みなさまこんばんは。夜散歩の世界へようこそ。
今晩は、東京を代表する観光地・東京スカイツリーから浅草寺までを散歩していきます。
日中は賑やかな下町ですが、夜になれば「粋な大人の散歩道」に早変わり。ライトアップされた東京スカイツリーと浅草寺、仲見世のシャッター壁画、まだまだオープンしたばかりの新スポットなどなど….様々な時代が入り混じる面白い場所です。
女性でも安心安全な散策コースをご提案します。本日は、散歩にうってつけの片道約1.5㎞、高低差はほぼありません。歩きやすい服装・靴を用意して、さっそく出発しましょう。
本日のコース
https://goo.gl/maps/yKuDy1t1X7pp76Bb6
本日の夜散歩のスタートは都営浅草線・東京メトロ半蔵門線「押上駅」、または東武スカイツリーライン「東京スカイツリー駅」から。
東京スカイツリーのライトアップを見学したあとは、2020年6月に一部オープンした「東京ミズマチ」を経由し、隅田川にかかる「すみだリバーウォーク」を渡ります。
隅田川を川の流れに沿って進み、雷門から仲見世、本堂、正式参拝へ。自身の健康と新型コロナウイルスの感染者数が減るよう祈ってお散歩終了です。
道中は街灯も多く、ゆっくり安全に散歩できました。
観光客の方も少ない時間帯ですので、密を避けながらのウォーキングにももってこいです。
散歩の始まりはライトアップされた東京スカイツリーから
夜散歩のスタートは2012年にオープンした東京スカイツリーから。高さは634mあり「世界一高いタワー」としてギネス記録にも登録されています。
昼間の展望台からは両国国技館、東京ドーム、東京タワーをはじめとした都内の観光名所や、遠くには富士山、東京ディズニーリゾート、うみほたるパーキングエリアなど様々な景色を堪能できます。
来年にはオープン10周年を迎えるのか…と思うと、なんだか感慨深いものがありますね。
夜の散歩では、ライトアップされた様子を間近で見学できます!
基本は3色のオリジナルカラーが日替わりで点灯しますが、大きなイベント等がある際には特別なライトアップが行われます。
例えばバレンタインデーにはチョコレートをモチーフにしたライトアップ、東京オリンピック招致をアピールするために五輪のカラーにライトアップされたこともあります。
行くたびに新しい色のスカイツリーに出会えるのも、夜散歩のいい所です。
すみだリバーウォークで浅草まで楽しく散策!
スカイツリーとお別れしたら、東京ミズマチを経由し隅田川にかかる「すみだリバーウォーク」へ。浅草までの道のりを、昨年6月にオープンした2つの施設が明るく安全に照らします。
東京ミズマチは東武スカイツリーラインの高架下に設けられた商業施設です。
一部店舗が先行オープンという形で営業していること、コロナ渦の時短営業を行っていることも相まって、散歩時は人出も少なく静かでした。
ぜひ次回は昼に訪れてゆっくりランチを楽しみたいと思います。
すみだリバーウォークは隅田川にかかる東武線専用の橋・隅田川橋梁に隣接して作られた橋です。
完成前までのスカイツリーから浅草間の移動は、隅田川橋梁の両隣にかけられた言問橋・吾妻橋を利用するしかなかったため、少し遠回りで時間がかかっていました。それが現在は、東京の新しい観光地を楽しみつつ、移動時間の短縮を図ることができるのです。
7時から22時までの開門時間、自転車も下りて押せば通行可、などルールもいくつかあるので、渡る際には事前にホームページを確認することをオススメします。
いよいよ浅草寺へ! 名物・雷門も夜はまた違った雰囲気
さて、浅草寺の入り口にあたる雷門へとやってきました。
堂々とした佇まいがライトに照らされてより立派に感じられます。
浅草寺は628年の創建と伝えられ、都内で一番の歴史を誇ります。正式名称は金龍山浅草寺。創建してしばらくは天台宗のお寺でしたが、その後独立。現在は聖観音宗のお寺となりました。ご本尊は聖観音菩薩で、困った人を助ける慈しみを持った菩薩様です。
長い歴史ゆえに、今日に至るまで多くの戦や災害等で消失ないしは倒壊・再建を繰り返し、現在は鉄筋コンクリート造りの堂塔伽藍が多いことも特徴の一つです。
中央にどっしりと構えるのが名物の大提灯。高さは3.9m、重さは約700kgもあるそうです。
大提灯を含めた雷門は1960年に再建されました。建物は鉄筋コンクリート造り、寄進したのは現在のパナソニック創業者松下幸之助です。
松下社長はかつて関節痛を患っており、これを浅草寺で祈願したところ治癒したことから寄進した…というエピソードが残っています。
仲見世通りは豪華絢爛なシャッター壁画に早変わり
雷門をくぐったら仲見世通りへ。
昼間は観光客で賑やかな仲見世も夜はお店を閉め、静かな時間が流れています。
ここで注目していただきたいのがシャッター壁画!浅草の風物詩や伝統芸能が彩り豊かに描かれています。まずはこちらの写真からどうぞ。
東京を代表する夏の風物詩・隅田川花火大会の様子です。江戸時代の8代将軍・徳川吉宗の頃から続く歴史があり、当日は約2万発の花火が打ち上げられます。
毎年100万人もの観客で賑わい、テレビ東京では生中継で花火の様子が放送されます。
シャッターいっぱいに描かれる花火は、色づかいがとても繊細で、いつまでも眺めていられる美しさです。
下町っ子はお祭り大好き!三社祭のシャッター壁画
こちらは毎年5月に開催される浅草名物・三社祭の様子を描いたシャッターです。浅草寺本堂の隣にある浅草神社の例大祭で、大小100基あまりの神輿が神社周辺を練り歩きます。
沢山の神輿の担ぎ手で賑わっています。これからのお祭りの在り方も変わってしまうのかなあ…と考えると、何だか複雑な気持ちになってしまいます。
ちなみに今年の三社祭はすでに開催されており、規模を大幅に縮小して行われました。
来年以降の通常開催に期待しつつ、本堂へと向かいます。
宝蔵門は、あの有名ホテル創業者が関係している!?
本堂到着前に最後にくぐる門が宝蔵門(ほうぞうもん)。仁王像が安置されていることから、仁王門とも呼ばれます。1945年までは徳川家光が寄進した門が現存していましたが、東京大空襲により焼失。その後、ある実業家によって1964年に再び寄進され、今日まで至っています。
その人とはホテルニューオータニ創業者・大谷米太郎(おおたによねたろう)。
大谷米太郎は元大相撲力士でしたが、そこから実業家へと華麗な転身を遂げました。日本の「鉄鋼王」として大谷重工業を率いる傍らホテルニューオータニを創業し、ホテル・観光業にも多大な影響を与えた人です。
雷門と松下幸之助のエピソードは有名ですが、宝蔵門もまた有名な実業家によって寄進されたことは、あまり知られていません。
宝蔵門の裏手には大きなわらじが!高さ4.5m、約500㎏もあって大迫力です。このわらじは山形県村山市内の町内会が10年おきに制作・奉納しています。仁王様の力を表すとされ、「こんな大きなわらじを履く者が守っていては敵いっこない」と悪いものを寄せ付けない縁起ものです。
いよいよ浅草寺本堂へ。穏やかで平和な毎日を祈ります
お待たせしました、浅草寺本堂へ到着です。約30mもの高さを誇り、仲見世や雷門からもその存在が分かるほどの迫力です。かつての旧本堂は国宝に指定されていましたが、東京大空襲により焼失。現在は鉄筋コンクリート造りで再建され、耐火性、耐震性もバッチリです。
本堂を含む浅草寺の堂塔伽藍は、現在放送中のTBS系列のドラマ「リコカツ」や、お笑い芸人・石橋貴明さんがヴォーカルを務めるKu-Wa de MOMPEのミュージックビデオにも登場しています。映画やドラマのロケ地巡りとして散歩をするのも面白いかもしれません。
静かな浅草寺で新型コロナウイルス観戦拡大の早期収束を願い、今回の散歩は終了です。
夜散歩のすすめ
いかがでしたでしょうか。
普段歩いている道も、時間を変えるだけで景色が全く違って見えます。
魅力たっぷりの夜散歩の世界、あなたもはじめてみませんか?
関連情報:各公式ホームページ
東京スカイツリー
https://www.tokyo-skytree.jp/
東京ミズマチ・すみだリバーウォーク
https://www.tokyo-mizumachi.jp/
シャッター壁画詳細
浅草シャッター絵巻(文化シャッター)
https://www.bunka-s.co.jp/corporate/picture-scroll/