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ドイツの古代の森を歩く!「ザバブルク自然動物公園」と「ザバブルク原生林」訪問レポート

みなさん、こんにちは!

筆者が引っ越して現在住んでいる街「カッセル」は、現代芸術とグリム童話の作者グリム兄弟が教鞭をとった場所として知る人ぞ知る観光地です。

そんなカッセルから車で40分ほど郊外へ出ると、動物たちが伸び伸びと生活する自然動物公園と、古代の森があります。

存在を知らないとうっかりスルーしてしまうかもしれないため、既にドイツ・カッセル周辺を旅したことがあるという方でも、もしかすると見落としているかもしれません……!

今回は、筆者が2021年8月に訪問した「Tierpark Sababurg(ザバブルク自然動物公園)」と「Urwald Sababurg(ザバブルク原生林)」の観光レポートを「楽活」に寄稿します。

隣接するザバブルクの自然動物公園と原生林

Googleマップより抜粋。意外と距離が近い場所に並ぶ2つの観光名所

どうして2か所紹介するの?と疑問を抱かれる読者の方もいらっしゃるかもしれません。

「ザバブルク自然動物公園」と「ザバブルク原生林」は、現地在住歴の長いドイツ人曰く「場所が近いから、どうせ片方に行くなら両方行ったほうが良い!」という理由からでした。

いざ現地に行ってみると、ドイツ人が教えてくれたように「ザバブルク自然動物公園」の道すがら「ザバブルク原生林」がありました。

まずは「ザバブルク原生林」を散策!

木彫りの看板がお出迎え!ちなみにドイツ語をカタカナにすると「ウアヴァルト ザバブルク」が近い表記です。

カッセルから車に揺られて30分ほど。

森の中1本道の道路の左手に「ザバブルク原生林(Urwald Sababurg)」と書かれた看板を発見!

「ザバブルク原生林」は現在、「ラインハルズヴァルト自然保護地区」と呼ばれる自然保護区になっている区域にあり、92ヘクタールという広大な敷地面積を誇っています。1907年から天然記念物として保護されてきた、ヘッセン州内で最も古い自然保護区でもあります。自然保護区として指定されてから、実に100年以上も人の手による伐採・剪定が行われていません。

「ザバブルク原生林」はもともと、主に豚を家畜として飼育していた当時の人たちが、森林牧草地(Hutewald)として森を活用していたという過去があるそうです。エリア内の巨木からは良質な木の実が採取でき、豚を中心とする家畜を育てるために最適だったのだとか。

しかし、森林牧草地に生えるあまりに美しい巨木の数々が多くの人たちを魅了した結果、自然保護区となり、「ザバブルク原生林」は木の伐採や剪定をしない「あるがままの森」という形で現在まで残されたそうです。

1907年から現在に至るまで、木々がありのままの姿で残されているような、大変貴重な場所がこんなにも身近にあるんだな、と筆者は感慨深い気持ちになりました。

ここでは、筆者は30分程度の散策をしてきました。その一部を写真付きでシェアします!

散策路以外は、全て手つかずの自然そのまま!

散策路は3種類!歩くのが好きな方はちょっと長めの4kmコースなどいかが!?

原生林内には3つの散策路(ハイキングコース)が整備されていました。散策路以外は手つかずの原生林がありのままの姿で今もなお成長し続けています。

原生林内には、樹齢約800~1,000年だろうと言われているブナやオークの木が数多くあります!

森林セラピーができそう!おとぎ話やマンガ・アニメのような不思議な世界観があります。

散策中は、古い枝が自然に折れて落ちる音も聞こえてくるなど、まさに大自然が満載。生きている木だけではなく、直立しながら腐ってしまった木など様々です。案内してくれたドイツ人曰く「もののけ姫の世界みたいでしょ?」とのことでした。

記念撮影にぴったりのスポットも!

身長163cmの筆者が手を伸ばしても足りない幅の大きな木!

公園内の木々は天然記念物として守られているので、原則として触ることができません。散策路には柵が設けられています。しかし、ごく一部の場所では、腐敗して立ち枯れてしまった木の近くでの撮影が可能です。

筆者は身長163cmですが、自分よりもはるかに巨大な木がここにあるということに驚きでした。まるで屋久島に行ったような気分を味わってきました。

木が腐ると土に還る

腐蝕した木は内部から粉じんと化し、やがて土に還るそうです

私たちの周りには、生きた木々が多く見られます。

病気になってしまったり、寿命がやってきたりした木は、林業の人たちの手によって整備されるのが一般的でしょう。恥ずかしながら木や植物のことを義務教育の理科・生物くらいでしか学んでこなかった筆者は、ザバブルク原生林ではじめて「死んだ木は土に還る」ということを学びました。

何らかの要因で死んでしまった木は内部から腐っていきますが、腐敗した木の内部はやがて土になり、そのまま地面に還るというのです。写真は、木の幹が残りながらも土に還った木です。

ザバブルク原生林が子供たちの自然体験や自然学習にも使われているという事にも納得です。

設立450周年!ヨーロッパ最古の動物公園として知られるザバブルク自然動物公園へ!

出入り口からほど近いところにアライグマ!アライグマはカッセルのシンボルでもあります。

ザバブルク原生林で自然の心地よさや力強さを感じた筆者は、この日の目的地である「ザバブルク自然動物公園」へコロナ対策万全の上で向かいました。

ザバブルク自然動物公園は、方伯ヴィルヘルム4世が1571年に狩猟小屋のふもとに作った動物園が原形とされており、現在では80種類以上900匹の動物たちが生活するヨーロッパ国内最大・最古の動物公園のひとつです。

2021年でちょうど450周年を迎えるというザバブルク自然動物公園は、果たしてどんな場所なのか、レポートしたいと思います!

エリアは8つ、テーマは3つ!

白ダマジカたち。これが動物公園だなんて信じられないほどの広さ!まるで牧草地のようです。

「ザバブルク自然動物公園」は8カ所のエリアで構成されており、そのうち6つには広大な森林がまたがっています。2021年8月現在、「ザバブルク自然動物公園」は、3つのコンセプトを提唱。その概要は以下の通りです。

アーワイルドパーク:絶滅危惧種および絶滅した祖先に一定の類似性があると言われている家畜(ヘック牛)などがいるエリア
アルヒェパーク:絶滅の危機に瀕しているドイツ古代の家畜や家畜の品種がいるエリア
子ども動物園:触れ合いを中心に、ペンギンやアライグマなど間近で見られる動物たちの飼育エリア

また、猛禽類が展示されているエリアは丘の上にあることから、ちょっとした登山気分も味わえるでしょう (笑)

普段見る機会が少ない猛禽類を至近距離で見られる

筆者も生涯で初めて間近でミミズクを見ました!!

筆者が訪問した日は、ミミズクのショー、ワシのとのふれあいやトレーニングなどが行われていました。

タイミングが合えば、普段お目にかかることができない猛禽類たちが羽ばたく姿を間近で鑑賞できるかもしれません!

広大な園内!歩くと良い運動になる(笑)

Wikipediaより抜粋。この図だけでも広大な敷地面積であることが分かります。

「ザバブルク自然動物公園」は、130ヘクタール(東京ドーム約1個分)の敷地を有している巨大な自然公園です。園内はメチャクチャ広い!!

途中、どこを歩いているのかわからなくなるため、地図の確認が欠かせません。(※園内受付で配布)ところどころにベンチがあるので、ゆっくり休んで景色を満喫したり、動物たちがリラックスする姿を眺めたりして園内を満喫することがおすすめです。

筆者は園内をほぼぐるっと1周した結果、翌日筋肉痛に見舞われました。

また、園内には2か所カフェもありますが、距離が遠いため、実際に訪れる際は水筒などで飲み物を携帯すると役立ちますよ!

動物たちとの触れ合いも!

子どもがタカとの触れ合いをしていました!

「ザバブルク自然動物公園」の3つのコンセプトのひとつとして、「子どもが動物と触れ合える」をコンセプトとした「子ども動物園」エリアがあります。

日本の動物園にもあるようなヒツジやヤギ、うさぎに触れあえる場所から、セキセイインコの巨大ゲージにお邪魔できるブースもあるなど、さまざま!

大人から子どもまで楽しめるのも、動物園の良いところだなと改めて感じました。

ザバブルク自然動物公園のコロナ対策

特に気になるのは、コロナ対策ではないでしょうか。

筆者が訪問した2021年8月初旬の時点では、「ザバブルク自然動物公園」が指定する場所(出入り口や屋内・お手洗い・狭い触れ合いブース・カフェ・レストランなど)以外ではマスク着用は任意でした。

ドイツ国内でも2回目のワクチン接種を終えた人々が50%を超えていたこと、ザバブルク自然動物公園自体が屋外メインであること、広大な敷地面積で密を回避しやすいということからか、園内でマスクを着用した人は少なめでした。

ただし、人が密集しやすくなるロッジでの結婚式やパーティー、農場体験などは中止。博物館や養蜂場などは閉鎖されていました。

2021年8月下旬からは新たに「3G」ルールという新しいコロナ対策がドイツ全土でスタートしたこともあり、今後の入園制限やルールが変更されるかもしれません。

驚き!ザバブルク自然動物公園では犬の入場もOK

日本だと犬同伴OKの動物園を探すのって苦労することが多いかもしれません。それに、犬同伴OKだとしても、小型犬なら大丈夫だが大型犬はNGということもあり、なかなか苦労するでしょう。

しかし、「ザバブルク自然動物公園」では、リードに繋いでいれば犬は入場料無料で一緒に歩けます!さらに日本の動物園とは異なり、犬の大きさ・犬種に左右されずリードさえ繋いでいれば園内の8割は訪問可能です。

ただし、猛禽類ステーションなど動物との柵を設けていない一部のブースは、犬の入場が禁止されています。

ドイツクオリティ!?接客は期待してはいけないってホント?

賃金に対して仕事内容が見合っていれば、店員さんは日本人が求めるクオリティで接客してくれるかもしれません。

しかし、ドイツでは日本並みの接客クオリティを期待しすぎてしまうと、期待を大きく裏切られるでしょう。

ちなみに、筆者が当日チケットを購入した「ザバブルク自然動物公園」の受付での女性の応対は、残念ながら日本人の考える親切な受付応対とは言えないものでした。

しかし、対応が悪かったからと言って感情に任せて怒りをぶちまけないのがドイツクオリティ。

あまりよくない受付応対に対しても、きつ然と冷静に「受付担当としてのあなたの応対は良くない」とその場で異議を申し立てることで、女性が非に気付いてほしいという意味があるようです。

遠くに見えるあの城は……?

ザバブルク自然動物公園を見下ろす配置のお城

「ザバブルク自然動物公園」を見下ろす形でそびえ立つのは、「ザバブルク城」です。

なんと、ザバブルク城はグリム童話の「いばら姫(眠れる森の美女)」の舞台となるお城だと言われています!

前述の「ザバブルク原生林」は、物語や神話・伝説などに登場するお姫様や巨人が住んでいたと言われていることからも、ザバブルク周辺にも日本のような昔話があったことが分かります。

ザバブルク城はザバブルク自然動物公園から車で5分もかからない至近距離にあるので、時間がある方はぜひ訪れてみてください!

今回の訪問では時間が無くパスしてしまったのですが、機会があれば「楽活」内で別途「ザバブルク城」についても紹介できたらと思います。

まとめ

人間が近くを歩いても動じないヤギたち。

芸術とおとぎ話の街・カッセルをちょっと離れると、古くからの自然が残る「ザバブルク原生林」や雄大な自然に囲まれた「ザバブルク自然動物公園」があります。

広大な敷地でのびのび過ごす動物たちや、人懐っこい動物たちは、見ているだけで癒されるでしょう。

もし、カッセルを訪れる機会がありましたら、ぜひ郊外へも足を運んでみてください!

ザバブルク原生林(「Urwald Sababurg」)基本情報

所在地:Sababurger Strasse、34369 Hofgeismar, ドイツ
観覧料(税込):無料
営業時間:なし
※ガイドツアー希望の際は「NaturparkReinhardswald」観光案内所(+49 5671/999 222)またはmail@naturpark-reinhardswald.deまでお問い合わせください。
公式HP:https://www.naturpark-reinhardswald.de/media/attraktionen/urwald-sababurg#/article/0f2ed496-77f0-47d0-9454-2b93448bd7a7
公式Instagram:https://www.instagram.com/naturparkreinhardswald/
公式Facebook:https://www.facebook.com/Reinhardswald/

ザバブルク自然動物公園(「Tierpark Sababurg」)基本情報

所在地:Rainer-Dierichs-Platz, 34117 Kassel, ドイツ
入園料(税込):
【一般入園チケット】
・大人料金(16歳から):9.00ユーロ
・子ども(4歳から)若者(15歳まで)・学童・学生(学生証携帯):5.50ユーロ
・重度障害者(50%の障害者から)有効な証明書提示にて: 7.50ユーロ
【ファミリーチケット】
・大人2名(4〜15歳)が4~15歳までの子ども同伴の場合: 24.00ユーロ
【グループチケット(グループ全体を1人で支払う場合、15人以上から適用)】
・大人料金(16歳から): 7.50ユーロ/1名あたり
・子どもおよび若者(4歳~15歳まで)・学童・学生(学生証携帯): 4.00ユーロ/1名あたり
【年間パスポート】
・大人料金(16歳から): 25.00ユーロ
・子どもおよび若者(4歳~15歳まで)・学童・学生(学生証携帯): 14.00ユーロ
・ファミリー(親と子ども):55.00ユーロ
・祖父母年間パス(自分の孫と訪問する場合):55.00ユーロ

営業時間:
・1月~2月:10:00~16:00
・3月:9:00~17:00
・4月~9月:8:00~19:00
・10月:9:00~18:00
・11月~12月: 10:00~16:00
公式HP:https://www.tierpark-sababurg.de/home/
公式Twitter:https://twitter.com/sababurgzoo
公式Instagram:https://www.instagram.com/tierpark_sababurg/?hl=ja
公式Facebook:https://www.facebook.com/tierpark.sababurg/

あさひな ペコ

あさひな ペコ

投稿者の記事一覧

ドイツ語とドイツ・ドイツ人旦那さんを愛するドイツ在住Webライター兼ドイツオンライン旅行ガイド。

高校時代にドイツ語とアルプスなどドイツ周辺の山の魅力にハマる。

大学時代でのドイツ留学生活が忘れられず、憧れのドイツに対する捨てきれない思いが激しすぎた結果、ドイツ語圏の男性対象に婚活(笑)苦難を乗り越え、現在のドイツ人旦那さんと出会い国際結婚し、憧れドイツ生活をゲットしました。

現在はフリーランスとして、Webライターを中心にオンライン旅行などWebを使った新しい可能性を追求中。「楽活」を通して、ドイツでの日常生活における豆知識や日本人の抱くドイツのイメージをガラッと変えるコラムなどを寄稿していきます。

ホームページ:https://asahina-peco.com
インスタグラム:https://www.instagram.com/peco.webwriter/

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