買って行ったので、ピクニックも楽しみつつ、彫刻を鑑賞することができました!

ヘンリー・ムーア《王と王妃》(1952-1953)

あと、理由は分かりませんがカモがやたら大勢いましたね。大人しいのですが随分人に慣れていました。

アントワープの見どころまとめ

ベルギー・アントワープの見どころを紹介してきました。大聖堂がとても有名なのですが、他にも見るべきものがたくさんあって素敵な街ですよね。特にロコックス邸はあまり知られていないので、他のお客さんがほとんどおらず、とても快適に鑑賞することができておすすめです。

ベルギーならどこでも飲めるDuvelのビール

夏は日が長いので、1日がっつり観光して夕方になっても明るいです。そりゃビールの1杯も飲みたくなりますわ。

この記事で掲載した写真は2019年9月に撮影したものです。またあのときのように渡航できる日が来ると良いなぁ。

大好評!アートブロガー明菜さんによる【明菜のオランダ・ベルギー紀行】シリーズの過去記事はこちらからどうぞ!

【安くてウマい!】日本人が知らないオランダ・ビールの世界【明菜のオランダー・ベルギー紀行 vol.1】
https://rakukatsu.jp/beer-in-the-netherlands-20190912/

実は2種類あったベルギーワッフル!2つの違いやブリュッセルのおすすめカフェ店舗も!【明菜のオランダー・ベルギー紀行 vol.2】
https://rakukatsu.jp/belgium-waffle-20190926/

アムステルダム国立美術館で必見のレンブラントとフェルメール!【明菜のオランダー・ベルギー紀行 vol.3】
https://rakukatsu.jp/rijksmuseum-rembrandt-vermeer-20191016/

オランダ・ハーグの観光まとめ!美術館、カフェ、雑貨の街歩き【明菜のオランダー・ベルギー紀行 vol.4】
https://rakukatsu.jp/den-haag-sightseeing-guide-20200421/

明菜

明菜

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美術ブロガー/ライター。美術ブログ「アートの定理」をはじめ、各種メディアで美術館めぐりの楽しさを発信。西洋美術、日本美術、現代アート、建築、装飾、ファッションなど、扱うジャンルは多岐にわたる。人間より猫やスズメに好かれる体質のため、可愛い動物の写真や動画もSNSで発信している。

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