群馬県甘楽郡下仁田町。自然あふれるのどかな町で今日もオルガニートオルゴールの音色が流れています。「GARYU雅流オルゴール」の生みの親であり、奏者でもある山田幸男さんにお話を伺ってきましたので、オルゴールの音色とともにご紹介したいと思います。
まずは下仁田町発オルガニートオルゴール「GARYU雅流」の美しい音色をどうぞ!
オルガニートオルゴール「GARYU雅流」の美しい音色をお楽しみください。
群馬県甘楽郡下仁田町発、こちらが今回ご紹介する手回しで音色を奏でるオルガニートオルゴール「GARYU雅流」。うっとりするような美しい音には、つい引きこまれて聞き入ってしまいますよね。
下仁田発世界で一つオルガニートオルゴール「GARYU雅流」とは
様々な曲を演奏できるオルガニートオルゴール
それでは、このオルガニートオルゴールと、普通のオルゴールはどこが違うのでしょうか?簡単にご説明いたしましょう。
通常の、オルゴールは奏でる音楽が決まっていて、ネジを巻くとその1曲だけが流れますね。
これに対して、オルガニートオルゴールでは、楽譜が専用紙に刻印された「曲カード」を差し込むことで、いろいろな曲を自在に奏でさせることができるんです。演奏方法も少し違っています。ネジを巻くのではなく、自分の手でハンドルを回すことで曲の演奏がはじまるんです。
このように、オルガニートオルゴールは、従来のオルゴールに対する常識を覆した画期的な仕組みが特徴。1970年に日本で誕生しました。
山田さんオリジナルのオルガニートオルゴール「GARYU雅流」
従来のオルガニートオルゴールに対して、群馬県下仁田市のオルゴール奏者・山田幸男さんはさらにこの改良版を考案しました。山田さんは、オルガニートオルゴールを楽に持ち運びできるようにしながら、演奏しやすくアレンジした「GARYU雅流」を開発。
その筐体には、改造したアコースティックギターのボディーや木のボックスなどを採用。デザイン面でも、非常にユニークな外観となっています。
ギターのボックス部分は某有名メーカー、そしてUNITと呼ばれるオルゴールの心臓部は日本製です。
差し込み口もあるためアンプやスピーカーとも接続OK!肩掛けバンドもついているのでまるでギターのようにイベントなど屋外での演奏もできちゃう。
ハンドルをクルクル回し、自分なりの速度で演奏できるオルガニートオルゴール、楽譜となる曲カードがあれば無限大に心に響く音色を奏でてくれます。
スペック・価格・問い合わせ先
一つ一つ手作りのGARYU雅流はもちろん購入も可能です。本体とUNITプロテクターカバー、肩掛けバンド取付用スタップピン(2箇所)が標準装備。また曲カードが3枚と曲カード制作用の専用工具がついてくるので、局カードに自分で穴を開け、オリジナルソングの演奏が楽しめます。(※さらに曲カードが欲しい人は、1枚100円で販売中)
本体価格:35,000円(税抜)〜
専用持ち運びバッグやピックアップマイク手持ち&追加固定ハンドル、デザインシール、肩掛けバンドなどの多彩なオプションもあり。さらに曲カードの落下防止ユニットもあり、屋外の演奏にも便利です。
問合せ先:BY O.T.Y.M PROJECT
代表 山田幸男
住所:群馬県甘楽郡下仁田町中小坂2598
電話:080−8737−5769
メール:yyyki2010@yahoo.co.jp
澄み切った音色を奏でる「GARYU雅流」の誕生秘話
こんなにも素敵な音色を奏でるオルガニートオルゴール「GARYU雅流」の誕生秘話を山田さんに伺ってきましたので、ご紹介したいと思います。
好きなことを楽しんでいきたい!きっかけは一冊の本
長年、海外で仕事をされていた山田さんは定年退職を迎えると帰国。仕事がなくなり自由になった時間をどのように楽しく過ごしていきたいかをよく考えるようになったそう。
そんな中・・・一冊の本との衝撃的な出会いが。
タイトルは、『一生を変える小さなコツ』という本でした。人生は約3万日。今一番大切なことは何か?というキャッチから本書の内容に感銘をうけた山田さんは、趣味の音楽などを生かした楽しみを模索し、オルガニートオルゴールの開発・制作そして演奏と現在に至っています。
人との出会い、そしてオリジナルオルゴールの誕生
山田さんがはじめてオルガニートオルゴールのことを知ったのは、長野県佐久市の島村楽器で開催した趣味のギターを演奏するミニライブ。その際、店内で見たのがはじめてでした。
その後、オルガニートオルゴールを演奏する青年と出会い、オルガニートオルゴールを自分オリジナルな形に仕上げてみたい!という強い思いが湧いてきたそうです。
その気持ちとともに長野県のオルゴールミュージアム「すわのね」や山梨県の「八ヶ岳清里萌木の村オルゴール博物館」などを駆けめぐり製作のために情報収集。
楽譜となる曲カードを作り出す編曲家を訪ねたり、山梨県清里村の「メインスプリングゼンマイ屋」のオーナーとの出会いを果たすなど、オルゴール誕生までの間には大切な人との出会いもありました。
下仁田を元気にしたいという思いから、オルゴールを作る材料も、極力地元のものを使用。
コト・モノ・人との出会い、研究、そして幾度となる試作を重ね下仁田発日本初、山田さんオリジナルのオルゴールが産声を上げたのです。
独創性があり流れるような煌びやかな音色を奏でることから「GARYU雅流」という名前が付けられました。
ちなみに山梨県清里のメインスプリングゼンマイ屋では山田さんが作ったオルゴールも販売しているほか、全国各地からオーダーがあり、美しい音色を奏でています。
山田幸男さんの制作スタジオ「コロコロstudio」が誕生
下仁田町観光名所の一つ、虻田福寿草の里。2月には福寿草、3月には紅梅が咲き誇り多くの見物客が足を運ぶスポットです。
そのすぐそばに2019年、山田さんの夢殿「コロコロstudio」が誕生しました。
地元の木材を使って作られたログハウスのスタジオ内には、GARYU雅流オルゴールや100枚を超える曲カード、この地を訪れた知名人の色紙などが数多く飾られています。
そして、山田さんが奏でるオルゴールの音色が響きわたります。コロコロスタジオは事前に連絡をすれば訪問OK!目の前で山田さんが演奏してくれますよ。
演奏体験は無料!気軽にさわってみましょう
コロコロstudioを活動拠点に据えた山田さんの元には、今や全国から注文が殺到。ファンは日本中に広がり、多くの人がGARYU雅流の音色で心癒されています。
イベント参加やメディアにも登場
下仁田出身の山田さんはGARYU雅流とともに地元を中心にさまざまな活動を行なっています。
演奏体験、施設への慰問演奏やライブパフォーマンスなど、積極的に対外活動も行っている山田さん。日本が誇る世界遺産「荒船風穴」を多くの人に知ってもらいたいと、荒船風穴プロジェクトに参加しています。
下仁田高校の生徒さんからのオファーに応え、「荒船風穴のテーマ」のオルゴール曲カード化を実現。テーマソングを作りライブ演奏を行うなど活発に活動されています。
またNHKや群馬テレビ、FM群馬、ご当地ラジオ局下仁田ウェブラジオなどの各種メディアへ出演したり、ご自身のYouTubeチャンネルを開設したり、積極的にPR活動も行っています。
群馬テレビ放送動画
https://youtu.be/sGbWOzzgWIg
下仁田ウェブラジオ紹介動画
https://youtu.be/JLG5EFj4Qx0
下仁田の活性化と今後の活動に注目
コロコロstudioの裏手にある虻田福寿草の里は例年2月から3月にかけて、地域の方々が大切に育てている福寿草や紅梅が咲き誇ります。
GARYU雅流の演奏などのイベントも開催され、多くの人で賑わいます。
また周辺には見どころもたくさんあります。
福寿草の里を中心にいぼ封じ神が鎮座する八幡神社やお稲荷さん、猿田彦大神や道祖神、あぶた百庚申、山神などのパワースポットが盛り沢山。
生しいたけの販売を手掛ける下仁田しいたけやビーチグラスを展示する「そのままギャラリー」(期間限定オープン)などお土産や見学スポットもあります。
山田さんは、虻田福寿草の里周辺を盛り上げていくプロジェクトにも参加され、地域活性化を目指しています。オルゴールとともに活躍される山田幸男さんと下仁田の今後の発展から目を離せません。
虻田福寿草の里
https://www.town.shimonita.lg.jp/geopark/m03/m01/m01/21.html
おわりに
心が洗われ琴線に触れるような音色のオルガニートオルゴール「GARYU雅流」とそれを生み出す山田幸男さんをご紹介いたしました。
定年後日々ワクワクしながらやりたいことをして生きていきたいという思いから産声を上げた「GARYU雅流」。多くの人が手に取り、耳を傾け、そして癒されてほしい逸品です。
観光などで下仁田へと足を運んだ際には、ぜひコロコロstudioに立ち寄り、「GARYU雅流」の音色を体感してみてください。
【プロフィール】
山田幸男(やまだゆきお)さん
群馬県甘楽郡下仁田町在住
アコースティックギターの改造・演奏が趣味
公式Facebook
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記事内で紹介した施設
八ヶ岳清里萌木の村オルゴール博物館
https://hallofhalls.com
日本電産サンキョーオルゴール記念館「すわのね」
https://suwanone.jp