アート

今年のルーブル美術館展は肖像芸術大特集!世界最高峰の「顔」を楽しもう!

誰もが認める世界最高峰の美の殿堂「ルーブル美術館」。2017年の暮れには、アブダビにルーブル美術館の海外別館が初めて開館される、というニュースがSNS上で話題になりました。実は、日本でも2018年から4年に一度、定期的にルーブル美術館の至宝を味わえる企画展が開催されるという事実をご存知でしょうか?

日本テレビはとルーブル美術館は、2018年以降の20年間で、4年に一度「ルーブル美術館展」を日本で開催するという包括的な契約を締結しました。その第1弾となるのが、2018年5月から東京で、9月から大阪で開催される企画展「ルーブル美術館展 肖像芸術-人は人をどう表現してきたか」です。

開催3ヶ月前となる2月8日、その企画概要をお披露目する記者発表会が東京・日テレホールで開催されましたので、早速取材してきました。

今年のテーマは「肖像芸術」

《棺用マスクの顔の部分》新王国時代、第18王朝、アメンへテプ3世の治世(前1391-前1353年)エジプト出土 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Franck Raux /distributed by AMF-DNPartcom

「肖像」は、人類において最も長い歴史を持つ芸術ジャンルです。ルーブル美術館では、3000年以上前の古代メソポタミアの彫像から、19世紀ヨーロッパの絵画・彫刻まで幅広いコレクションを保有しています。

本展では、ルーブル美術館の全8部門から協力を得て、各部門を代表する肖像の傑作110点を借り出し、同美術館の至宝を堪能できるまたとない機会となります。今から展覧会の開催が待ち遠しいですが、本稿では、展覧会で「絶対に見逃せないみどころ」を3つに絞って紹介します!

見どころ1:ルーブルが誇る肖像画の最高峰「美しきナーニ」が27年ぶりの来日!

ヴェロネーゼ(本名パオロ・カリアーリ)《女性の肖像》、通称《美しきナーニ》1560年頃 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Michel Urtado /distributed by AMF-DNPartcom

16世紀ヴェネツィア派の巨匠、ヴェロネーゼの渾身の一作「美しきナーニ」が1991年以来、27年ぶりに来日することになりました。本作は、ルーブル美術館が所蔵する数々のルネサンス絵画の中でも、芸術性と神秘性が高く評価された肖像画の最高傑作の一つとされます。

その神秘的な表情の秘密は、視線の描き方です。本作の前に立つ鑑賞者は、どこに立っても描かれた女性と目を合わすことができないのです。絵の外側をどこかはにかみ、戸惑いながら見つめる彼女のまなざしの中には、寂しさ、憂い、優しさ喜びなど、見る人によって様々な感情を発見できると思います。是非、実際に作品の目の前に立ち、思う存分彼女との対話を楽しんでみましょう。

見どころ2:必見!時の権力者ナポレオンの肖像!

アントワーヌ=ジャン・グロ《アルコレ橋のボナパルト(1796年11月17日)》1796年Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Hervé Lewandowski /distributed by AMF-DNPartcom

肖像芸術が古代から担ってきた大きな役割の一つが、「権力の顕示」です。王や皇帝など最高権力を振るった君主にとって、自らを映し出した肖像は、権力を誇示するための最も有効な手段でした。本展でも、古代エジプトのアメンヘテプ3世、アレクサンドロス大王、歴代ローマ皇帝やルイ14世をはじめとする歴代フランス国王など、歴史上名高い権力者達の肖像が一同に会します。

中でも大きな見どころとなるのが、フランス皇帝として名を馳せたナポレオンのコーナーです。その激動の人生を、肖像画、彫像、デスマスクなど5点の作品でたどっていきます。

フランチェスコ・アントンマルキ《ナポレオン1世のデスマスク》1833年Photo © Musée du Louvre, Dist. RMN-Grand Palais / Pierre Philibert /distributed by AMF-DNPartcom

見どころ3:アルチンボルドの「四季」連作も登場!

ジュゼッペ・アルチンボルド《春》1573年Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Jean-Gilles Berizzi /distributed by AMF-DNPartcom

昨年、国立西洋美術館にて開催されたアルチンボルド展。意外にも日本では初開催だったそうですが、その複雑な寓意を込めた奇抜な人物画は、大人から子供まで幅広く楽しむことができました。今回のルーブル美術館展では、その興奮覚めやらぬ中、ルーブル美術館が保有するアルチンボルドの代表作「四季」連作から、「春」と「秋」が来日します。1点の絵画を肖像画としても、静物画としても楽しめる奇想の肖像画をたっぷり堪能してみてください。

オフィシャルサポーターは高橋一生!

そして、記者発表会の最後に登場したのが、2018年のルーブル美術館展のオフィシャルサポーターに就任した俳優の高橋一生。今、まさに乗りに乗っている人気俳優が、展覧会の音声ガイドに初挑戦する他、ルーブル美術館で直接取材する企画も進行中とのことです。これは期待できそうですね。

過去最高のクオリティ、規模で開催される肖像芸術をテーマとしたルーブル美術館展、非常に楽しみです。風俗画をテーマとした2015年の前回展では、東京・京都の2箇所を巡回し、約111万人の入場者で賑わいました。今回は、ひょっとしたらそれ以上の賑わいを見せるかもしれません。2018年で最注目すべき企画展の一つであることは間違いなさそうです。
展覧会情報:
「ルーブル美術館展 肖像芸術ー人は人をどう表現してきたか」
会期:2018年5月30日(水)~9月3日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
住所:〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
開館時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
(金・土は5月~6月は20時まで、7月~9月は21時まで)
休館日:毎週火曜日※ただし8月14日(火)は開館
観覧料:一般 1600円 / 大学生 1200円 / 高校生 800円 / 中学生以下無料
問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
国立新美術館HP:http://www.nact.jp
展覧会HP:http://www.ntv.co.jp/louvre2018
※大阪展:2018年9月22日(土)~2019年1月14日(月・祝)

かるび

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メーカー、IT企業で勤務後、41歳にして1年間のサバティカル休暇へ突入。現在は、ブロガー&Webライターとしてアートや映画について主催ブログ「あいむあらいぶ」(http://blog.imalive7799.com/)にて日々見聞きした出来事を書き綴っています。

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