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「鬼滅の刃」の新聖地?!天狗だらけのお寺・迦葉山弥勒寺が凄かった!日本三大天狗の魅力を徹底レポート!

皆様こんにちは!楽活ライターのかわむらです。

今回は群馬県沼田市にある天狗だらけのお寺、弥勒寺(みろくじ)についてご紹介いたします。次回のご旅行の参考になれば嬉しいです。さっそく参りましょう!

迦葉山弥勒寺ってどんなお寺?冬のアクセスは要注意!

手前の銅像は狛犬…かと思いきや天狗様です

弥勒寺は正式名を迦葉山龍華院弥勒護国寺(かしょうざんりゅうげいんみろくごこくじ)と言い、群馬県北部の沼田市内にある寺院です。

標高1322mの山の中腹に開かれた弥勒寺は、地元の方から「迦葉山」と呼び親しまれています。

今から約1200年前、桓武天皇の息子・葛原親王(かずわらしんのう)は、群馬県北東部の御牧(みまき:主に軍馬を育てていた牧場)を賜ったことを機に、慈覚大師円仁を招き入れ創建しました。創建当初は天台宗のお寺でしたが、後に曹洞宗へ改宗されたということです。

迦葉山には古くより伝わる「天狗伝説」があります。

今から約900年前、迦葉山で修行を積んだ中峰尊(ちゅうほうそん)という僧侶は、人力では決して登れない場所まで修行者を導く神通力を持っていたそうです。晩年、中峰尊は亡くなる直前に、

「我釈迦の化身にして既に権化の業を了せり自今上天して末世の衆生を抜苦興楽せしめん(私はお釈迦様の生まれ変わりです。僧として生まれ変わり、やるべきことは全て行いました。これからはこの山に宿り、人々の幸せを祈っています)」

と言い昇天し、その後、天狗の面だけが残されたと言われています。

このような伝説があることから、迦葉山は「天狗のお山」として知られ、京都の鞍馬寺、東京の高尾山薬王院とともに日本3大天狗の1つに数えられているのです。

こちらが、関越自動車道沼田ICからのルートです。(※山道が続くので、実際はもう少し時間がかかるかもしれません

https://goo.gl/maps/63rZE3scBPHZj1ibA

アクセスは関越自動車道の沼田インターチェンジから一般道を利用し20~30分ほど。

JR沼田駅から迦葉山方面の路線バスも運行していますが、最寄りのバス停からお寺まで1時間ほど歩くため、時間に余裕をもって参拝するのが良いでしょう。

沼田市は関東地方の中でも特に寒い地域としても知られていて、これからの時期は積雪も心配されます。

いずれの方法も、到着までは険しい山道が続くので、事故やけがには十分ご注意くださいね。

天狗のお寺・迦葉山弥勒寺の本堂には、あの有名な家紋が!?

拝殿の右側にあります

迦葉山弥勒寺の境内には本堂と拝殿があります。

一般的に本堂は本尊仏を安置する建物を指し、拝殿は参拝するための建物です。弥勒寺の本堂は木造のこぢんまりとした建物で、中には御本尊の観世音菩薩が祀られています。

中は祈禱申し込み者のための休憩所としても使われているようで、とても賑やかな様子でした。

注目していただきたいポイントはこちら。

この家紋は…

この写真は、本堂にある賽銭箱の一部を撮影したものです。

歴史に詳しい方も、そうでない方も、1度は見たことがある葵の御紋。

徳川家の家紋が、なぜ迦葉山で見られるのでしょうか。

その理由は、今から400年以上前の江戸時代初期にまでさかのぼります。ここ迦葉山弥勒寺は、徳川初代将軍・家康の祈願所として10万石の格式が与えられた由緒あるお寺なのです。10万石の格式とは、「江戸城に登城する時、十万石の大名たちと同じ待遇が受けられる」ということです。

嘉永年間(1848~53)の石高によれば、天下の嶮(けん)・箱根関所を管轄した小田原藩は11万3000石、迦葉山と同じく群馬県内にあり、県内有数の交通の要衝でもある高崎藩でさえ8万2000石でした。

10万石の格式の高さが、少しでも伝わりましたでしょうか。賽銭箱の葵の御紋は、そんなかつての名残りというわけです。

迦葉山弥勒寺の拝殿は天狗まみれ!独特な参拝方法も

沢山の天狗のお面に圧倒されます

続いて拝殿と、その奥に続く中峯堂(ちゅうほうどう)をご紹介します。

おびただしい数の天狗が、一同に参拝者を見つめていますね。まさに「天狗のお寺」の名にふさわしい拝殿です。

大迫力の大きな天狗面もありました

左手には、大天狗のお面も!上記の写真以外にも、鋭いまなざしをした大天狗面はいくつかあるのですが、戦勝祈念や交通安全など、お面ごとに様々なご利益が込められているようです。

ちなみに、迦葉山弥勒寺のある群馬県沼田市では、毎年8月3~5日に「沼田まつり」が行われます。

そのなかでも、お祭り初日と最終日に登場する2基の「天狗みこし」は交通安全・家内安全・商売繁盛・諸願成就を祈願したもので、うち1基は迦葉山に奉納されているそうです。

天狗面をみこしに見立て、家庭を守る女性達が家族の安全を願い担ぐことが最大の特徴で、市内を練り歩くその様子はとても華やかです。

迦葉山への参拝と併せて、お祭りの見学もぜひ検討してはいかがでしょうか。

お面を持って帰れる!?

大天狗面にご挨拶をして、いよいよ参拝とまいりましょう。

ここ迦葉山には独特な参拝方法があります。

賽銭箱の左右には「お借り面」「お返し面」という2つのスペースがあり、これが参拝のポイントとなるようです。

上の写真は「お借り面」のスペースを撮影したものです。

大中小様々な大きさの天狗面が置かれているのが分かりますね。

近くに添えられた説明書きを見てみると、

1.お面を借りて帰る
2.神棚(又は仏壇)に祭る、開運のご利益がある
3.翌年、参道の茶店でお礼参りのお面を買う
4.借りたお面と一緒に「お返し面」の方に供える
5.お借り面の方から新たなお面を借りてくる

※最初は小さなお面から始め、徐々に大きくしていく

とありました。

ちなみに、参道の茶店は迦葉山到着前に2軒ほど見かけました。どの茶店も本堂まではかなり距離がありますので、お礼参りに訪れる方は車でのアクセスがオススメです。御朱印は本堂及び中峯堂のとなり、龍願閣で頒布されています。

迦葉堂、開山堂へ!まさかのアクシデント勃発!?

険しい階段、山頂へ続くスタート地点

引き続き、天狗のお寺・迦葉山弥勒寺の境内をご紹介します。

上の写真は中雀門(ちゅうじゃくもん)です。この門の先には険しい階段が待ち構えていて、禅宗寺第2代和尚をお祭りしている迦葉堂、歴代住職や慈覚大師円仁のご位牌を安置するための開山堂があります。

また、そこから更に奥には迦葉山山頂までの登山道が整備されており、弥勒寺で参拝を済ませてから登山を行う「信仰登山」の対象にもなっているそうです。

山頂へのアタックはまた次回行うとして、今回は階段を上り、迦葉堂と開山堂へと向かいましょう。

……ん??

…ちょっと待ってください。

なんですかこの立て札は!?!?

お坊さんに聞いてみると、数日前に熊が出没したのだそう。「よく出るんですよ~^^」とにこやかにお話しくださるお坊さん…余計に怖いです。

こ…今回は行くの、やめておこうかな。笑

参拝の際に小さい天狗面をお借りしていますし、次回の参拝まで、楽しみを取っておくことにしました。ぜひ、続編をお楽しみに!

天狗のお寺・迦葉山弥勒寺と超有名アニメとの関係とは!?

このお面と言えば…

いかがでしたでしょうか。

日本三大天狗の1つに数えられる「天狗まみれの寺」、迦葉山弥勒寺をご紹介いたしました。

沢山の天狗面に見つめられると、気持ちもキュッと引き締まったような気がします。

次回の参拝では、参拝前に新しいお面を茶店で購入したり、新たにサイズの大きいお面をお借りしたり、開山堂・釈迦堂へ参拝したり…。何度訪れても新しい発見や楽しみが見つかるお寺だと感じました。

また、近年はとあるアニメの人気急上昇に伴って、若い方の参拝が多いといいます。そのアニメとは、週刊少年ジャンプで連載され、アニメ化・映画化もされた「鬼滅の刃」です。

主人公の竈門炭治郎の才能を見出し、剣士として育成した恩師・鱗滝左近次は、いつも天狗のお面を被っており、決して素顔を見せることはありませんでした。

天狗にゆかりのある迦葉山弥勒寺は、一部のファンの間で「聖地」と呼ばれているほど人気なのだそうです。緊急事態宣言が明けた今、多くの世代の方が行き交う、活気のあるお寺で参拝できるかもしれませんね!

関連情報

迦葉山龍華院弥勒護国寺
住所:群馬県沼田市上発知町445番地
TEL:0278-23-9500
公式HP:http://www.kasyouzan.jp/

かわむらめぐみ

かわむらめぐみ

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~元バスガイド、楽活で「はじめの半歩」を踏み出しました~

仙台市出身。6年半のバスガイド生活に別れを告げ、現在はトラベルライター1年生。背伸びせず、自分に合った旅を。

一緒に旅行の準備をする気持ちで、その土地の歴史・地理・文化をご紹介します。

バスガイドのセカンドキャリアを考える会・会長(自称)

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