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【顔面学講座①】顔とは何か?「顔訓13箇条」でいい顔になろう!

はじめまして。観相家、顔研究家、顔面評論家という肩書きで活動している池袋絵意知(イケブクロエイチ)と申します。メディアでは「顔相鑑定士」と紹介されることが多く、「顔」をさまざまな角度から研究している「顔の専門家」です。

池袋絵意知の著書。『顔面仕事術』や『最強モテ顔講座』。

このたび、 顔にまつわる豆知識、知っていると自分の顔もよくなって、仕事や恋愛、コミュニケーションにも活かせる「池袋絵意知の顔面学講座」を毎月1回連載することになりました。

「池袋絵意知の顔面学講座」がスタート。

第1回は顔の進化の基本をもとに「顔とは何か?」と、「いい顔」になるための「顔訓13箇条」についてお話します。

顔の誕生

われわれ人間、犬や猫の哺乳類、鳥、魚、エビやカニの節足動物、すべての生き物はエネルギーを摂取しなければ生きていけません。その役目を果たすのが口です。魚類、両生類、爬虫類、哺乳類と進化する前の原始的な脊索動物である「ナメクジウオ」には口があります。

最初にエネルギーを接種するための口ができた。

生物にとって「顔」とは、食べ物(エネルギー)を取り入れる「口」と、その情報を収集する感覚器が集まった場所なのです。

人間の顔は「感情表現器」

人間は、集団生活で人と人がコミュニケーションを図ることで、社会を形成し発展してきました。社会生活を営む人間は、顔の表情を作ることによって自らの心の動きを相手に発信し、相手の心の動きを受信することで共存共栄してきました。

人間はお互いが顔を使って自分の心を表現し、顔を使って他者とコミュニケーションすることで進化してきたのです。人間にとっての顔は「感情表現器」でもあるのです。

人間は顔を使ってコミュニケーションを図り進化してきた。

顔から相手が何者(男か女か、誰か、何歳か)であるかを受信して、自分の顔によって自分が何者であるかを発信しています。

顔から相手の現在の情報(喜怒哀楽、健康状態、年齢)を受信し、自分の顔によって自分の現在の情報(精神状態、元気なのか弱っているのか、若いのか老いているのか)を発信しています。

わたしたち人間は、目と鼻と口と輪郭といった「顔」の形だけでそれが誰であるかを見分け、「顔」の表情だけで怒っているのか、喜んでいるのかを判断しています。普段は意識して考えないことですが、これは驚くべき能力です。

これによって人間の顔は、単に感覚器の集まったものではなく、顔面(外見)によって内面を映し出す鏡になりました。「表情」つまり、顔に表れる感情の蓄積によって顔が描かれ、「顔」によって「人格」までをも表すようになったのです。

あなたが誰か固有の人間をイメージするとき、必ずその人物の顔を思い浮かべるでしょう。顔とは人間のアイデンティティーそのものなのです。

自分の顔は変えることができる

人間にとって「命」とも言うべきこの「顔」は、遺伝によってある程度決まっていることは否定できません。成人すると、骨格はなかなか変えられません。

しかし、食事(咀嚼)や話し方、表情の作り方によって少しずついい顔にしていくことはできます。

気持ちの持ちよう、心掛け、日々の習慣によって自分の顔は「いい顔」に変えていくことができるのです。中年期以降は、遺伝による先天的な顔よりも、表情の蓄積でできた後天的な顔のほうが重要になります。

東京大学名誉教授で、日本顔学会2代目会長の原島博先生がまとめた「いい顔」になるための「顔訓13箇条」を紹介します。

顔訓13箇条

① 自分の顔を好きになろう。
② 顔は見られることによって美しくなる。
③ 顔はほめられることによって美しくなる。
④ 人と違う顔の特徴は、自分の個性(チャームポイント)と思おう。
⑤ コンプレックスは自分が気にしなければ、他人も気づかない。
⑥ 眉間にシワを寄せると、胃にも同じシワができる。
⑦ 目と目の間を広げよう。そうすれば人生の視界も広がる。
⑧ 口と歯をきれいにして、心おきなく笑おう。
⑨ 左右対称の表情作りを心がけよう。
⑩ 美しいシワと美しいハゲを人生の誇りとしよう。
⑪ 人生の三分の一は眠り。寝る前にいい顔をしよう。
⑫ 楽しい顔をしていると、心も楽しくなる。人生も楽しくなる。
⑬ いい顔、悪い顔は人から人へ伝わる。

いかがですか。普段の生活のなかでこの「13箇条」を意識することで、誰でも「いい顔」になれるのです。「美しいシワと美しいハゲ」という言葉があるように、基本的に大人を対象にした「顔訓」です。

そこで、私が10代〜20代のユーザー向け携帯コンテンツの監修する際に、具体的かつシンプルにし、毎日の習慣にできるようにまとめたのが、「ふくろう流顔訓13箇条」です。

ふくろう流顔訓13箇条

① 鏡を見て成りたい自分をイメージしよう。
② 歯をきれいにしよう。心も身体もきれいになる。
③ 相手の顔を見て話をしよう。お互いわかり合えるから。
④ 口角をあげよう。そうすればみんなから愛される。
⑤ たっぷり睡眠をとろう。そうすればいい顔になれる。
⑥ 楽しくおいしい食事をしよう。そうすればいい顔になれる。
⑦ 話すことを好きになろう。そうすればいい顔になれる。
⑧ 顔を動かしていろんなものを見てみよう。そうすればいい顔になれる。
⑨ 運のいい人に会おう。そうすればいい顔になれる。
⑩ 笑う顔には福来たる。楽しく思いっきり笑おう。
⑪ 明るい顔をしよう。世の中も未来も明るくなる。
⑫ 元気が一番。元気な顔がいい顔だ。
⑬ 自分の顔は自分で創れ!!

2つの「顔訓」によって、どんどん自分の顔を「いい顔」にしていきましょう!

「池袋 絵意知の顔面学講座」は月1回の連載シリーズ。他の連載記事はこちらです。あわせてお楽しみください。

池袋 絵意知

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観相家、顔研究家、顔面評論家。ふくろう流観相学主宰。出版社、人材総合サービスを経て顔研究の道へ。著書に『顔面仕事術』(ソフトバンクパブリッシング)、『あなたは何顔美人?』(WAVE出版)、『1分で見抜け!顔やしぐさでわかる本当の性格』(明日香出版社)など。日本顔学会会員、化粧文化研究者ネットワーク会員。趣味は神社仏閣めぐり、アート鑑賞。ほぼ一日中クラシック音楽を聴いている。※個人さまの顔相鑑定・開運相談も承っております。

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