
1年の中で紫外線が強くなるのは5月から9月頃。特に7月と8月がピークです。紫外線が強くなる季節に向けて、紫外線との上手な付き合い方を解説します。
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自然光を浴びると元気がチャージされる
私は日光浴(日焼け)が趣味の1つと言っていいくらいで、高校時代の夏休みは近所のプールや海によく行って、2学期が始まるとあまりの黒さにみんなが驚くほどでした。会社員時代も20代後半から30代前半は冬でも日焼けサロンに行って、褐色の肌をキープしていました。40代後半から50代前半には、半分は日焼けを目的に露天風呂のある温泉へ行っていました。

ここ数年は全身を焼くことはありませんが、コロナ禍もノーキャップ、ノーメガネ、ノーマスクで人があまりいない公園を散歩し、日光を浴びていました。やっぱり自然光を浴びると元気がチャージされる気がします。
夏は顔と腕が真っ黒になりますが、元から肌が強いのか、前後のケアを全くしていないのに、顔にはほとんどシミがありません、背中に少しあるくらいです。

紫外線の恐ろしさ
ただ、一般的には紫外線を浴びると悪い影響が出ることも多いです。肌が弱い人であれば、紫外線B波(UVB)によって肌が赤く炎症を起こし、ヒリヒリとした痛みがでます。一方、紫外線A波(UVA)は急激な変化を与えませんが、コラーゲンを変性させ、シミやシワの原因になることがわかっています。乾燥肌や肌荒れの原因にもなります。

また、特に女性にとって大問題なのは、老化が促進されることです。紫外線によるダメージの蓄積による光老化は肌の老化を促進する要因の8割を占め、加齢による肌老化よりも影響が大きいのです。
さらに、長期間にわたる紫外線の影響で、皮膚がん、白内障のリスクが高まると言われています。

太陽の光と人体の関係
次に日光浴のメリットを解説すると、日光を浴びるとセロトニンが分泌されます。セロトニンは、脳内伝達物質の一種で幸せホルモンとも呼ばれています。リラックス効果やストレス解消、睡眠の質を上げるなど、体やメンタルにさまざまな良い効果が期待できます。

また、紫外線を浴びると、ビタミンDが生成されます。ビタミンDはカルシウムの吸収を良くする働きがあり、骨や歯を強くします。ビタミンDには、免疫力を向上させる効果もあります。風邪などの感染症になりにくくなりますし、皮膚の免疫機能向上や乳がんの予防効果もあるという研究結果もあります。

Shiseido Beauty Park(資生堂ビューティーパーク)
2019年、資生堂は横浜・みなとみらい21地区に研究開発拠点「資生堂グローバルイノベーションセンター」を開設しました。その年の6月に化粧文化研究者ネットワーク 研究会通算50回記念講演会「~化粧文化研究の未来を考える~」がここで開催され、その後、美の複合体験施設「S/PARK Museum」を見学したところこのような言葉ありました。
太陽の光は肌の味方?
屋外の活動を楽しみながら、紫外線から肌を守るのが大切です
私たちは太陽の光にあたることで、体のリズムが整い健康な生活を送ることができます。その一方で、太陽光の中に含まれている紫外線は、浴びすぎると肌にとってよくないことを引き起こします。このコーナーでは、紫外線から肌を守る日焼け止めの効果を詳しく紹介します。知っていれば、安心して太陽の下で過ごせますよ。

※2025年1月22日、資生堂は「S/Park」を進化させ、「肌・身体・心がつながるサイエンスで、あなただけの美が、目を醒ます。」をコンセプトとした「Shiseido Beauty Park」をオープンしました。
美と健康はニアイコール
人それぞれ体質が違い個人差はあるでしょうが、日光を浴びないことで得られるものよりも、太陽の光から得られるもののほうが大きいように思います。
数年前に深田恭子さんの顔相鑑定をした際、いろいろとお顔を見てみたのですが、自然で若々しい顔をしていました。そして、サーフィンが趣味の深田さんは、太陽の光と海の自然によって健康的に美しくなっているのだと思いました。海で日光を浴び、波の動きに身をまかせることで、心もおおらかに、そして元気になっているのではないでしょうか。

「人間は日光に当たることで、顔も人間そのものも、健康的に、人間的になる。健全、健善になる」と私は考えます。

美白もいいけど発想を変えて「元気な肌」に
女性の場合は、色白、白い肌というのが美の基準、大きな要素となっています。黒人においても明度が高く白に近いほうが美しいとされ、日本人以上に肌の色に個人差があるタイ人でも肌は白いほうが美人とされます。

女性にとって白い肌が魅力なのはわかりますが、単に白ければそれでいいかというと違ってきます。
本当に透き通るような白い肌の持ち主であれば、自分の最大の長所としてそれを大事にし、活かすのはいいと思います。
しかし、もともとの肌質がそうでなければ、いくら頑張ったところで透き通るような白い肌にはなりません。本人は日焼け止めを塗って日傘を差して、美白美容液を使って努力しているつもりでも、透き通るような白い肌も得られなければ、元気な肌も得られていないケースもあると思います。
ならば、発想を変えて「元気な肌」になることを選ぶ。そのほうが美人になります。
中途半端な白い肌を取るか?健康的で美しい肌を取るか?
「美と健康はニアイコール」。単に白いだけの肌よりも、黄色みや褐色で健康的な肌のほうが私は美しいと思います。
シワに関しては水分をしっかり補給して(水を飲んで中からも、そして化粧水等で外からも肌に潤いを)いれば問題ないです。乾燥させるからシワになります。たくさん水を飲んで太陽を浴びれば新陳代謝が活発になり、肌がより若返ると思います。

太陽と上手に付き合う方法
健康のためには日光を浴びたほうがいいと述べてきました。ただし、夏場は紫外線が強くなりますし、中でも紫外線が強い時間帯の朝10時〜夕方4時頃までは、できるだけ避けたほうがいいでしょう。日差しが和らいでくる夕方5時以降がおすすめです。

KaoJapanの【花王 公式の見解】日やけ止めの効果的な塗り方 を見てみたところ、スキンケア研究所全面監修のもと、「塗り直しが重要」「十分な量を使う」「顔は額・両頬・鼻・顎にのせ円を描いて塗り広げ、内側から外側にのばす」と解説がありました。
ぜひ、実践してみてください。