ドイツで日本を味わえる!?デュッセルドルフ「Japan Tag」に行ってみた!

楽活をご覧のみなさま、こんにちは!

私は現在日本から9,000km離れたドイツから100%リモートワーク[1] ライター業を中心としたフリーランスで働いています。ドイツに移住してからはフリーランスの利点を活かし、定期的に数日間のお休みをとって小旅行に出かけています。

今回、訪れたのは、ドイツの小日本「デュッセルドルフ」で毎年開催されている「Japan Tag(日本デー)」。

筆者がドイツに留学していた2009-2010年には既に開催されており、ドイツ・欧州国内で最も大きい日本に関するイベントの1つです。実際に訪問した際に撮影した写真も交えてご紹介しますので、是非最後までチェックしてくださいね。

Japan Tagとは?

街中にあった「Japan Tag」のポスター

「Japan Tag(ヤーパンターク)」はドイツ・ノルトライン・ヴェストファーレン州デュッセルドルフで開催される日本の文化や伝統を幅広く紹介するイベントです。

なお、日本語では「日本デー」と呼ぶのが正しいようです。

※本記事では「Japan Tag」とします。

「Japan Tag」は2023年で第20回を迎えており、ドイツに根差した日本に関するイベントの1つになっているといえます。

日本の魅力について伝統文化からポップカルチャーまで幅広く紹介する日で、現地在住日本人にとってはふるさとの魅力をより身近に感じられる機会、ドイツ人およびドイツ在住外国人にとっては日本文化の魅力を気軽に体験してもらう絶好の機会です。

欧州版リトル・トーキョーのあるデュッセルドルフについて

「Japan Tag」を開催するデュッセルドルフは、「リトル・トーキョー」「ライン川沿いの日本の首都」 とも呼ばれているくらい欧州内最大の日本人街で、ドイツ最大の日本人コミュニティが存在します。

なんと、ドイツに住む日本人の4分の1がデュッセルドルフに在住しているそうですよ! 少し古いデータですが、2020年時点でデュッセルドルフには約8,300人の日本人が在住しており、日系企業の数も410社ほどあるようです。

この規模は、ロンドン・パリに続いて3番目に大きい規模。

特にデュッセルドルフは、日本人の生活が1つの地域に集中している珍しい場所です。2014年以降は、ANAにおいて東京⇔デュッセルドルフ直行便が就航したことにより、より日本とドイツの関係が密接になったいえます。

また、ドイツ人曰くデュッセルドルフは「銀行都市」「芸術都市」として知られており、街中ではこじゃれたスーツを着たドイツ人がチラホラ見受けられたり、現代美術の展示を行う小さなアトリエが目につきました。

Japan Tag当日の様子をお届け!

当日のプログラム。公式サイトからダウンロード可能です/出典:Programm  DT_Japantag_2023_Flyer_Ansicht.pdf

「Japan Tag 2023」は、主に以下の要素からなる8つの会場で構成されていました。

  • 日本食・ドイツ食屋台
  • コスプレ&マンガコンテスト
  • ポップカルチャーセンター
  • カラオケ大会
  • 日本人学校生徒やコ日本人ミュニティによるショーパフォーマンス
  • 日本式花火大会

来場者がとても多かったこともあり、筆者が訪れられたのはほんの一部ですが、今回は「楽活」をご覧のみなさまに筆者が見た「Japan Tag」の様子をシェアします。

駅に降りたらそこは「コミケ」だった

駅を降りたら人!人!人!コミケをほうふつさせる光景でした。

デュッセルドルフ駅に着いたときから、すでに「Japan Tag」が始まっていました。(正確には車内から)町中に溢れる日本ファンの多さや混雑具合は、まるで日本のコミックマーケットの混雑具合いを思い出させます。

駅前のグッズ露店

駅前でも日本ならではのかわいい系グッズが販売されていたり、コスプレ用のカラーコンタクトレンズが販売されていたりと、活気にあふれていました。

公共交通機関を使うコスプレイヤー(衣装着用済み)

ドイツではコスプレや仮装のまま来場することが通常とのこと。日本のようにコスプレイヤー専用更衣室はありません。

ちなみに、ドイツでは模造武器の持ち込みNGなど最低限の節度を守りさえすれば、たとえコスプレをして公共の場所を歩いたとしてもそれは個人の自由。誰も批判しません。

専用更衣室がないため、自宅から衣装を着用して公共交通機関に乗車するか、車での移動か、現地ホテルで着替えて出発するかのいずれかです。

実際に電車内には『ワンピース』や『NARUTO』など海外でも大人気作品のキャラクターに扮したコスプレイヤーがいました。

筆者もコスプレイヤーですが、日本式マナーがしみついているからか、家からコスプレ衣装を着ての長時間移動は抵抗があり、まだチャレンジしていません。

メイン会場外の日本人街も人だらけ!!

日本人街にあるアイスクリーム屋&たい焼き屋さんも混雑!

メイン会場に続く日本人街も人だらけでした!

日本人街には日本人経営の日本食レストランや日本関連のお店が多数集まっていますが、特にレストラン関係は非常に混雑していました。

ドイツではなかなか見られない長蛇の列がいくつも形成されており、レストランで日本食を食べるには1時間以上待たなければならなそうな所ばかり。

日本の銘菓「たい焼き」。1つ4ユーロ!約600円!お祭り価格なのか、通常価格なのかはわかりません(泣笑)

軽食系やコミック店は比較的空いていたものの、それでも入場制限を行ったり、30分ほど並ばないと軽食も手に入りづらいという雰囲気でした。

筆者の10年以上前のデュッセルドルフの印象は、静かで人もそこまで多くないといった印象でしたが、お祭りとなるとここまで並ぶこともあるのか、と逆に学びになりました。

比較的落ち着いていた日本雑貨店

テーブル茶道をたしなむ筆者にとって有難い店舗でした!

デュッセルドルフなら一通りの日本雑貨も購入できます。

筆者がお邪魔した日本雑貨店は 店内への入店人数制限を行っていたものの、レストランや軽食店・コミック店と比較して静かにお買い物ができました。

筆者は趣味として始めた茶道に使う道具を購入させてもらいました。店員の方も日本人で、会話のスムーズさや100%理解できる安心感もあり、「あれ、ここドイツだよね?」と一瞬錯覚してしまうほどでした。

メイン会場では幼稚園生の合唱

メイン会場の1つBurgplatzのステージでは子ども合唱が行われていました!

筆者一行が到着したのは午後1時過ぎ。

人ごみを抜けてメイン会場の1つであるBurgplatzに訪れてみると、そこではデュッセルドルフにある幼稚園生による児童合唱団のショーが行われていました!

日本語とドイツ語を交えながら『小さな世界』を歌っている子どもたちの姿に癒されました。親御さんが日本人の方が多くいたためか、ちょっと日本を錯覚する一幕もありました。

Japan Tagを楽しむために知っておくべきこと

川沿いはレストラン・バーも運営していて大混雑!

今回、初めて「Japan Tag」を訪問した筆者は楽しかった半面、下調べ不足もあり、デュッセルドルフ不完全燃焼で返ってきてしまったため少し後悔してしまいました。

もし、来年「Japan Tag」に行くことがあったり、この記事をきっかけに「Japan Tag」に訪問してみたいと思った方が「思っていたイベントと違かったかも」と思わないために、筆者なりの「知っておくべきこと」をご紹介します。

人が多いことを覚悟する

通常のレストラン・カフェ・バーにもお客さんが溢れていました

ここまで記事を読んでくださった方はご理解いただけると思いますが、人が本当に多いので、人ごみが苦手な方や、前日に夜更かしをしてしまった方は注意しましょう。

開催日が土曜日という点と、デュッセルドルフ自体が観光都市ということもあり、ただでさえ休日で人でが多くなっているところに、「Japan Tag」への来場者が重なったため、上記写真のような混雑が各所で見られました。

また、日差しの強い時間帯がありました。人ごみと熱さで体調を崩さないよう、時々静かな場所で休憩するなど工夫しながら楽しむことをおすすめします。

実はJapan Tagでは、日本の打ち上げ花火をあげるのですが、夜まで体力が持たなかったので早々に撤退しました。

日本食を食べたりコミック店に行くには1時間以上待つ覚悟を

テイクアウトラーメン屋のスタンドにも長い列が!

「Japan Tag」という名前なだけあり、ドイツ全土ほか、周辺地域からこの日のために日本ファンが集うため、日本食目的で来場する場合は、レストランや屋台でも1時間以上待つ覚悟は必要かと思います。

筆者と同行したドイツ人たちは、「長い列で長時間待つくらいならケバブ屋でスムーズに食べたい!」という意見だったため日本食を食べるのを諦めました(汗)。

ゆっくり楽しみたいならお祭りのない日がベター

もし、ドイツに中長期的に滞在されていたり、旅行中に日本食が恋しくなった場合、筆者はデュッセルドルフに行くことをすすめていますが、ゆっくり過ごすのであれば「Japan Tag」などお祭りを外した日を選ぶことがおすすめです。

日本人街の日本食レストランや居酒屋は、お祭りの日以外も営業しています。

せっかくドイツで日本に触れるのであれば、「Japan Tag」以外に行く日を設けて、ゆっくり自身のペースで楽しむのがよいでしょう。筆者たちも、別日にデュッセルドルフを楽しむことにしました。

まとめ

日本の大手企業も協賛している「Japan Tag」、日本に迷い込んだかのようでした!

今回はデュッセルドルフで年1回開催される「Japan Tag」について、実際の写真を交えながら雰囲気をご紹介しました。

筆者はふだん、日本人がすごく少ない(10名いるかいないか)場所に住んでいるため、デュッセルドルフで見かけた多くの日本人の姿になつかしさと感動を覚えました。

日本とドイツは9000kmほど離れているため、気軽に行き来できませんが、デュッセルドルフという場所を知っておくだけで、自宅や仕事以外で日本に触れられる機会が作れるのだなと改めて感じました。

次回「Japan Tag」に行く際は、しっかり下調べをして、レストランでの食事は通常の日に行おうと自分の反省にも繋がりました。

この記事をきっかけに、ドイツにある日本・デュッセルドルフや「Japan Tag」に多くの方が関心を持ってくださいましたら幸いです!

【参考】「Japan Tag」基本情報

開催地:
Reuterkaserne
Burgplatz
Marktplatz
Rheinuferpromenade
Johannes-Rau-Platz
Wiese vor dem Landtag
Düsseldorf

入場料:無料
開催時間:2023年5月13日
カルチャーフェスティバル:12:00~
日本の打ち上げ花火:23:00~
公式HP:https://www.japantag-duesseldorf-nrw.de/
公式Instagram:https://www.instagram.com/japantag_duesseldorf/
公式Facebook:https://www.facebook.com/Japan-Tag-D%C3%BCsseldorf-NRW-116216888084663

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