第一印象はほぼ見た目で決まります。靴を見ろ、バッグを見ろ、時計を見ろ、など見るポイントはいろいろありますが、なんと言っても人間は顔を見ます。最初に顔を見て、その顔で第一印象が決まります。
そして「好印象を与えるには笑顔が大事」。
就活、商談、合コン、パーティーなどなど場面によって「いい笑顔」は微妙に変わりますが、今回は「いい笑顔」のポイントとその作り方を紹介します。
基本の笑顔
好印象を与える笑顔ポイントは3つあります。
①口角が上がる
②目尻が下がる
③頬が隆起する
相手の顔からこの表情の変化が見られた時に、人間は笑顔だと認識します。
では、いい笑顔の作り方は?
「たこ焼きほっぺ」を作る。
「口角が上がった顔は好印象」だからと言って、口角を上げよう、上げようとして、上手に笑顔を作れない人を多く見てきました。
そこで、私がおすすめしているのが、頬が丸くなった「たこ焼きほっぺ」を作るイメージで頬を上げることです。
頬と口は連動しているので、頬を上げることで口角が上に引っ張られて自然な口角の上がり方になります。
「ミッキーマウスのような盛り上がったほっぺ」を作るイメージをすると、自然と口角が引き上げられ、目尻が下がります。そのため、目尻は意図的に下げる必要はありません。
上の歯だけたくさん見えるように。
口元は上の歯がたくさん見えて下の歯は見えないように鏡を見て練習しましょう。
歯茎も見えないようにすると印象の良い笑顔になります(もちろん舌も見えないように)。
上の歯が見える面積と好印象度は、ほぼ比例します。
さらに上の歯の縦幅と下唇の縦幅がほぼ同じになるようにするとバランスのいい笑顔になります。
「美しいスマイルライン」を作る。
上の歯の下側を結んだラインと、下唇の上側の曲線のラインが平行になるのが、最も美しいスマイルラインです。
下唇を上の歯に触れるか触れないかくらいに添えるイメージで練習しましょう。
「アルカイックスマイル」
仏像のように口元に笑みをたたえた表情を「アルカイックスマイル」といいます。
この笑顔は歯を見せない笑顔です。口を閉じたまま、口角だけがほんの少し上がっているのがポイント。明らかに「口角が上がってる」のではなく、上がってるか上がってないかわからないくらいの自然なほほ笑みを意識してください。
アイコンタクトする感じで目を少し開いて「ニコッ」とするイメージです。
優しい気持ち、心にゆとりを持つようにするとできるようになります。
おくゆかしさや上品さ、清楚さ、そして気品あふれる笑顔になり、特に大人の女性におすすめです。
ビッグスマイル(口を大きく開けて笑う)。
「基本の笑顔」とは違い、口を縦にも開いて口の中(舌)を見せるように笑うのも、時と場合によっては好印象につながります。
口の中まで見える笑顔は「子供の笑顔」なのですが、童心に帰ったような表情になり、たまに見せると純真なイメージになります。普段、大人っぽい人がこの笑顔をやると「ギャップ萌え」が期待できます。
海や山などのレジャーやスポーツ観戦、飲み会やパーティーなど、大人数で盛り上がっている中でこそ活きる笑顔です。
では、逆に印象がよくない笑顔とは?
下の歯だけが見える
上の歯がたくさん見えて下の歯も少し見えるのならまだしも、下の歯だけが見えてしまうような笑い方は、いい印象を与えません。
「下の歯だけが見えている」、または「見えている歯の面積が上の歯よりも下の歯のほうが広い」と、老けた印象になるだけでなく、下手な愛想笑いをしているようにも見えてしまいます。
「カッパ口とアヒル口」
ティーンの女の子が自撮りするときのように、若干上目遣いで、口を真一文字にした「カッパ口」も大人がやっては逆効果。
目を大きく見せることができるのですが、「カワイイ」を意識しすぎると、馬鹿っぽく見えてしまうのです。口を少し尖らせたような「アヒル口」も同様です。
口角を上げすぎた笑顔。
好印象に見られたいがあまり、口角を上げることを意識しすぎて口角を過剰に上げてしまうのも逆効果。口角が過剰に上がっていると不自然なうえ、露骨であざとい印象を与えてしまうかもしれませんので要注意です。
口角の角度は「適度に」「自然に」を忘れてはなりません。
以上のポイントをおさえて、1日に数度、鏡を見て練習すると好印象な笑顔が作れるようになってきます。