【速報】快挙!柴田あゆみさんの切り絵が『週刊文春』の巻頭カラーで掲載!

2020年春以来、楽活でずっと応援させて頂いている切り絵アーティスト・柴田あゆみさんの作品が、『週刊文春』4月22日号の巻頭カラーに見開きで紹介されました!

これは、ちょっとした快挙といっていいでしょう!

なぜなら、同誌は、現在日本の一般週刊誌の中はダントツとなる、約50万部もの発行部数を誇るからです。アートファンはもちろん、老若男女に幅広い愛読者が存在します。喫茶店や美容室、病院の待合室などで回覧されていることも多く、今回のカラー巻頭掲載で、これまでになく幅広い読者層にあゆみさんの作品が届けられたことでしょう。

早速購入して読んでみました。

「紙と光のシンフォニー THE WORLD OF PAPER CUTTING」とタイトルが付けられた特集ページには、あゆみさんの最新作を中心に、4作品が掲載されています。今回、あゆみさんに特別許可をいただけましたので、同誌掲載作品の中から、2作品を選んでご紹介します!

しげみ_かみのてのなか(2018年)

こちらは、ガラスで作られたポットの中にすっぽりと収まった、切り絵で作られた植物たち。暗闇の中、光に照らされたしげみからは、命のオーラが浮かび上がっているかのようです。

夜明け_かみのてのなか(2020年)/切り絵の森の中で光を見つめる中央の女性が、柴田あゆみさんです。

こちらは、富士川・切り絵の森美術館の展示室内に出現した、等身大以上の超巨大な切り絵の森。切り絵の中に人間が入り込むという、非日常体験ができる切り絵のインスタレーションです。彼女の切り絵作家としてのキャリア最大級の作品となりました。

掲載のきっかけは、担当者が偶然目にしたSNS投稿から!

ところで、一見アートとは縁遠いイメージもある『週間文春』で、なぜあゆみさんの作品が取り上げられることになったのでしょうか。

実は、取材が実現したのは、同誌の入社1年目の担当の方が、Instagramであゆみさんの作品を偶然見かけたことがきっかけでした。ひと目見て、「なんだこれは?」とその美しさに驚き、そこからInstagram上の他の作品やあゆみさんのホームページ、過去のインタビュー記事などを読んで、コンタクトしてくれたのだそうです。

誌面には、あゆみさんが切り絵アーティストを志す原点となったエピソードが掲載されています。

高校卒業後に始めた音楽活動をやめ、あてもなくニューヨークに留学したんです。ところが上手く英語が話せず、友達もできない辛い日々。そんな時、ふと入った協会のステンドグラスに光が入る様子を目にし、その荘厳な美しさに圧倒されたんです。帰り道に紙とカラーセロハンとカッターナイフを買い、家で再現したら夢中になりました

『週刊文春』2021年4月22日号 巻頭カラーページより引用

それが、今からもう14年も前の出来事なのですね。

ところで、ご本人は今回の快挙について、どう思っていらっしゃるのでしょうか。メッセンジャーで感想をお聞きしてみました。

柴田あゆみさん:コロナ禍が続く中、東京オリンピックもどうなるのかわからないなど、不安なニュースが多い中で、カラーで作品を大きく掲載していただき、とてもありがたいなと思っています。まず目で楽しんでいただき、私が作家になった経緯など、作品世界の入り口を知ってもらえる絶好の機会になるので、とてもうれしいです。

見えない細部にまでも魂を込め、手のひらサイズから等身大の切り絵の森まで、穏やかな光と繊細な技術で独自の境地を開拓してきた柴田あゆみさんにとって、また一つ大きな勲章が増えました。まだ、全国の書店やコンビニなどで販売されていますので、ぜひ手にとって楽しんでみてくださいね!

昨年はコロナ禍の逆風の中、銀座和光での「柴田あゆみ 切り絵展 -ひかりの集い-」(2020/8/8~19)、富士川・切り絵の森美術館「切り絵 柴田あゆみの世界 ~巡るいのちの”Roots”~」(2020/9/12~12/20)と2つの個展がともに好評だったあゆみさん。

この先も、もっともっと多くの活躍を重ねていくであろうあゆみさんを、楽活はしっかりと追いかけていく予定です!

柴田あゆみさんのプロフィール

期待の新鋭切り絵アーティスト柴田あゆみさんのアトリエへ遊びに行ってきました!【取材レポート】
期待の新鋭切り絵アーティスト柴田あゆみさんのアトリエへ遊びに行ってきました!【取材レポート】
2020.4.26
和傘、うちわ、提灯などの伝統的な工芸作品や、折り紙、ちぎり絵、落語の紙切りなど、日本では昔から多様な「紙」文化が根付いてきました。手先が器用な日本人にとって、「紙」は繊細な美しさを...
%e9%87%8d%e5%b1%a4%e7%9a%84%e3%81%aa/" data-orig-file="https://rakukatsu.jp/wp-content/uploads/2020/04/52353c34f0aa0b7f12a87d3577182bbc.jpg" data-orig-size="1777,1000" data-comments-opened="1" data-image-meta="{"aperture":"2","credit":"","camera":"SO-01K","caption":"","created_timestamp":"1584809050","copyright":"","focal_length":"4.4","iso":"500","shutter_speed":"0.02","title":"","orientation":"1"}" data-image-title="重層的な" data-image-description="" data-image-caption="" data-medium-file="https://rakukatsu.jp/wp-content/uploads/2020/04/52353c34f0aa0b7f12a87d3577182bbc-300x169.jpg" data-large-file="https://rakukatsu.jp/wp-content/uploads/2020/04/52353c34f0aa0b7f12a87d3577182bbc-1000x563.jpg" src="https://i1.wp.com/rakukatsu.jp/wp-content/uploads/2020/04/52353c34f0aa0b7f12a87d3577182bbc.jpg?resize=1000%2C563&ssl=1" alt="" class="wp-image-5324"/>
楽活編集部が最初にあゆみさんとお会いしたのは、彼女のアトリエでした。お気に入りの作品を愛おしそうに手に取るあゆみさんの表情が印象的ですよね。

横浜出身、2007年にニューヨークに移り、国立アカデミーにて版画とマルチメディアを習得。2015年よりパリに移り、パリ市運営のアトリエ59リボリにて2年間の展示と制作活動を行う。パリ滞在中、フランス最大のペーパーアーキテクト会社より支援を受け、4メートル四方の大型作品の展示やフランス老舗ブランドrepetto本店にて特別展示や、その他多数展示を行う。2018年より横浜を拠点として活動中。同年、イタリアミラノマルペンサ空港での大型作品の展示や、ドイツ国際アートトリエンナーレにて入賞。2020年には、8月に銀座・和光での個展、9月に富士川・切り絵の森美術館で公立美術館初の個展を開催。今、一番将来を嘱望される気鋭の若手作家の一人として、2021年度もさらなる活躍が見込まれている。

公式HP:https://www.ayumishibata.com/
公式Facebook:https://www.facebook.com/ayumishibatart/
公式Instagram:https://www.instagram.com/ayumishibatart/?hl=ja

楽活で取り上げた過去記事はこちらから!